PROPHET V2
このプロフェットV2は非常に完成度が高いです。実機のProphet-5を忠実に再現しています。Prophetの特徴であるブラス系や金属系の音色は感動です。現在でも実機の中古で30万円前後、良品の中古なら40万円前後します。それを考えればこの価格であこがれのProphetが手に入るのであれば申し分ないです。またProphet-VSも入っていますし、5とVSのハイブリッドとしても使えるので好みでいろんなバリエーションで使えるのが良いです。
他の所から出ていたProphetのソフトシンセと比べるとこちらの方がはるかに実機を忠実に再現しています。
但し問題があるのは、このArturia製品を販売している日本の代理店はサポートに問題がります。基本的に何もサポートしてくれません、ちなみに問題があり連絡しましたがほったらかしの状態です。それを覚悟で購入するのであれば良いと思います。
戦場のメリークリスマス [DVD]
普段は洋画が中心で余り邦画は観ないのですが、デヴィッド・ボウイのファンでしたので当時映画館まで
足を運びました(大島渚監督の事も余り知りませんでした、ごめんなさい)。
ところがこの作品の持つ独特の魅力にすっかりハマって結局3回も劇場に通うハメに(笑)。
皆様の方がこの作品の魅力については精通されてみえると思いますので私が語るのもおこがましいので
すが、デヴィッド・ボウイ、トム・コンティ、坂本龍一、そしてたけしが織りなす極限の状況下(戦時中の俘虜
収容所)での人間ドラマは本当に見応えがありました。
特にセリアズ(ボウイ)とヨノイ(坂本)、ローレンス(トム)とハラ(たけし)の友情とも愛情ともつかない微妙
な関係は、敵味方であるがゆえの不幸な展開とも相俟って立派な反戦映画としても成立していたと思い
ます(戦闘シーンは皆無ですが)。
そして数々の印象的な名場面(例えばハラが酔ったフリ?をしてローレンスを牢獄から出すシーン、セリ
アズがヨノイの頬にキスをするシーン等・・、勿論ラストの振り向くローレンスとハラのアップは言わずも
がな)はあの坂本龍一の素晴らしいサウンドトラックと共に今でも脳裏に鮮明に焼き付いています。
今回は多分3度目のDVD化だったと思うのですが、正直出来れば画質がアップされたブルーレイでの
発売を期待したかったところです(ジャケットも個人的には以前のポスター柄の方が・・)。
ただこの作品は人気も高く廃盤になると凄い(プレミア)金額になったりもしますのでまずは今回の再発
を素直に喜びたいと思います。
まだ新しいDVDの画質は未見ですが、大好きな作品なので・・・星5つです。
メリークリスマス、ミスターローレンス・・・
ソロギターのしらべ CD付
このシリーズの全てはこの曲から始まった様です。広く知られた名曲を原曲の雰囲気を大事にしてなおかつ弾きやすさも考慮して、というこのシリーズのポリシーを見事に体現していて、聴いても弾いても非常に良いアレンジです。まずはこれから取りかかった、という人は多いでしょうね。
シリーズの一冊目ということで、とりあえずこの本を手に取って見た、という人も多いかと思いますが、基本的にはこのシリーズのどれを最初に買っても大丈夫です。楽譜を眺めてみて、気に入った楽曲があったらそれを買う、というのがいいのですが、オンラインじゃ楽譜の立ち読みは無理ですよねえ。もっとも、CDを聴けば弾きたくなっちゃう曲が何曲も出来ちゃうのは間違いないのですけどね。
しかし、付録のお手本というレベルを超えてるCDに収められた優れた楽曲の数々を、ギター弾きにだけに独占させておくのは余りにももったいない、と思いませんか?「南澤大介ソロ・ギター選集」でも作ってAmazon独占販売とでもして、広く音楽好きの方々に聴いてもらおう、というのはどうですか?>リットーミュージックさん
脱原発社会を創る30人の提言
通して読むと分かるんですが、28人はまともなんですよね、28人は。
っていうか、池澤夏樹さんとか坂本龍一さんとか、やっぱりいい文章を書いてくる。
いろいろな分野の実務家の方々も、その立場に応じた論を上手く論じてる。
そういう意味では読み応えあると思います。
ただ、2人だけ、どうしようもないのがいることも事実です。
一人は私のレビュー読む人なら分かると思いますけど斎藤貴男。国家権力だの持ち出して、やっぱりお決まりのパターンしか書けませんでしたね。はっきり言ってコピーアンドペーストしかできてない。特に目新しさはないですし、底からの論評もお決まりの頭からの決め付けの斎藤節。
もう一人は上野千鶴子。なんでこの問題でわざわざ太平洋戦争と結びつける必要があるんですかね?反原発サイドではこういう議論が結構根強いですが。
この2人の文章を見てて思ったのは、結局この原発問題をまともに考えてないのかな、ってことですかね。「原発をなくすこと」が目的ではなく、「自分と戦ってる何か」が原発を容認してるから、じゃあ反原発に回りましょうか、という考え方というか方法論が見えてくるように思うんですね。その「自分と戦ってる何か」が斎藤の場合は国家権力であり、上野の場合は家父長的な男性社会なんでしょうが… しかしそうなると彼らの敵が「反原発」を強硬に推し進めてきたとき、彼らはどのように動くのかな?って気がしますけどね。その辺は斎藤だと「禁煙ファシズム」どうたらのときに結構見せてましたが。
反原発と口々にいうけれど、その中身や考え方はいろいろあるんだな……ってのは知ることができると思います。そしてその中には評価に値しないレベルのものも多いことも。
まあ、この2人の文章除いたら、総じて良文が多いので、★は多めに付けさせてもらいました