Thunder & Lightning
1983年、THIN LIZZYのアルバムです。
THIN LIZZYのスタジオ盤は、これが最後になります。
リリース前(製作期間中)から、このアルバムを最後に、バンドの解散が決定されていました。
ギターが、Snowy White脱退、John Sykes(TYGERS PAN TANG)が加入し、製作されています。
(Gは、Scott Gorham & John Sykesとなります)
で、このアルバムの特長は、John Sykesです。
John Sykesが、このアルバムに、独特の緊張感や、みなぎるパワーを与え、バンドは「ケミストリー発生状態」です。
いつもより速いテンポ、切れのよいプレイ、硬質なサウンド etc、メタル的な印象が強くなっています。
音圧や勢いは、Gary Moore時の「Black Rose」を超えます。
また、ツインギターが、従来の「ツイン・ギターのアンサンブル」から、
「リフのユニゾン」「リフ & ソロ」というHM/HR的なスタイルになっているのも、大きな特長です。
アグレッシブで凄まじい勢いの(1), ファンには悲しく響く(3),
力強さ・タフさを感じさせるメロディの(4), 独特のHeavyリフが印象的な(5), 哀愁感漂うRockチューン(7)
。。。などなど、最後のアルバムだけに、楽曲の充実ぶりが凄いです。
上記、John Sykesの点で、THIN LIZZYの異色作ではありますが、
Rockアルバムとしては、力作・熱演がぎっしり詰まった、純粋に「素晴らしいアルバム」です。
THIN LIZZYの名盤の1つに挙げられます。
「THIN LIZZYファン」「John Sykesファン」は、必携です。
「70's Rockファン」「HM/HRファン」etc、幅広くオススメです。
Rockの歴史の1ページが、このアルバムにあります。
ワン・ナイト・イン・ダブリン [DVD]
このイベントの主役はゲイリー・ムーアですが、
それはリードギター兼メインボーカルのすばらしい内容から誰しも納得です。
ブライアン・ロバートソンの衰えぶりには少しがっかりというか冷や冷やしましたが、
スコット・ゴーハムのカッコ良い老け方と現役の弾きっぷりでそれも帳消し。
エリック・ベルに関しては、過去にはいろいろあったのに、
よくぞこのステージに立ってくれたという感謝の気持ちが湧いてきました。
ブライアン・ダウニーのとてもお洒落なドラミングも懐かしかったです。
最後のインタビューは、特にゲイリーのアイリッシュ訛りが苦手な自分には
字幕の存在がありがたく、この国内盤を買った価値を見いだせました。
スノウィー・ホワイトやジョン・サイクスも皆と仲良く同ステージに登場してほしかったな・・・
Black Rose a Rock Legend
個人的には最もシン・リジー的な作品にして最高傑作。オープニングのギターの重層感に彼らの余裕と風格を感じる。私が想うに、シン・リジーとは、ズバリ郷愁と感動のロックだ。
このアルバムは今月亡くなったゲイリー・ムーア氏が全面参加。彼はハードロックギターの人間国宝的人物だが、本作では、チーム・プレーの徹している。
デディケーション~フィルに捧ぐ
今となっては忘れられたグループとなった感の強いシン・リジーですが、70年代の全盛期には、ギター中心のロック・バンドとして、日本でも結構な人気がありました。
この作品はそのシン・リジーのベスト。特に出世作「ボーイズ・アー・バック・イン・タウン」「ウェイティング・フォー・アリバイ」の2曲がカッコ良い。
ギターサウンド好きの人は、この2曲だけでも、この作品を買う価値があります。