Damage Done (Reis) (Dlx)
スウェーデンのメロデスバンド、ダーク・トランキュリティの6th。2002作
このころ、「projector」、「HAVEN」と個人的には煮え切らないアルバムが続き、
ダートラはもう終わりだと思っていたが、彼らはどっこい生きていたのであった。
本作はその前2作の流れを汲みつつも、演奏にはアグレッシブな硬質感が増し、
メロデス的なツインギターの煽情メロディを乗せて疾走する。
かつてよりはややモダンになったが、まさにダートラ復活ののろしである。
適度にシンセを取り入れたアレンジで、メランコリックな質感をともないながら
重厚かつドラマティックに聴かせる。これが次作「CHARACTER」へと続くのである。
Live Damage [DVD] [Import]
Damage Dane発売後のライブ映像。The GallaryからDamage Daneまで満遍なく網羅した選曲、安定した演奏、勢いにのるバンドのケミストリーを感じることができます。
が、何を思ったのか、本編はポーランドでのライブ映像。場所はいいとして、客の少なさが目についてしまう。拍手や歓声もまばら。空回りがちなMCなど、どうしてもマイナスに感じてしまう。ビッグフェスや、本国でのライブであれば、もう少しオーディエンスも多く、熱狂的なライブになるのではないか?その辺が残念。
ライヴ・ダメージ [DVD]
2002年10月7日、「Damage done」に伴うツアーで、ポーランドはクラコウでのライヴを収録したDVD。2004年発売。
彼らのアルバムは一作ごとに新しいことに挑戦し、非常にバラエティに富んでいるが、こうして新旧の曲をまとめて聴くとやはりきちんと一貫している。
曲もいい。演奏も上手い。選曲も2ndから6thまで新旧織り交ぜたもの。
多くの経験を積み非常にステージ慣れしているというか、特にミカエル(vo)はその長身痩躯と長い手足を生かした非常にステージ栄えのするパフォーマンスで観客を沸かせている。てかほんとよく動くな、ミカエルは(笑)
アルバムではそのほのかな暗さ、冷たさ、美しさがバンドの最大の持ち味となっているが、それとは対照的にメンバー全員非常に“熱い”ステージを繰り広げている。
照明も非常に効果的で、その激しくも美しい曲と、メンバーのダイナミックな動きを華麗に演出している。
ただ、音量が終始一定していないのと、客の入りがあまりにも寂しいのと、キーボードのマーティンの二重あごが気になった。
バンドのプレイや内容は完璧なのに、客席後方ががらがらなのはちょっと……(笑)
Exposures: In Retrospect & Denial
best、ではなく今までお蔵入りになっていた未発表曲集+ライブDVDのCD版です
といっても、未発表曲は日本盤のボーナストラックで発表済みのものが半分
ディスク1の曲の内容としては未発表にしておくにはもったいないほどのクオリティ
けどアルバムに入らなかったのも納得な曲群がひしめいております
インフレイムスのアンダースがヴォーカルの時の曲もあり
これでダークトランキュリティの本質と名曲を見極めれるものではないですが
ファンは聴いて損はなしでありますよ
ディスク2のLIVEはやっぱ映像がないと魅力が薄い
Gallery
今では結構地味な存在になってしまってはいるが、当時はこのアルバムにより、多大な注目を集めた、もはや古参バンドといっても良いかもしれないメロデスの重鎮、名盤の誉れ高い2ndアルバム。
何がこのアルバムを名盤たらしめているか?それはひとえに超名曲#1“Punish My Heaven”の存在ゆえ。
シーン随一と呼ばれる美声デス・ヴォイスの持ち主、ミカエル・スタンネが、あらん限りの慟哭の念をこめるスクリームをのせて、悲壮に疾駆する、名曲中の名曲。
今や数多く存在するメロデス曲の中でも未だにこれを超える楽曲はないのでは?と思ってしまうほどに素晴らしい。
ひたすらヘイル。
メロデスの歴史は、この曲抜きには語れない。
まずは聴け!!
ちなみに☆5つは#1と#3に対してのみ(^^;