エイジ・オヴ・ザ・ジョーカー(初回限定盤)
正直かなり厳しい内容です。デビュー当時から追いかけて来た自分としては、今回が一番違和感を覚えたアルバムです。
勿論6、8、11、のように文句無しの曲は入っており、ある程度満足している事はしているのですが…。
特に1〜5に顕著に表れているのですが、くどい程にサビの歌メロをダラダラ長く続ける、サビから間奏の間の強引なメロディーの上下。曲自体は悪くないからこそ余計におかしく聞こえます。アルバムを通して聞く気が全くしません。作風自体がAVANTASIAに近いので、去年の2作と比較すると大分質が落ちます。
トビアスはインタビューで、70年代のロックを敬愛し、それをEDGUYでやりたいと話しており、それは前作TINNITUS〜から表れていました。最高傑作はHELLFIRE〜、一番好きなアルバムはROCKET RIDEという私としては、前作も充分に満足出来る内容でしたが、今回は正直がっかりです。
出来るならばもう一度ROCKET RIDEの方向に戻し、その向こう側のものを造るか、若しくはAVANTASIAを踏まえたものにするか、今作はEDGUYでもなければAVANTASIAでもない、全てが中途半端であり、今のTOBIASがすべき音楽ではない曲ばかりです。
次作に期待というより、これからのEDGUYが心配です。
ファッキング・ウィズ・ファイア~ライヴ・イン・サンパウロ 2006【初回生産限定版】 [DVD]
タワーレコードでながれていて、30秒ぐらい観ただけで即購入してしまいました。
EDGUYはLiveバンドだ!と言うだけあって素晴らしい出来です。さすがトビアス、観客の盛り上げ方を知っている。ヴォーカルも色あせていないし、演奏のバランスも由。恐らくライブバンドとしてヨーロッパで5本の指に入るだろう(ここ数年のライブDVDの中では1番です)。
少々ショックだったのはイケメン・トビアスの毛髪がかなり淋しくなっていること(ほとんど地肌見えてます)。そろそろキスケ同様ニット帽スタイルになってしまうかトビアス!(一応毛のあるトビアスを見るのはこれが最後かもしれない…)
だがライブの内容はそれすらかき消すほど素晴らしいものです。
正直、久しぶり本当にカッコイイLIVEを観させていただきました。
禿をもろともしないトビアスの勇姿をしかと目に焼き付けろ!
ザ・フライング・オペラ:アラウンド・ザ・ワールド・イン・トゥエンティ・デイズ-ライヴ-(2DVD+2CD 生産限定盤)
昨年の来日公演も見ましたので、当初は見劣りするかな、とか思ってましたが、会場の規模が違うので良い意味で感動しました。
DVD化する事は、知っていたので、カメラの前で必死にアピールしましたが、ドキュメントDVDを見てみたら、残念ながら映っていませんでした(^-^;
短い時間ですが、日本の映像も収録していますので、特に最前中央付近の方は、記念に購入する事をオススメします。私の知人は、結構映ってました・・・羨ましい。
このライブDVDも、かなり豪華なメンバーで豪勢で完成度の高い内容ですが、昨年のライブは更に豪勢でしたから、せめてWACKENだけでも映像化してほしいものです。
エイジ・オヴ・ザ・ジョーカー
ドイツのメロディックメタル、エドガイの2011年作
ここ数作でよりオーセンティックな正統派のHR/HMへと回帰していた感があったが、
9作目となる本作ではさらなるレイドバック志向が強まった作品となった。
のっけから古めかしいオルガンが鳴り、70年代的なハードロックを思わせるサウンドで、
それがトビアス流のドラマティックメタルに自然と融合されたという印象だ。
彼自身の歌い方にしてもどことなく演劇的で、古き良き物語を語るような雰囲気がある。
派手でパワフルなメタルを好む方には向かないが、キャッチーなメロディアスさとともに
伝統的なHRを現代風に作り替えたという点で評価のできるアルバムだと思う。