タワーリング・インフェルノ~グレイト・デザスター・ムービーズ
これはすごいです。
小学生だった私が見てもすごいと思った記憶がいまだに残っているこの映画。
画像を見てしまうと、どうしても古臭さが気になりますが音だけなら大丈夫。
勝手に頭の中で新しい映像に替えて、ひたれます。
3000キロの罠 [DVD]
初めて見ました。種々の事情で、映画界から干されていた田宮 二郎の意気込みは伝わるが、みごとに空回りしています。
ぶっちゃけた話何もかも詰め込みすぎです。カーアクション、サスペンス、あるいはミステリーのどれかに重点を置けば、もっとおもしろくなったと思います。
ただ、ラストシーンは、巷間言われているほど悪くはなく、これもありかなと思います。
まあ田宮 二郎をみる映画かな?ただ、加賀 まり子は、もう少し綺麗に撮ってあげないと。
タワーリング・インフェルノ [DVD]
74年に公開された高層ビル火災のパニック・ムーヴィー。 この作品には”SPECIAL”な事がたくさん詰まっている。 まず、出演者のありえない豪華さ。 主役級の俳優たちがこの作品のために集結している。 今となっては お亡くなりになった方々が多数、顔を覗かせています。 ダブル主演と言える両雄、P・ニューマンとS・マックィーンの演じる”建築家”と”消防隊長”をメインに物語は展開される。 138階という超高層ビルを舞台に 手抜き工事によって起きた火災が次々に人々を飲み込んでいく恐怖を描いたパニック・スペクタクル。 2つの原作本のいいとこ取りで脚色されているのも”SPECIAL”だ。 製作は当時、パニック大作を連発でヒットさせていた”時”のヒット・メーカー、A・アレン。(「ポセイドン・アドヴェンチャー」など) そしてこの作品をプレゼンテーションしたのが「20世紀FOX」と「ワーナー・ブラザース」!大手二社が手を組んだ快挙がまさに”SPECIAL”。 こうなると勢いだけの大味に仕上がるのでは?と思うのだが きちんと細かい所まで綿密に描かれている。 登場人物の背景なども分かり易く語られているので この大人数でもこんがらがる事はない。 SFXなどがそんなに発達していない時期に 臨場感あふれるこの特撮は最高基準の出来映えだ。 A・アレンの面目躍如と言う所だろう。 大火災の猛威からの脱出劇は大迫力で観るものを圧倒する。 勿論、近代の映画基準ではなく70年代の基準で考えて欲しい。 とにかくポールとスティーヴの両雄が顔を合わせる事だけでも 映画好きには驚きの”事件”でした。 これほど”SPECIAL”が揃った作品を私は他に知らない。(俳優揃えだけなら「キャノン・ボール」やアガサ・クリスティー小説シリーズもスゴイが・・・)165分が短く感じるほど あまりにも度を越した(笑)娯楽作品である。
タワーリング・インフェルノ [Blu-ray]
画質音質が向上しているとは驚きです。オープニングからDVDと比べものにらないぐらい向上してます。DVDではガスっている印象しかなかった山を越えサンフランシスコの街並みが見えるヘリの空撮はぐっと奥行きのある映像になってます。炎はあくまで赤く、ミニチュアワークスの細部も確認できます。音質も以前のものに比べ音域が広いです。吹替については、私の好きな宮部さん版だったので大満足です。内海さん版のマックィーンは迫力ありすぎて知的に見えないので宮部さんの方で良かったです。この映画、俳優さん、スタントさん、スタッフさん、全員火に水に体張ってます。今の人ここまでやらないでしょうね。最後の火の消し方に無理があったり、ホールデンのムチャクチャな後悔するより、これからの責任問題や刑事事件考えろよなんてツッコミたくなりますが、それを差し引いても古き良き時代のアメリカの作品です
日本フィル・プレイズ・シンフォニック・フィルム・スペクタキュラー Part2~風と共に去りぬ(感動とサスペンス篇)~
1980年代以降、映像音楽の録音といえば、ジョン・ウィリアムズの指揮するボストン・ポップス・オーケストラとエリック・カンゼルの指揮するシンシナティ・ポップス・オーケストラによるものが、質的に突出したものとして存在してきた。
しかし、前者に関しては、オリジナル・サウンドトラックの演奏と比較すると、しばしば、演奏に生気を欠くことが多く、また、後者に関しては、近年になり、編曲に劣悪なものが増え、指揮者も精彩を欠くようになり、徐々にこのジャンル自体が魅力を失うようになった。
しかし、今世紀にはいり、日本フィルハーモニー交響楽団によってたてつづけに録音された6枚のCDは、上記の両横綱の録音と比較しても遜色のない、高水準の内容を誇るものである。
沼尻 竜典と竹本 泰蔵という有能な指揮者の的確な演出のもと、20世紀の古典ともいえるハリウッドの代表的な作曲家の傑作の数々が実に見事に奏でられている。
これらの演奏の特徴は、あえていえば、オリジナルの魅力を過剰な演出をくわえることなくありのままに表現していることにあるといえるだろう。
いずれの作品も、世界中に配給される映像作品の付随音楽として作曲されているために、もともと高度の娯楽性と表現性をそなえた作品である。
ここに収録された演奏は、それらの作品が堅実な職人性のうえに自然体に演奏されるだけで、視聴者に無上の歓びをあたえてくれることを明確に示していると思う。
いずれにしても、20世紀後半、正当な評価をあたえられることなく、ハリウッドの片隅において高水準の管弦楽曲を創造しつづけた数々の現代作曲家の労作をこうしてまとめて鑑賞してみると、あらためてそれらが実に良質な作品であることに驚嘆させられる。
そこには、紛れもなく、最高の職人性と大衆性が見事な結合を果たしているのである。
日本フィルハーモニー交響楽団による6枚のCDには、そうした身近なところに存在していた現代芸術のひとつの奇跡が封じ込められている。