愛と青春の旅だち [DVD]
愛と青春の旅だち 製作25周年記念 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD](ディスク2枚組)
から、特典ディスクを取り除いて、本編ディスクのみの販売なのに、なんで値段が同じなんですか?
相も変わらず日本語吹替が収録されるわけでもなし。
パラマウント式算数は理解しかねます。
ファンの気持ちを何だと思っているんですか?
愛と青春の旅だち 製作25周年記念 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
現役の自衛官です。
士官学校での苦労や卒業での感動シーンは、自分の体験と大きくかぶります。
ラブシーンまではさすがにないですけどね。
自分は本当に何度も何度も苦しい時はこの映画を見て、自分を励ましてました。
軍隊を知る人も知らない人も、一人前の大人が育つ感動的な映画として不朽の名作の一つです。
今ではノスタルジックな映画に移ってしまったような名作ですが、色あせない中身はぜひ購入して損はないでしょう。
愛と追憶の日々 [DVD]
30年近く前に本作が劇場公開された当時、邦画タイトルに騙されて見にいった人がほとんどだったのではないか。そしてその半分以上の人が「こんなんでアカデミー作品賞なの?」という疑問を持ったにちがいない。
“母オーロラ(シャーリー・マクレーン)と娘エマ(デブラ・ウィンガー)の30年にも及ぶ親子愛を描いた感動ドラマ”のような紹介のされ方をしている本作は、普通のラブコメやヒューマン・ホームドラマとは、どこかちがった印象を観客に与える冒頭シーンから始まる。
別室で静かに寝ている赤ちゃんのエマを「死んでいるかもしれない」と心配したオーロラが、こともあろうにつねってたたき起こすのである。当然赤ちゃんは大声で泣き出すのだが、オーロラは「この方がいいわ」といって夫のいる部室にさっさと戻ってしまうのだ。
夫が他界し娘を溺愛するのかなと思いきやこのオーロラ、娘の結婚式には顔を出さないし、婿さんに対しては至極失礼な態度をとる。3人目の子供が生まれ経済的にきつくなったエマが「お金を貸して」と頼んできても、オーロラはここぞとばかり婿さんの悪口をまくしたて、エマに金の無心をひっこめさせる始末。
憎み合ってはいないんだろうけど、心底愛して合っているようにも思えない微妙な関係を目撃した方は、2人が姉妹もしくは友達同士のように思えるのかもしれない。アメリカで社会問題になった離婚増加現象をコメディタッチで描いた『結婚ゲーム』(1979年)で脚本を担当したブルックス。その延長線上でとらえると、本作が単なる母娘愛を描いたヒューマン・ドラマではないことに気がつくはずだ。
この映画はおそらく、自分と血のつながった実の子供や母親、夫や恋人の愛し方がよくわからない(80年代当時の病んだ)現代人をリアルに描こうとした作品なのではないだろうか。親に愛されなかった子供は、自分の子供にも愛情をうまく注げないという話を聞いたことがあるが、30年という長きにわたってうまく愛し合えない母娘を追いかけた理由も、その点をフォーカスしたかったからかもしれない。
モンスター・ペアレンツが現代の日本でも問題になっているが、子供の愛し方がよくわからない親というのはいつの時代にもいたわけで、この映画のオーロラもまた(精神をある意味病んだ)典型的なモンスター・マザーといえるのではないか。娘エマの臨終に立ち会うオーロラが、死の瞬間自分をじっと見つめるエマの眼差しから顔をそむける(映画冒頭が伏線になった)シーンに、奥深さを感じる1本。
現在のハリウッドを席捲しているのん気なラブコメとは一味もふた味も違うこの重たーい映画がアカデミー作品賞を受賞したということは、当時のアカデミー会員の方が、今よりも映画を見る目がずっと肥えていたという証拠だろう。