バハムート ラグーン
斬新だけれど、このゲームの本当に素晴らしい点はストーリーである。衝撃的だった。
まず、世界観が抜群である。世界はすべて空だ。そこに浮かぶ六つの島が舞台。帝国に全土を支配され、それに立ち向かう反乱軍。
後半になると、その展開が変わる。帝国の皇帝がかっこよすぎです。練りこまれたシナリオで、もはや何が正義で何が悪であるかわからない。しかも、ヒロインと主人公の描き方がどんでもないです。こういう実験的なことをやっただけでも効果がたかい。トラウマレベルのゲーム。
ちなみに、グラフィックの質はSFCのソフトでナンバー1です、間違いなく。
バハムート ラグーン公式ガイドブック (ファミ通)
非常に仲間にしづらいキャラがいるのだが
その仲間に仕方はこれには書いておらず、
またドラゴンのどの能力を上げれば人間キャラのどのスキルが上昇するのか
など書かれていないため若干情報不足に感じる。
特に難しいゲームでもないので攻略本は必須ではないが、
敵の体力、隠しアイテムなどは結構書かれているので役には立つ。
バハムートラグーン (ファミ通ゲーム文庫)
一般的に漫画やゲームを小説化すると内容が薄くなったりファンにとって満足感が得られなかったり、作家の文章力の無さに撃沈することが多いですが、これは素晴らしい内容でした。
ゲーム上だけでは読めなかったキャラの心情や行動の意味を詳しく知れる上に読み応えが大いに有り、文章の表現が豊かで作家としての実力を感じました。
こちらではサウザーとパルパレオスが中心となり、ゲームストーリーに沿いながら彼らの行動が細かく描かれています。ラストのサウザーが空に消えるシーンでは思わず泣いてしまいました。
解放軍とはまた違う、帝国の雰囲気や思いを知れる良い本です。
絶版となっているので入手は難しいですが、見つけたらいくら出しても手に入れたい永久物だと思います。
また、一緒に「カーナ騎士団」も手に入れるとより一層楽しめると思います。
近頃にはない素晴らしい本でした。文句なしの星5つです。
バハムートラグーン ファンブック (ファミ通ファンブック)
各章が小説の形で綴られているので、楽しんで読めます。
ドラゴンや登場人物のドット絵もそこそこ大きい写真で堪能出来ますし、
人物の相関図や考察も興味深いですよ。
攻略本としては心許ないですが、世界観をよく知れる、貴重な本です。
ファンなら是非、読んで頂きたいです。
スクウェア・エニックス バトル・トラックス Vol.1
ファミコン・スーファミRPG好き世代に直撃のバトル曲集CD。
ゲームの曲は遊びながら何度も、曲によっては何百回と聴くので自然に耳に残っているものですね。
楽しく遊んでいた懐かしい記憶がよみがえってきて、良いCDでした。
しかし、疾走感あふれるバトル曲を次々と聴いていくCDとしては
15曲目の「妖星乱舞(FF6)」は不要だったように思えます。
この曲だけでも17分もあり、間延びして感じてしまいました。
もちろん、実際のゲーム中やFF6オリジナルサントラを通して聴く分には
決戦に向けて非常に盛り上がる曲なのですが・・。オムニバスCDとしては残念でした。
FF6からは代わりに通常戦闘曲・中ボス戦を入れて、
他の主要5タイトルくらいからも各1曲ずつ追加して全31曲にすれば
同じ69分収録でもだいぶ印象が違ったはずです。
ボーナス曲の七英雄リミックスはなかなか良かったです。
ハードなアレンジを期待した人には合わないかと思いますが、
原曲とは大きく変わった静かなピアノメロディーのアンビエントにより
バトル曲で熱くなった頭と身体を冷やしてくれます。