胆石・胆のう炎・膵炎の人の食事 (健康21シリーズ)
すい炎で気をつけることが、まず分かりました。
脂肪分の少ない料理が細かい成分まで書いてあって、「食べられる」ことが分かりました。
写真がもっと美味しそうだったら良かったな。
肝臓病――治る時代の基礎知識 (岩波新書)
過去に身内を肝臓病で亡くしており以前からいろんな本を読んでいたのですが、岩波新書から出版されたこの本を見つけ読んでみました。
導入は、この本の著者(肝臓病に精通された現役の大学教授だそうです)自身が「急性肝炎」に罹った際の経験談から始まっており、まず驚かされました。
何で肝臓病に精通されているはずのお医者さんが肝臓病に罹るのか?何故、肝炎になったのに自分自身で気づかれなかったのか?と不思議に思いますが、そこが肝臓病の怖いところのようで、肝臓が「沈黙の臓器」と言われる所以でもあるのでしょう。
今はいろいろな検査で早期診断が出来るようになっており、診断がつけばきちんとした治療も受ける事が出来るようです。
ただ、自分の身内もそうでしたが、長年お医者さんに通っていたのに、ある時突然「大きな肝臓がんがあります」と宣告され、お腹がパンパンに腫れ(腹水というようです)、しばらく入院したまま何も出来ずに亡くなってしまうような事は今でもあるようです。
そのためには自分で勉強するのも必要ですが、このような本をお医者さんにも読んで頂き、必要な検査を行い、怪しければ著者のような専門の先生に紹介して頂くような流れが出来て欲しいと思います。
著者も書かれていますが、どんなに新しい治療法が出来ても、どのお医者さんもが最新の治療を行われている訳ではないでしょうし、特に専門外のことには興味を持たれない先生もいらっしゃるように思います。特に最近はクリニックでさえ専門化した施設が多くなっていますが、我々一般人が自分の判断で施設を選んで受診することはなかなか難しいと思います。
そういった意味でも、専門書ではなくこういった文庫本として出版された
著者はさすがと思いました。
私達だけでなく、多くの方(特に近隣のかかりつけのお医者さんにも)読んでもらえると助かります。