この胸のときめきを~ダスティ・スプリングフィールド・ベスト・セレクション
ダスティは亡くなったそうだ。英国ではスーパー・スターで叙勲もされている。日本ではもう知る人も少ない。「ビート・ゴーズ・オン」というイギリスBBCかなんかのテレビ番組のビデオを見たらダスティとジョン・レノンの興味深いやりとりが。ダスティ「このヘアーかつらなの」ジョン「君もそうかい」ミック・ジャガーはジョンは底意地悪いときがありぞっとしたと回想している。この番組ではジョンは機嫌が悪く司会がなんかとんまなことを聞いたら「そんなことどうでもいいじゃねーか」と怒鳴ったのは見ものだ。ダスティはブロンドの面長の英国女性には稀な美人である。ビートルズの影響は全く受けてない。モータウンとかR&B、ソウル系統の人。ブルーアイド・ソウル。歌唱力もある実力者でビートルズを屁とも思っていない。大ヒット「この胸のときめきを」はプレスリーのカバーかな?妹がシングルを持っていた。バカラックの「ルック・オブ・ラブ」007のパロディ・オールスター・キャストの「カジノ・ロワイヤル」で歌われた。カナダの美人・ピアニスト=ダイアナ・クラールもカバーしてるが歌はダスティがうまい。ダスティの冥福を祈る。
Dusty Springfield Reflections [DVD] [Import]
~ダスティ・スプリングフィールドの60年代~70年代初頭のTV出演時の歌唱シーンをまとめたヴィデオ。アメリカで放映された同名のTVスペシャルが元になっている。
ダスティのヴィデオといえば既に"Full Circle"があるが、ダスティへのインタヴューを中心に全キャリアを駆け足で総括した内容のため、歌唱シーンは殆どが抜粋であった。
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一方、こちらはたっぷり17曲が、全て完奏で収録されている。(例外はオープニング・タイトルを兼ねたため中断が入る冒頭の「Wishin' & Hopin'」1曲のみ。)"Full Circle"で途中でカットされたり、CDの"Heart & Soul"で音源のみが発売されていた曲の幾つかが遂に、完奏で視聴できるようになった。9曲が生の歌唱で、残りがリップ・シンク。
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構成は各曲の合間にペトゥラ・クラークとB.J.トーマスのコメント、ダスティへのインタヴュー・シーンが短く挟み込まれるだけで、シンプルそのもの。あくまでもダスティの歌唱シーンをたっぷりと楽しんで貰おうという意図と思われ、これは非常に好感が持てる。
ほぼ同時期に何種類かのヴァージョンが発売されるので、わかる限りで以下に整理しておきます。
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(1)米国版DVD "Reflections":ボーナス・クリップ無、NTSC方式、リージョン1。
(2)米国版VHS "Reflections":ボーナス・クリップ無、NTSC方式。
(3)英国版DVD "My Very Best, Love Dusty":ボーナス・クリップ無、PAL方式、リージョン・フリー。
(4)オーストラリア版DVD "Reflections":ボーナス・クリップ有、PAL方式、リージョン・フリー。(予定)~
バカラック・ベスト~生誕80年記念スペシャル
高校生の一時期、毎日のように聞いていたアルバム。バカラックは本格的な音楽教育を受けたピアニストでもあったが、作曲家としてそのメロディづくりの異才ぶりは以下の収録リストをみれば明らか。「エッ、これもバカラックだったの!」といった名曲揃いのラインナップ。若いリスナーにも聞いてほしい豊かで美しいメロディの宝庫といえよう。
<Disc 1>
01) バート・バカラック / サン・ホセへの道
02) バート・バカラック / ウォーク・オン・バイ
03) バート・バカラック / 太陽をつかもう
04) バート・バカラック / 雨にぬれても(インストゥルメンタル)
05) ダスティ・スプリングフィールド / 恋の面影
06) バート・バカラック / ドント・メイク・ミー・オーヴァー
07) バート・バカラック / 恋するハート
08) トム・ジョーンズ / 何かいいことないか子猫ちゃん
09) ジャック・ジョーンズ / 素晴らしき恋人たち
10) バート・バカラック / タルサからの24時間
11) バート・バカラック / ジス・ガイ
12) バート・バカラック / 恋よ、さようなら
13) カーペンターズ / 遙かなる影
14) バート・バカラック / ボンド・ストリート
15) ブルック・ベントン / ハウス・イズ・ノット・ホーム
16) バート・バカラック / アルフィー
17) バート・バカラック / 世界は愛を求めてる
18) バート・バカラック / プロミセス、プロミセス
19) バート・バカラック / メキシカン・ディヴォース
20) バート・バカラック / ハズブルック・ハイツ
21) バート・バカラック / エイプリル・フール(幸せはパリで)
22) ステファニー・ミルズ / ノー・ワン・リメンバーズ・マイ・ネーム
23) バート・バカラック&エルヴィス・コステロ / ゴッド・ギヴ・ミー・ストレンクス
24) ロン・アイズレー&バート・バカラック / カウント・オン・ミー
<Disc 2>
01) ヴァネッサ・ウィリアムス / アルフィー
02) アーロン・ネヴィル / ドント・ゴー・プリーズ・ステイ
03) リタ・クーリッジ / ウィッシン&ホーピン
04) ポインター・シスターズ / ウォンティング・シングス
05) ダイアナ・ロス&マーヴィン・ゲイ / ザ・シングス・アイ・ウィル・ノット・ミス
06) ジェリー・バトラー / オール・カインズ・オブ・ピープル
07) マーサ・リーヴス&ヴァンデラス / 恋するハート
08) パイザノ&ラフ / 恋よ、さようなら
09) グラディス・ナイト&ピップス / 悲しみは鐘の音とともに
10) フォー・トップス / 雨にぬれても
11) セルジオ・メンデス&ブラジル'66 / 世界は愛を求めてる
12) エンゲルベルト・フンパーディンク / ベター・マン
13) ブレンダ・リー / ジス・ガール
14) ワルター・ワンダレイ / リーチ・アウト
15) コニー・フランシス / プロミセス、プロミセス
16) エイヴェッツ・レッドナウ(スティーヴィー・ワンダー) / ハウス・イズ・ノット・ホーム
17) スタン・ゲッツ / 素晴らしき恋人たち
18) ダスティ・スプリングフィールド / 遙かなる影
19) マーヴェレッツ / マイケルへのメッセージ
20) スモーキー・ロビンソン&ミラクルズ / 恋のとまどい
21) アストラッド・ジルベルト / ドント・ゴー・ブレイキング・マイ・ハート
22) サラ・ヴォーン / 涙でさようなら
23) クインシー・ジョーンズ / 何かいいことないか子猫ちゃん
24) マリアンヌ・フェイスフル / イフ・アイ・ネヴァー・ゲット・トゥ・ラヴ・ユー
25) トム・ジョーンズ / トゥ・ウェイト・フォー・ラヴ
26) エタ・ジェイムス / ウェイティング・フォー・チャーリー
ライヴ・アット・BBC [DVD]
英国国営放送BBCの収録で4つのパートに分かれており、1993年から2006年の映像を見ることが出来ますが、中でも2006年のライブは感動です。若手アーチストがジャム時代のヒット曲を歌い、隣で満足げにギターをかき鳴らすポール。ドラムはご存知ホワイティ、ギターはスティーブ・クラドック、ベースはデーモンとおなじみのメンバーで、本当に楽しんで演奏しているのが伝わってきます。そして盛り上がる観客たち(ウェラー世代のおっちゃん率、かなり高し。)これだけのキャリアがあり、名声を得ているにもかかわらず決して手抜きでないライブもこなす、世界一かっこいい50歳(2009年現在)は彼以外、いないと思う。
私たち40歳以上が、オールディーズでなく、リアルタイムで聴けるロックを作り続けてくれることに心から感謝します。これからも、彼についていって間違いないと、再認識しました。