目下の恋人 [DVD]
主人公の女性が2人の男性の間で揺れ動き、
終に求めていた「愛」の形を見出していく過程が面白い作品である。
彼氏に「目下の恋人」と呼ばれてしまう女性の焦燥感や切なさ。
「今」という瞬間を大事に「恋」に生きる女性の激しさや潔さ。
家庭を顧みない夫に失望し、自虐的になる女性の主体性のなさや愚かさ。
夫婦という形態を取り払って、男女の関係を成就させる老婦人のしなやかさ。
そして、両親に失望し、若い恋人の言いなりになる女子高生の愛情飢餓感と葛藤。
ひとつの作品にさまざまな女性をさりげなく登場させ、
自在に「女性」を多面的に描く監督の構成力は一見の価値あり。
ただ、作品の周辺部に存在する二組の「夫婦」と一つの「家族」の描写が
それぞれ拙いため、全体として締りに欠ける作品に仕上がっている点が残念である。
「恋愛」を描かせれば、高く評価できる監督だが、
ひょっとすると、「家族」や「夫婦」といった現実につきまとう、
生臭さや見苦しさからは目を背けているのでは?と思わされた1編である。
デザインとものづくりのすてきなお仕事
書店のデザインコーナーでオススメというPOPが立っていたのを見て買ってみました。
イラストレーター、グラフィックデザイナー、コサージュクリエイター等々、デザイン系の
仕事をしている女性たちの職場紹介本です。
オールカラーで写真がたくさん載っているので、見ているだけで楽しめます。
宇宙戦士バルディオス音楽集
ハネケンがSFアニメの音楽をバリバリ作っていた時期は意外と短い(1980年〜84年)。その最初期に当たるサントラがこれです。ムーの白鯨、テクノボイジャーといった作品のサントラが次々とCD化されていたのに、なかなか復刻されなかったバルディオスですが、ようやくCDで聴けます。「マクロス」や、「ヤマト完結編」につながるような曲もあるものの、全体としてはいかにも劇伴で短い曲がツギハギになっています。音質は悪いです(明らかにノイズが入ったりする)。しかし、30年も昔の作品ということを考えればやむを得ないでしょう。なお、ビゼーのカルメン(第三幕への前奏曲)をはじめとしてクラシック音楽の引用が多く、ハネケンのルーツを知ることができると思います。
それにしても、あのラストを知ってから「あしたに生きろバルディオス」を聴くといろいろ切ないですね。
目下の恋人 [VHS]
ずっと「流産すればいい」と思いながら観てました。でも、そういう問題じゃなかったみたい。
母にも相談できず決断した女子高生と迷い続けた主人公、どちらも大人とはいえない・・・成長したのは萩原聖人さんだけでした。
夢をかなえる月の魔法―28夜で運を引き寄せ、引き上げる
Twitterで話題になっていて、書店で探したところ見つけられず、
ようやくAmazonでゲット。
新月に願い事をすると叶う、満月にお財布を振ると臨時収入があるとか、
最近ちょっとブームなのか月に絡んだセラピーの話題を聞きますが、
この本はそれを身近にわかりやすく、けれどじっくりみっちり、そして
「ここまで!?」と驚くほど具体的にと教えてくれる1冊です。
この手のセラピー本は、薄く、字が大きく、エッセイばかりでささっと読めて
しまうものが大半だと思いますが、
こちらは意外にも予想を裏切り読み応えバッチリ。
というのも、月の周期を4つにわけ、そのテーマ毎に
・説明、エッセイパート
・月齢毎のレッスン
・お料理レシピ
がじっくりあるので、一気に読むというよりも、
1パート1パートで1周してから次のパートに進む形。
エッセイ・解説を読んて気持ちが高まった後に
具体的な1日毎のレッスンパートを読み、ついつい想像を膨らませる。
お料理パートはタイプ別診断後に読むとさらに自分の身に引き寄せて
考えられるように出来ていて、
読み込めば読み込むほど味わい深い本。
自他共に認める速読の私でも、じっくりと時間をかけて読んでしまう
構成には唸らされました。
ちなみに、新月からスタートするのですが、読み始めた日は満月を
過ぎてからだったので、読んでいる月齢の日に早く到達したくて
かなりジリジリしました(笑)。
怪しげ、いかがわしげな印象になりがちなスピリチュアル系の内容も、
この本ではとても身近な、自然な法則のように感じられて、違和感がありません。
それは、著者がこの本を通して、単に月のメソッドだけでなく、
女性を心からハッピーに応援しているのだという姿勢が伝わってくるから。
本の内容の中で、私が早速効果を実感したのは、お財布フリフリと
お月様ダイエット。
女性はぜひ、味方にしたい月の魔法がぎっしりつまった、中身の濃〜い1冊です。