きみを守るためにぼくは夢をみる
児童書を銘打たれている本書を、当の昔に「児童」でなくなっている自分が読んだのは、著者のファンだからに他ならない。しかし、著者のこれまでの小説はどこかわかりにくい部分があったり、文章がすっきりしていなかった部分があった。著者のファンであっても、これまでの小説を読んで、とまどったり、退屈と感じた人もあったのではないだろうか。
本書は違う。
文章は精錬され、著者独特の世界観をみごとに描き出している。純粋に楽しめる、終わりが来るのが辛くなる、続きが読みたくなる(物語は完結しているのだが)…。小説というジャンルをみごとに使いこなして書かれた秀作である。一人でも多くの人がこの本にめぐりあい、手に取り、読まれることを望みます。
白倉由美作品集ベストセレクションシリーズ Vol.3 S-neryのリーディングストーリー「東京星に、いこう」総集編
今や業界で知らない人はいない桑島法子嬢も、デビューはこのユニットでした。最後まであまり人気が出なかった(ような気がする)このユニットも、今になって思い出すと、若さと懐かしさが感じられます。7年の封印がやっと解けたような気がします。
ロリータの温度
噂にはきいていたが、サイコのアルバムというより純粋にロリータ℃のアルバムとして聴ける。
確かに音楽的な評価は高くないかもしれないが、じっくり聴くとやみつきになる魅力がある。
歌詞もさすが白倉由美だけあって、最近聞かないような独特なボキャブラリーに溢れ、一冊の本を読んでいるようだ。
きみを守るためにぼくは夢をみる(1) (星海社文庫)
いや、ついにこの名作が待望の文庫化、嬉しいですね。本屋で見かけ、即購入今見ても古さを感じない良作ですね。みずみずしい初恋を美しい文書で表現、主人公とヒロインの切ない想いも読んでいる読書につたわってきます。ぜひ、十代の人に読んでもらいたいですね。何より嬉しいは続編の製作が決まった事ですね。今から楽しみですね。