タテ社会の人間関係 (講談社現代新書 105)
本書では、社会構造を、「資格」と「場」に分け、それぞれを、ヨコ、タテと表現しています。
資格によって成り立つ社会構造を欧米的と言い、場によって成り立つ構造を日本的と言うわけです。
本書を読むと、日本人が如何に、「場」という概念に浸りきっていたのかが、良い、悪いではなく、理解出来ます。
そしてこう言った、場によるタテの構造に於いては、世代交代がスムーズに行きにくい、という著者の論が、まさに日本社会をメタレベルで解説している事に気づき、大いに共感しました。
決定盤 日本の歌ベスト100
2ヶ月の赤ちゃんがいます。いわゆる子供向け童謡集では子供が落ち着かず、このCDを購入しました。ドイツ歌曲にも通じる完成された歌唱で、子供も安心してすやすやです。本当に購入してよかったです。もちろん大人も満足です。
〈COLEZO!〉赤ちゃんの子守歌ベスト
かわいいジャケットに惹かれて
娘が生後1ヶ月になるころ購入したのですが、
なぜ泣いているのかわからない時、
なかなか寝ない時にこのCDをかけてゆらゆら抱っこすると
不思議なくらいコロッと寝てくれます!!
まだ購入して1ヶ月ちょっとですが本当に大活躍☆
「赤ちゃんの子守歌」というタイトルですが
モチロン大人が聴いても落ち着くメロディー・選曲で、
これを聴きながら娘の隣でパパもよく爆睡しています(笑)
妊娠中から胎教に買っておけばよかったなぁ〜。
スカートの風―日本永住をめざす韓国の女たち (角川文庫)
呉善花さんの処女作の日韓文化比較論です。 彼女がこの本で書きたかったことは、本書の中にも書かれて
いますが、
1.日本で働く韓国人ホステスから韓国を根底から揺るがすことになるかもしれないきわめて大きな問題を
発見したこと。
2.意外な「日本の顔」を示してみたい。
とあります。
日本で働く韓国人ホステスと接することで、女性が一人で生きられない自国の恐るべき男尊女卑社会の実態
が明らかにされていきます。 キーワードは「両班(ヤンバン)と貴姫(キーセン)文化の国」、李氏朝鮮
が、両班(ヤンバン)という貴族と庶民(サンノム)との完全な階級社会で、貴姫(キーセン)とは、技芸
を持ってヤンバンの相手をする高級娼婦、其の流れが韓国社会に色濃く息づいていること。 その可笑しさを
、彼女自身が日本に来て実際に日本に働きに来ている韓国人ホステスたちと関わっていくまで、可笑しいと
気付かなかったこと。
韓国人の二つの夢は、「お金と権力、犬のように働き両班のように使う。」と書かれているように目先の
金銭至上主義が横行する韓国社会を対立の韓国とし、対して日本を調和と捉え、鋭い感性で日本の良さを捉え
て明らかにしてくれます。 日本人の内面的充実感・安定感、平々凡々たる事や物であっても充分に楽しく生
きていける世界がある。 韓国を知る上でも日本を再発見する上でも軽い読み物として読める本です。
ベスト・オブ・ベスト/日本の名歌
歌っているのは、一流のオペラや歌曲の歌い手で、いずれも端正な歌いぶりである。クラシックの好きな人向きかもしれない。
私がこの歌集を買う気になったのは、斉藤佳三の「ふるさとの」が、入っていたからである。母が、生前、この歌を台所でよく口ずさんでいたのを懐かしく思っていたが、改めて聴いてみて、胸が熱くなった。信時潔の「沙羅」が入っているのもうれしい。「海ゆかば」 (私は名曲だと思うが) のせいか、彼の歌をめったに聞く機会がないのを残念に思っている。
「カチューシャの唄」や「ゴンドラの唄」は、出だししか知らなかったが、今回、全曲を聴くことができた。何度も聴きたいとは思わないが、当時の人のものの感じ方に触れることができたような気がして、興味深かった。