溝口健二 大映作品集Vol.1 1951-1954 [DVD]
山椒大夫見ました素晴らしかったです胸にズシンと来ました 一つの不運により別たれた家族
の物語ラストは静かながら強烈な印象を残すあのシーン 母の変わり果てた姿を抱きしめる
子供あのラストシーン見事でした鳥肌が立ちました 再会した所で終わりましたけれど
あの二人の家族にも笑顔が戻るでしょう終わった瞬間 「良かった」「良かった」と拍手を
してしまった作品ですこの映画は映画史に残る永遠の名作です。
The Makioka Sisters (Vintage International)
日本では細雪として映画や舞台でも目にする谷崎潤一郎の名作。大阪の裕福な四姉妹の物語を、いき遅れた三女ゆきこが嫁ぐまでを軸として描く。谷崎作品のなかではマイルドですが、それでもなかなかオルタネティブなセンスがゆったりとしたクラシカルな日本の情景の中でことさら際立っているところが、この作品の素晴らしい所です。英語で読むのもオススメです。
春琴抄 (新潮文庫)
盲目の美女・春琴に仕える佐助は春琴の美貌が熱湯により傷つけられるやいなや、その美を永遠に心に留めたいがために自らの眼を針で貫く。「白眼のところはかたくて針が入らない」「黒眼は柔らかい二度三度突くと巧い具合にずぶと二分ほど這入った・・・」この部分の描写の驚くほどのリアリティと美しさは筆舌に尽くしがたい。おそらく世界に恥じない日本文学の代表的なもの。またこの作品には読点が全くないが、読みにくいことはなく、むしろ小説全体を通しての際だった美しさを引き立てている。日本語の可能性を大きく広げる(再認識させる)などあらゆる意味でこの小説はまさに奇跡的とも言える。
少年
谷崎潤一郎特有の話の暗さ陰湿さ少年期特有の残酷さと無邪気さがよくわかる話です。
子ども4人がお互いを着物のひもで縛り合い足で踏みつけあったり
あぐらをかかせ後ろ手に縛り額にろうそくを立てられ
ろうのしたたり具合を興奮し喜ぶ。
朗読が上手なので余計話の内容が伝わってきます。
でも聞いていて気持ちが悪かったので
★3つで。
多分もう聴かないと思います・
卍(まんじ) [VHS]
何度か映画化やビデオ化されている谷崎潤一郎原作の卍の坂上/真弓版です。
比較的細めのお二人なので、ビジュアル的にはエロティックというよりも綺麗な映像になっています。
ご覧になる方はあまりHなシーンは期待しないで見ていただきたいと思います。