フリッツ・ラング コレクション ブルー・ガーディニア [DVD]
低予算の早撮りで取られた小品ながら、本作は全く見事、素晴らしいクライムサスペンスとなっている。サスペンスのファンは、買って損はない名作。ともかく展開が速く、物語は緩むことなく一気にぐいぐい進行する。『ニーベルンゲン』『メトロポリス』といった大作の監督だったラングが、競争が厳しく、作品の嗜好が違うアメリカに亡命してもなお、厳しい制約の中で映画をとり続けることのできたことが頷ける。いつものラングのスタイルと随分印象が違うが、これぐらいの監督になると、この水準の作品はきっちり撮ってしまうことができるのである!!!ひょっとしたことから殺人事件に巻き込まれ、動揺し、苦悩し、自分で自分を追い詰めていくヒロイン、アン・バクスターが見事な演技。見ている側もヒロインに感情移入してどきどきしてしまう。脇役も個性的で素晴らしく、生き生きとして、リアリティーが溢れている。とどめは、タイトルにもある『ブルー・がーディニア』、伝説のナット・キング・コールが本人役で出演して、全盛期の見事な声を聞かせてくれる。
Live in Paris
カナダ出身のナット・キング・コールを尊敬する女性歌手。声はほんの少しかすれた黒人ぽい感じもほんの少しする。弾き語りのピアノもうまい。歌もいい。おまけに美人。こんな人っているんですね。さて、ライヴですが、他のアルバムのスタジオ録音にはないノリのよさ、スイング感がある。スタンダードナンバーは「アイヴ・ゴット・ユー・・・・」など、どれもいいけど「ス・ワンダフル」に独自の解釈を見せる。ダイアン・クラールはまちがいなく現代の白人女性ジャズ・ヴォーカルのトップである。(松本敏之)
ナット・キング・コール・ベスト
このCDは、実に懐かしい。半世紀前の古き良き情感が溢れている。この情感は、本当に古いものなのだろうか? 古いと云えば古い。例えば「UNFOGETTABLE」や「MONA RISA]など、今の時代のひとで、本気になって歌うひとがいるだろうか? 居はしまい。何故、居ないのか? 現代はあまりにも複雑で、すべてのものが、いろいろな仕方で絡み合ってしまった。このナット・コールのような単純で素直な情感表現は、今の世の中では、通用しないのだ。古き良き時代の記憶をとどめているひとだけが、このナット・コールの紡ぎだす情感を真に受けとめることができる。しかし、同時に、ナット・コールの不思議な歌唱表現、たとえば、「NATURE BOY」のような歌曲が届いているある種の神秘性は、時間に関係なく、永遠のもののように思える。歌詞の意味ではなく、彼のソウルが、不思議な仕方で、別次元の永遠の世界に届くすべを知っていたように思える。あるひとたちが云うように、それは彼の天才のなせる技だったのだ。ナット・コールのある種の歌が持つ、この神秘的な訴求力は、彼の努力によらずして、ほとんど天と一致している。その意味では、彼は永遠だ。だからわたしは思う。現代に至るいろいろな歌手が、努力して手に入れようとしている究極のものを、はるか半世紀昔に、ナット・コールは、いとも易々と、手にし、表現していたのだということを。この隔絶は、深い。だから、わたしは、何時の時代になろうと、懐かしのナット・コールと云い続けたい。
シナトラ、ザ・ベスト!
近くのCDショップなどで探したんだけど、なかなかいいのがなくて
結果、レビューなども見て価格もお安いAmazonさんで購入。
シナトラって今まで全然知らなかったけど、聴いたことある曲が
何曲かありました。映画に使われてる曲が多いのかな?
明るいミュージカル調の曲が多くて、聴いてるだけでHappyな気分になれますね♪
昔の曲でも、今聴いてもとても新鮮と言うか。やはり名曲は一生名曲なんですね。
私くらい20代の世代とか若い方にもオススメです。歌詞もいい。
キングナットコールも気になってます。