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だからテレビに嫌われる
堀江はまえがきならぬ前説で、テレビのおかしさを是正するのは、テレビを信じきっている人であり、テレビ局で働いている内部の人間であると結論付けています。本書はそのような人を対象に書かれていますが、テレビ局に対して懐疑的である私のような人間にも様々な情報を与えてくれます。

一章では堀江、上杉の両者共がテレビから影響を受けて育ってきたことを懐古し、現状のマスコミが第四の権力として機能しながらも、ネットの発達に伴い徐々にその影響力を低下させていくだろうと予測しています。
最もページを割いているのが二章で、「言論の自由」がないテレビ局というテーマで、自主規制を効かせる方法など、当事者でなければ分からない事情にも触れています。「記者クラブ」「官房機密費」「クロスオーナーシップ」等の諸問題に蓋を被せるテレビ局の在り方に怒りを感じます。映画監督の鎌仲ひとみをスタジオに招いたら、電事連がスポンサーから降りた件など、視聴者よりもスポンサーに目が向いているテレビ局の姿勢が改めてよく分かりました。格差社会を問題視するテレビ局内部に最も大きな格差があることや、報道に関してスピンコントロールと化し、メディアフレンジーという恥ずべき状態になっていることなど、本国マスコミの末期的状況が丁々発止の会話の中でテンポよく語られていきます。また、テレビ局に政治家の子弟の多くが勤務している実態を踏まえて、ジャーナリスト面をするなという上杉の告発も的を射るものです。ニュースキャスターは根っからのジャーナリストがなるもので、現場を知らないタレント上がりがやるものではないのですが、その点でも日本は変わっています。改革すべき点は多々あります。三章では3.11を巡る報道についての疑義や矛盾、四章では放送利権に触れています。

上杉と烏賀陽の共著『報道災害【原発編】』も読みました。共通する話題もありますが、本書はテレビを巡る諸問題に焦点を絞った対談本として、テレビメディアの内部の矛盾や齟齬を分かりやすく解説しています。六章では現状のコンテンツの在り方ではいずれテレビ局は衰退していくであろうことを予測しています。CMもなくなると。視聴者を思考停止にさせ、喧噪のみを流すテレビ局はもはや無用の長物なのかもしれません。

上杉はあとがきならぬ次回予告で、テレビ衰退の理由を、テレビ自身が自らの未来を直視しようとしなかった結果としています。多様性を失った生物が環境の変化に淘汰されるように、閉鎖的な空間でのみ繁栄を夢見たテレビ局は自然消滅することでしょう。テレビ局の自己評価の甘さが招いた危機は、そのまま社会的な危機でもあります。視聴料を払う必要がない民放は、コンテンツの理想的内容について理解はしているものの、スポンサーからの広告収入が全てであり、どうしても視聴率を重視する姿勢につながります。堀江や上杉の経験的な指摘は有用ではありますが、根本的に国民のメディアリテラシーが最重要課題ではないでしょうか。


イースI&II完全版 新パッケージ版 私もヘビーユーザーの1人でありまして、オリジンプレイ後、中古屋で見つけて、つい懐かしくなって'T・'Uバラバラで購入しました。やっぱりいいですね。
しかし、PCE版を初めて見た時のあの衝撃を超えるものは、やはりないですね。
あのシリーズは、今でも時々引っ張り出して楽しんでます。
音楽はRに焼いて、よく車中で聴いてます。
もう、あれほど心躍るゲームって、出てこないのかなあ。

マーメイドプリズム 公式ビジュアルファンブック (B's-LOG COLLECTION) 中身はカラーページがいっぱいで綺麗です!
各キャラのCGスチルや書き下ろし小説、声優さん(3人です)や主題歌を担当したWizardのインタビューもあります。
何よりも、ハルカのCGが一枚だせず、隠しキャラのルートにはいれなかった私には必須の一冊でした。
でも、攻略ルートの一覧が少し私には見づらかったので、★4つです。

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