蒼き狼 (新潮文庫)
自分が蒼き狼の血(モンゴル)を引くことを証明しようとして征服者たらんとする主人公テムジン(チンギスカン)の生涯を描いた井上文学の秀作と言える。
読んでいて血が騒ぐ。
ただ、登場人物中キャラクターが立っているのは、主人公テムジンの他には、自分と同じ境遇に生まれ、同じように蒼き狼たれと願う長子ジュチ、正妻ボルチ、妾クランくらいで、他の武将たちや息子たちのキャラクターがつかみ難く、物覚えの悪い私などは人物相関図を描きながら読まなければならなかった。
こうしたサブキャラクターたちの個性も描いてほしかった。
ACROSS
aminのこのアルバムは、中国語・英語・日本語で、構成されています。エルトンジョンのカバーもあります。一番最後のウオアイニーは、日本語と中国語でのドュエットで、全く中国語を知らない人でも「大好き」と「愛している」を覚えてしまいますよ。心地よいメロディーは、秋の夜長に聞くのもいいし、ドライブにもお薦めですよ。
桜蘭高校ホスト部(クラブ) (1) (花とゆめCOMICS)
そこで暇をもてあましているあなた
あなたの欲しいものは何ですか?
白く美しい桜蘭の制服を身にまとい
全ての鐘がなり終えたなら
極上の遊戯を楽しみましょう
あなたの欲しいと思うもの
全てあなたにお与えしましょう
―――さあ、ゲームの始まりです
ある日の放課後。特別奨学生であり庶民であるハルヒは静かに勉強できる場所を求めて第3音楽室に迷いこみます。するとそこには「ホスト部」なる超美麗集団が!そういうものに全く興味の無いハルヒはさっさと逃げようとしますが部室においてあった花瓶(800万円!!)を割ってしまい借金を返すためにホスト部入りを余儀なくされるが…?
前作「千年の雪」を知ってる方はこのマンガを読むとびっくりしてしまうかもしれませんね。雰囲気がガラ??と変わってますので。学園ドタバタコメディと言った感じでしょうか。ハイテンションで魅力あふれるキャラ達によって綴られていく物語が楽しくてたまりません!もちろん決めるところは決めて真剣なところはビシッと!って感じでそれもまたたまらないのですが、最後にはきちっと落として笑わせてくれます。楽しく笑いながら読める作品でとても気に入ってます!
ここでホスト部に所属しているメンバーを簡単にご紹介。人数は主人公・ハルヒを入れて7人。
部長・須王環(2年)…王子キャラで指名NO.1。ナルシスト。ちょっとおバカなところもありますが、愛すべきキャラです。
副部長・鳳鏡夜(2年)…眼鏡キャラ。クールで策士。
常陸院光・馨(共に1年)…双子。兄弟愛が売り。イタズラ大好き。物事の判!断基準は「面白いか面白くないか」。
埴之塚光邦(3年)…通称ハニー先輩。高校三年生とは思えないかわいさが売り。
銛之塚崇(3年)…通称モリ先輩。無口。身長192センチ。いつもハニー先輩の側にいる。
そして主人公藤岡ハルヒ(1年)。
かなり面白いです!少しでも興味をもたれた方、読んで損はないと思いますよ!
楼蘭
45周年記念の第2弾。楼蘭。中国シルクロードの要衝、楼蘭を喩えにした、熱き激しい恋の気持ちを歌う曲。とてもせつなさがこみ上げてくるような歌詞ですが、幸子さんのこの歌への感情表現がとても上手だと思いました。女子十二楽坊とのコラボで、中国楽器の音色がとても美しく、中国を思わせる感じがすごいです。歌のタイトルに、ぴったりした美しい、壮大な曲でした。「悲しみの帳」もよかったですが、この曲では、幸子さんの歌い方が非常に情感深い事と、中国や楼蘭の魅力や、楼蘭への思いや、恋心のせつなさがよくでているので、何度も聞き入ってしまいます。幸子さんは、どんな歌でも感情を上手に歌に込めて、歌いこなせる人だと、感動してます。幸ちゃんの歌は、何度聞いても聞き飽きません。「この地球に生まれて」の歌では、人間の持つ弱さを表現した上で、明日に生きる勇気を与えてくれるような心癒される歌でした。
NHKスペシャル 新シルクロード 特別版 第1集 楼蘭 四千年の眠り [DVD]
タクラマカン砂漠に存在していた楼蘭は、西域のオアシスであり、天山南路と西域南道とが分岐する要の場所にあった遺跡です。
有名な楼蘭故城から100キロほど西へ行ったところにある小河墓遺跡の発掘を通して、我々に知られざる四千年前の歴史を見せようとしています。
シルクロードの中で最大の蜃気楼のような謎の王国を調べる過程は興味深いものがありました。
新疆文物考古学研究所による小河墓遺跡の発掘作業を丁寧に撮影しています。舟をふせたような棺の発掘作業は考古学者でなくても興味を覚えるもので、60代の女性が棺から出てきた瞬間は驚きました。完全な防腐処置が施されたミイラの出現です。
その後に、20代と思われる美しいミイラにも驚きました。人類学者はコーカソイド系、いわゆるヨーロッパ系の白人種だと推察しました。中国で一番古い小麦かもしれない種モミも一緒に出てきたので、農業を営んでいた状況が伺え、ユーラシアの西から東への交易移動を知る縁になるようです。
昔、このあたりを最初に発掘した名高いスウェン・ヘディン探検隊の発掘についても紹介があり、その部下のフォルケ・ベリイマンによって1934年に小河墓遺跡が発見されました。その後、2000年12月まで忘れられていたのも不思議です。
このドキュメンタリーを通して、シルクロードが大昔から世界的な交易のルートとして存在していたことを確認できることになり、より深い関心を持ちました。