ボズ・スキャッグス・グレイテスト・ヒッツ・ライヴ [DVD]
Bozといえばやっぱり「Down Two Then Left」、「Middle Man」までで、それ以降の作品はいいのだけれどどうもBozらしさが感じられない。別に他のミュージシャンが歌っていてもいいという感じがして、最近のアルバムは購入しなかったのですが、このDVDは良い。「Lowdown」に始まる曲はほとんどアルバムと同じで、アレンジなし。それでも十分満足できるのは、やはりジョン・フェラーロを中心としたバックがしっかりしているからで、例えば「Jojo」なんかは実際のライブ会場では雰囲気もありいいと思っていても、こうした作品として自宅で冷静に聞くと聞けたもんじゃないくらい音に厚みがなくなるのが普通だが、期待を裏切らない仕上がりになっている。
「Down Two Then Left」からの曲がないのは残念な気もするが、全体としては間違いなく5つ星。
ミドル・マン
全9曲、5のタイトル曲から後半(当時のB面)のカラフルさが出る。
5⇒Dフォスターの和音の妙、ルークのソリッドなギター、ボズのディラン調の唱方、ジェフの16ビート・キックが8ビートにノリを加える
6⇒こちらはフォスター、ジェフ抜き(だろう)によるファンキーなナンバー。Jヴァイタル<ジョー・ウォルシュ(イーグルス)の朋友>のドラム、ビル・チャンプリン(ほか)のコーラスがアルバムでの特異性を引く。
8⇒最もFusionっぽい曲。とりわけルークのリード・ギターが出色!カールトンを彷彿とさせるカラー。コーラスの味付けが魅力、ドラムがR・マロッタにより音程差のあるタム・サウンドが特徴。
9⇒こちらも5同様に、8ビートの曲調だが、ジェフ氏の足技とシンバル・ダブル・クラッシュ技により16ビートの躍動感をミックスさせたアレンジそしてキャスティングのよさが、エンディングに華を添える。
先人のレヴュアーとは逆の後半(SIDEーB)について書いてみました。とりわけ、楽器をやっている人にはアレンジ面で非常に勉強になるアルバムです。もちろん、洋楽ファンにもおすすめです!