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女子高警察 2巻
特典の沖縄ツアーの様子が思いの外楽しめた。ハブショーのオジサンがいい味を出していた。本編も気軽に観れてよい。特典加味してvol2は4.5評価。

オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)
主人公少女時代に通っていたプラハの学校の踊りの先生だったオリガ・モリソヴナの謎を解いていくミステリーで、文句なしに面白いです。最初はただ面白く読んでいましたが、だんだんオリガの過去が明かされていくうちに、ソ連の行った残忍な粛正の恐ろしさに話は及び、共産主義とはなんだったのかと言う事に興味がわきました。そしてそんな恐ろしい状況の中でも人は強く生きられると言う事に感動しました。題名がわかりにくくて手に取りにくい本だとは思いますが、多くの人に読んでもらいたいです。

East of Eden
 スタインベックの故郷であるカリフォルニアのサリナスを舞台に,人間が人間たる所以とは何かということを著した長編大作。

 題名である 『エデンの東』 というのは,楽園を追放されたカインが罪を背負って生きてゆく地のことだ。 旧約聖書におけるカインとアベルの物語で人間は初めて愛と憎しみという感情を抱くようになる。 また筆者の解釈によれば,カインを追放するとき神様は初めて “You may〜” という言葉をつかい,人間の意思というものを尊重する。 つまり本当の意味での 『人間』 が誕生するのはカインが楽園を追放されたときであり,カインが向かった 『エデンの東』 とは,まさに 『人間の生きる世界』 ということなのだろう。 

 また,この物語でリーという中国人の召使が重要な役割を演じている。 彼をして筆者の意見を代弁させ人間観を語らせているのであるが,それだけでなく彼と筆者の祖父や,ヒロインの女の子とのやりとりを通じて,読者が抱く人種的偏見や異文化に対する先入観のようなものを見事に打崩している。

 そのほか引用したくなるようなスタインベックの人生訓が,本文のあちこちに散りばめられていて,実に読み応えのある一冊だった。 

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