居酒屋兆治 [DVD]
主人公の英治、脱サラして自分の居酒屋を持つ。世間に媚びず、自分の店を黙々とやっていく。高倉健のイメージにぴったりだったと思う。伊丹十三のアクの強い演技で魅せ、大滝秀治、平田満、小松政夫等脇も個性があって味のある役者を揃えている。
ただし、大原麗子(さよ)という人間の描き方にもう少し時間を割いていれば、もっと良くなったと思う。なぜあのような行動に走ったのか…英治への思いを断ち切れなかったからだということはわかるが、その行動に至るまでの伏線が弱いと思う。心の哀しみからだとすれば、それをきちんと描くべき。これは大原麗子の責任ではなく、脚本と演出の責任だと思う。
「さよ」が十分に描かれていれば、他のエピソードももっと輝き、すべてがラストに向かって集結しないていったのではないかと思う。健さん自体も、映画そのものもより輝いていたと思う。
それでも、高倉健の良さが十分に生かされ、魅力全開だった。
ただし、大原麗子(さよ)という人間の描き方にもう少し時間を割いていれば、もっと良くなったと思う。なぜあのような行動に走ったのか…英治への思いを断ち切れなかったからだということはわかるが、その行動に至るまでの伏線が弱いと思う。心の哀しみからだとすれば、それをきちんと描くべき。これは大原麗子の責任ではなく、脚本と演出の責任だと思う。
「さよ」が十分に描かれていれば、他のエピソードももっと輝き、すべてがラストに向かって集結しないていったのではないかと思う。健さん自体も、映画そのものもより輝いていたと思う。
それでも、高倉健の良さが十分に生かされ、魅力全開だった。