川、いつか海へ DVD-BOX
野沢先生、倉本先生、そして三谷先生と、全くカラーの違う3人の脚本なのに、6本が同じテンポで、決して今時のドラマのような激しい展開ではないけれど、ゆっくりとした流れがよかった。強いて私的な苦言を述べると、3人の個性が出尽くしてはいなかったように思う。保存版としてとっておきたい1本。
深紅 (講談社文庫)
先日著者の新刊「反乱のボヤージュ」を読んだが、本書は全く違う内容のサスペンス。脚本家らしく、どの作品もドラマを見ているような感覚を覚えるのだが、本書はサスペンスとしては正直やや物足りなさを覚えました。事件当日の犯行の様子や、主人公である奏子の心理状態や事件に関った者の心の痛みは非常に良く描かれていて、前半部分は緊迫した内容なのですが、奏子が加害者の一人娘と会い、復讐を仕掛けようとする辺りから、それまでの緊迫さが薄れ、心の動きは良くわかるものの曖昧さが目立ち、ラストもすっきりしない結末となっていたのは残念でした。被害者の娘と加害者の娘の関りをサスペンスとしていることには興味を覚えましたが、テーマを作品に活かしきれていない面もあったように思います。
恋人よ〈上〉 (幻冬舎文庫)
ふた組のカップルが同じ日に同じ式場で挙式、しかしその数時間前に運命の出会いをした2人がいた……話は結婚後、複雑に絡む男女4人がその中でも懸命に運命を受け入れ、やがて命そのものを考えさせられる
話である。 ドラマを先に観ていた為、ドラマの時に感じた驚きや 涙は少ないだろうと思っていたが、活字を追う事によって より 心に直接響くものがあった。特に タイトルになっている恋文は、絶対に この本で 文章にて読むことをお勧めしたい。
話である。 ドラマを先に観ていた為、ドラマの時に感じた驚きや 涙は少ないだろうと思っていたが、活字を追う事によって より 心に直接響くものがあった。特に タイトルになっている恋文は、絶対に この本で 文章にて読むことをお勧めしたい。