炎の蜃気楼 みなぎわの反逆者 第3章 [DVD]
買ってしまいました。装丁は、綺麗です。肝心の絵も、TVシリーズより綺麗。内容は、「みなぎわ〜」の鞍馬寺での戦いの後ぐらいからで、綾子の話がメインです。じっくり魅せてくれたので、原作で読んだ時より感動しました。
声優インタビューで、続編を…みたいな事言ってましたけど、次の作ったら必然的に全部作らなきゃならなくなるんじゃないでしょうか(・・?)どうなんでしょう…
全体通じて私が一番好きな所は、オープニングです。山根さんの歌とアニメの動きが最高にカッコいい♪デス!
声優インタビューで、続編を…みたいな事言ってましたけど、次の作ったら必然的に全部作らなきゃならなくなるんじゃないでしょうか(・・?)どうなんでしょう…
全体通じて私が一番好きな所は、オープニングです。山根さんの歌とアニメの動きが最高にカッコいい♪デス!
炎の蜃気楼 みなぎわの反逆者 第2章 [DVD]
第二章も期待通りでとても良かったです。台詞は30分という短さ上、カットされているところはありますが、だいたい小説に忠実だったと思います。
第一章は綾子ねーさんがたくさん出てきましたが、今回は第一章の続きの「あの」ホテルのシーンがあるので高耶と直江が中心でした。サブタイトルはやっぱり「タイガース・アイ」ですか…。
でもねーさんもかっこよかったです。
鞍馬寺のシーンも迫力ありました。第二章は頼竜を取り逃がすところまで。第三章が待ちきれません!
インタビューは第一章の関さんに続き、予想通り速水さんでした。
値段は30分にしては高いですが、アニメのOVAなのでしょうがないですね…。
第一章は綾子ねーさんがたくさん出てきましたが、今回は第一章の続きの「あの」ホテルのシーンがあるので高耶と直江が中心でした。サブタイトルはやっぱり「タイガース・アイ」ですか…。
でもねーさんもかっこよかったです。
鞍馬寺のシーンも迫力ありました。第二章は頼竜を取り逃がすところまで。第三章が待ちきれません!
インタビューは第一章の関さんに続き、予想通り速水さんでした。
値段は30分にしては高いですが、アニメのOVAなのでしょうがないですね…。
揚羽蝶ブルース 炎の蜃気楼昭和編 (コバルト文庫)
昭和編2巻目にして、夜叉衆5人が揃いました。
意表を突きながら、さもありなんとなる職業での現れ方に納得と満足感。
ストーリーも、滅多に一気読み出来ない私が、出来ました。
緩急あり、笑いあり、謎あり、アクションあり。
なにより地熱が高い。
本編で感じたあの地熱が、昭和編でも焦れるように伝わってきます。
あくまで本編の、描かれなかった(さして考えてもいなかったのであろう)
けれど無ければ本編が成り立たない、という重要だけど
読者がそれぞれ勝手に妄想していた微妙な「昭和編」を、多分大多数が、
少なくとも私はなんの抵抗もなく、まるで本当に、実は最初から書かれていたのに
発表されていなかっただけ、というほどの自然さで読めます。
「ああ、でもそれはね・・・」という仕掛けが分かっている「伏線」も見事。
この、オチは見えているし、過程もそれとなく分かっているけれど
それを新鮮に感じる読み応え。
本編から追いかけていた読者にも、全く無知識で昭和編から読んでみた、という読者にも
理解出来るような丁寧な描かれ方は、本編に描かれる「結果」を(再度、或いは、今こそ)
読まなくては!と思わせられるのではないだろうか。
新旧どの層の読者にも、面白い作品だと感じられると思います。
意表を突きながら、さもありなんとなる職業での現れ方に納得と満足感。
ストーリーも、滅多に一気読み出来ない私が、出来ました。
緩急あり、笑いあり、謎あり、アクションあり。
なにより地熱が高い。
本編で感じたあの地熱が、昭和編でも焦れるように伝わってきます。
あくまで本編の、描かれなかった(さして考えてもいなかったのであろう)
けれど無ければ本編が成り立たない、という重要だけど
読者がそれぞれ勝手に妄想していた微妙な「昭和編」を、多分大多数が、
少なくとも私はなんの抵抗もなく、まるで本当に、実は最初から書かれていたのに
発表されていなかっただけ、というほどの自然さで読めます。
「ああ、でもそれはね・・・」という仕掛けが分かっている「伏線」も見事。
この、オチは見えているし、過程もそれとなく分かっているけれど
それを新鮮に感じる読み応え。
本編から追いかけていた読者にも、全く無知識で昭和編から読んでみた、という読者にも
理解出来るような丁寧な描かれ方は、本編に描かれる「結果」を(再度、或いは、今こそ)
読まなくては!と思わせられるのではないだろうか。
新旧どの層の読者にも、面白い作品だと感じられると思います。
夜啼鳥ブルース 炎の蜃気楼 昭和編 (コバルト文庫)
ミラージュの元祖である、高耶さんへとつながる物語の開幕。
ビジュアルが現代人に近づいたせいか、私の脳内では自然に関俊彦さんの声で再生されています(^◇^)
一巻目から“美奈子さん”が出てきていますので、今後の展開から目が離せません!
シリーズは昭和編でラストとの事なので、桑原先生には、悔いの残らないよう書き上げて欲しいです。
期待を込めて
ビジュアルが現代人に近づいたせいか、私の脳内では自然に関俊彦さんの声で再生されています(^◇^)
一巻目から“美奈子さん”が出てきていますので、今後の展開から目が離せません!
シリーズは昭和編でラストとの事なので、桑原先生には、悔いの残らないよう書き上げて欲しいです。
期待を込めて
瑠璃燕ブルース 炎の蜃気楼昭和編 (コバルト文庫)
この三作目でとりあえず、織田の復活や活動開始、蘭丸、高坂の暗躍などの布石を打って終わったところです。
ドラマはこれから、と後書きにあり、さすがに長編体質の著者らしく、景虎の懊悩などをじっくりと書き込んでゆく予定のようです。
今回の見所のひとつは「美智子さまご成婚」。当時のフィーバーぶりとあわせて、レガーロでの「プリンセスショー」、美奈子らの友人、直江の同級生、親戚の結婚など、ウェディングがちりばめられ、そこに戦国時代のどくろの呪いがからんでゆきます。いきなりレガーロに送りつけられたこのどくろ、華やかなおもての世情と切り結ぶかたちで、信長がらみの戦国時代の怨念が明らかになってゆきます。
「ご成婚」がこの時代の光の面とすれば、いっぽう闇の面は「子どもギャング団」です。戦災孤児らが助け合いつつ、闇のマーケットにも手を染めていったなかで、信長復活をもくろむ第六天王教とのかかわりが見えてきます。ドラマーをめざす少年と景虎の苦渋に満ちたドラマが後半の盛り上がりとなります。
景虎は、直江に向かって、民主主義の時代だから主従など関係なく生きろ、と言ったのに、その自分自身が封建時代を越えられていないこと、つまり晴家らに対しても上から押さえつけるように命令することしかできないことに気づき、悩みはじめています。長秀に対しての微妙な劣等感。そして、それに全く気づかない直江の疑心暗鬼。
このあたりのドラマのねじれ方が巧いです。
そしてクライマックス、いつもながら著者は映画的な見せ場を用意し、東京タワー上での危うい決戦となります。景虎と直江のお互いの心の読めなさが、ふたりのあいだにさらに亀裂を入れてゆくエピソードが、このシーンに織りこまれています。直江の短絡的行動と、それに動揺しつつ自分の心を閉ざそうとする景虎。
すれ違いは決定的になってゆきます。
これに対し、信長は堂々と、ここで魔王としての立ち位置を明らかにします。
「魔王の種」はまだ持たない信長ですが、人格操作について、すでに時代の先を読んでいます。
(東京タワーが司るご成婚のTV放映にふれて)
「聞きたいと思わなくても、聞いてしまうのだ。そして感化される。これからそういう時代になる。何千万という人間が、同時に同じ映像を見、同じ音声を聞く。それを脳は何の疑問もなく受け入れるようになる。大洗脳時代がやってくるということだ」
と、本編のラストのほうをすでに予告、暗示する言葉を放っています。
信長はこの巻ですでに洗脳と人格操作で、マリーら夜叉衆を存分に翻弄しており、時代に先んじる王者の存在感を見せつけます。
作者の布石の周到さをもっとも感じた局面です。
お互いの顔が見えなくなった景虎と直江が、信長に手玉に取られつづけ、あの結末へどうなだれこんでゆくのか。
直江というより、むしろ景虎の自棄的な迷いのほうが美奈子を巻きこんでゆくのではないか。そんな予感を抱かせられます。
ドラマはこれから、と後書きにあり、さすがに長編体質の著者らしく、景虎の懊悩などをじっくりと書き込んでゆく予定のようです。
今回の見所のひとつは「美智子さまご成婚」。当時のフィーバーぶりとあわせて、レガーロでの「プリンセスショー」、美奈子らの友人、直江の同級生、親戚の結婚など、ウェディングがちりばめられ、そこに戦国時代のどくろの呪いがからんでゆきます。いきなりレガーロに送りつけられたこのどくろ、華やかなおもての世情と切り結ぶかたちで、信長がらみの戦国時代の怨念が明らかになってゆきます。
「ご成婚」がこの時代の光の面とすれば、いっぽう闇の面は「子どもギャング団」です。戦災孤児らが助け合いつつ、闇のマーケットにも手を染めていったなかで、信長復活をもくろむ第六天王教とのかかわりが見えてきます。ドラマーをめざす少年と景虎の苦渋に満ちたドラマが後半の盛り上がりとなります。
景虎は、直江に向かって、民主主義の時代だから主従など関係なく生きろ、と言ったのに、その自分自身が封建時代を越えられていないこと、つまり晴家らに対しても上から押さえつけるように命令することしかできないことに気づき、悩みはじめています。長秀に対しての微妙な劣等感。そして、それに全く気づかない直江の疑心暗鬼。
このあたりのドラマのねじれ方が巧いです。
そしてクライマックス、いつもながら著者は映画的な見せ場を用意し、東京タワー上での危うい決戦となります。景虎と直江のお互いの心の読めなさが、ふたりのあいだにさらに亀裂を入れてゆくエピソードが、このシーンに織りこまれています。直江の短絡的行動と、それに動揺しつつ自分の心を閉ざそうとする景虎。
すれ違いは決定的になってゆきます。
これに対し、信長は堂々と、ここで魔王としての立ち位置を明らかにします。
「魔王の種」はまだ持たない信長ですが、人格操作について、すでに時代の先を読んでいます。
(東京タワーが司るご成婚のTV放映にふれて)
「聞きたいと思わなくても、聞いてしまうのだ。そして感化される。これからそういう時代になる。何千万という人間が、同時に同じ映像を見、同じ音声を聞く。それを脳は何の疑問もなく受け入れるようになる。大洗脳時代がやってくるということだ」
と、本編のラストのほうをすでに予告、暗示する言葉を放っています。
信長はこの巻ですでに洗脳と人格操作で、マリーら夜叉衆を存分に翻弄しており、時代に先んじる王者の存在感を見せつけます。
作者の布石の周到さをもっとも感じた局面です。
お互いの顔が見えなくなった景虎と直江が、信長に手玉に取られつづけ、あの結末へどうなだれこんでゆくのか。
直江というより、むしろ景虎の自棄的な迷いのほうが美奈子を巻きこんでゆくのではないか。そんな予感を抱かせられます。