ALWAYS 続・三丁目の夕日[DVD豪華版]
明らかに前作がヒットしたから作られた第2作は、いわば「急造版」である。企画制作一貫体制の現代随一のフィルムメーカー・ROBOTをもってしても、その「二番感」は拭えなかった。とにかく脚本が甘い。前作のエピソードをむりくりふくらました感じであり、芥川賞のくだりなどはちょっと作りすぎなのでは。また前作は六子の視点から見た東京だから、その懐かしさも共感があったのだが、今回は焦点が定まらない。六子自体の「立ち位置」も微妙だったし。六子のみならず、今回は「本当に必要なの?」的配役が目立ち、顔見せ興行みたいなのだ。三浦友和も貫地谷しほりも上川隆也も演技しながら「?」だったのではないか。でもまあ、最後に大団円を迎えるくだりはさすがに山崎組だと思うし、懐かしい風情は相変わらず楽しめる。日本橋にはまだ首都高がかかっておらず、空が高かった。同じROBOT製作の「PicNic」では暗い日本橋下でのロケがあったのを思い出す。15年かかってようやく対比したのかな、と(笑)。また白木屋が見える風景も懐かしさ抜群の絵作りだった。オープニングのゴジラも寅さん映画的「夢」の入り方として理解すると、最高の「ご愛敬」かと思う。総合的にはギリギリ星4つ。
1970ぼくたちの青春 [VHS]
青春ドラマの名作
思春期の切なさにおいて、映画を含め私はこの作品以上のものを知らない。
私にとって学生運動とは、自分が生まれる前の時代、親の世代の青春時代にあたる。
学生運動は、社会に対して若者が何か夢中になれるというある意味うらやましい時代のように感じてしまう。
「北の国から」のチームである杉田監督と主演の吉岡の演技が素晴らしい。
放映時、脚本が倉本聰なのかと思ってみたのだがそうではなかった。
しかし、脚本も負けていない。
レンタルで借りたときに残念だったことが一つあった。
全編を通して、サイモン&ガーファンクルの切ないメロディが流れていたのに
ビデオ化に際して、おそらく版権の問題だろうがオリジナルの優しい音楽になってしまったのだ。
挿入曲で流れるアンジーやラストシーンのサウンドオブサイレンスが、ぜんぜん別な曲なのはショックだった。
思春期の切なさにおいて、映画を含め私はこの作品以上のものを知らない。
私にとって学生運動とは、自分が生まれる前の時代、親の世代の青春時代にあたる。
学生運動は、社会に対して若者が何か夢中になれるというある意味うらやましい時代のように感じてしまう。
「北の国から」のチームである杉田監督と主演の吉岡の演技が素晴らしい。
放映時、脚本が倉本聰なのかと思ってみたのだがそうではなかった。
しかし、脚本も負けていない。
レンタルで借りたときに残念だったことが一つあった。
全編を通して、サイモン&ガーファンクルの切ないメロディが流れていたのに
ビデオ化に際して、おそらく版権の問題だろうがオリジナルの優しい音楽になってしまったのだ。
挿入曲で流れるアンジーやラストシーンのサウンドオブサイレンスが、ぜんぜん別な曲なのはショックだった。