株 1―マーケット (SCオールマン)
ニューヨークの天才トレーダー志摩真、海外で天才の名を
ほしいままにした男が日本に帰ってきた。彼は人の欲が見えるため、
明日の株価が分かるモンスターである。他方、兜町ではかつて
「狼」と呼ばれた男が眠りから目覚め、さらに巨大になって
復活した。それは南海証券を設立した男、志摩蒼一。
二人の巨大な運命の糸が今交じり合う。その行き着く先に
何が起きるのか。
この本は読む人によって評価が分かれる本だと思います。
まず、この本から新しく読み始めた方は、文句無く高評価を
出すでしょう。川島さんの絵はとても上手で、人物描写に
長けています。また、株に関する理論も分かりやすく
説明されていますので、投資未経験者にも分かりやすい
話になっています。
しかし、前作「相場師」を読んだ後、この本を続いて読むと
非常に残念な気持ちになります。副主人公の志摩蒼一は
漢字こそ違いますが、前作の志麻蒼一の事でしょう。
「相場師」は大体ソロスが全盛の頃ですから1990年代、
「株マーケット」は小泉総理が出てくる2002年のお話です。
しかし、コミックの中では30年以上の月日が流れており違和感を
感じます。さらに「相場師」の志麻蒼一は相場では非常に徹するが、
節目を正す義理堅い人物でした。しかし、「株マーケット」の志摩蒼一は
儲かれば味方でも平気で切り捨てる冷酷な人物として描かれています。
従って、前作に思い入れのある読者はやってられないと感じる
でしょう。物語の設定で志麻蒼一を出したことが失敗だったと思います。
ここでは中を取って中間の評価をさせていただきました。
ほしいままにした男が日本に帰ってきた。彼は人の欲が見えるため、
明日の株価が分かるモンスターである。他方、兜町ではかつて
「狼」と呼ばれた男が眠りから目覚め、さらに巨大になって
復活した。それは南海証券を設立した男、志摩蒼一。
二人の巨大な運命の糸が今交じり合う。その行き着く先に
何が起きるのか。
この本は読む人によって評価が分かれる本だと思います。
まず、この本から新しく読み始めた方は、文句無く高評価を
出すでしょう。川島さんの絵はとても上手で、人物描写に
長けています。また、株に関する理論も分かりやすく
説明されていますので、投資未経験者にも分かりやすい
話になっています。
しかし、前作「相場師」を読んだ後、この本を続いて読むと
非常に残念な気持ちになります。副主人公の志摩蒼一は
漢字こそ違いますが、前作の志麻蒼一の事でしょう。
「相場師」は大体ソロスが全盛の頃ですから1990年代、
「株マーケット」は小泉総理が出てくる2002年のお話です。
しかし、コミックの中では30年以上の月日が流れており違和感を
感じます。さらに「相場師」の志麻蒼一は相場では非常に徹するが、
節目を正す義理堅い人物でした。しかし、「株マーケット」の志摩蒼一は
儲かれば味方でも平気で切り捨てる冷酷な人物として描かれています。
従って、前作に思い入れのある読者はやってられないと感じる
でしょう。物語の設定で志麻蒼一を出したことが失敗だったと思います。
ここでは中を取って中間の評価をさせていただきました。