なぜかミスをしない人の思考法 (知的生きかた文庫)
ミスを減らす方法を手取り足取り具体的に指南した書というより,ミスの原因とその対策を抽象的・概括的なレベルで総括した書であると感じました。
本書は,例えば,ミスを引き起こす個人的レベルの原因として
知識不足
伝承無視
理解不足
注意・用心不足
疲労・体調不良
等々を挙げます(P32-)。正論であると思いますし,日頃から業務のクオリティコントロールに腐心している方であれば,類似の分析に既に到達している場合も多いと思います。しかし同時に,これらの知識は,それ自体が直ちにミス根絶をもたらしてくれるものではなく,それに向けた分析や対策の手がかりとなるに過ぎないものであり,そういった分析や対策は,各自で工夫して実践してゆくほかないものであるとも思います。
ちなみに,本書(2014年1月第4刷)P197には「日本の裁判所でいくら勝訴したところで,外国企業に対してなんら訴求権(原文のまま)がない。すなわち,日本の裁判所における勝訴判決は,国際取引の現場では,まったく意味をなさない」といった記述があります。
"判決の訴求権"なる語は寡聞にして知りませんが,これはおそらく判決の執行力のことであって,そうであれば,わが国の裁判所の判決により,外国企業の国内資産に対する執行が可能となる場合があることはもちろん,国外においても,わが国の判決の承認・執行手続きは各国・各州において様々であることからして「まったく意味をなさない」場合もあれば大いに意味をなす場合もあるはずです。仮にそうであるとするなら,本書における上記断定的記述は,ミスの専門家である工学部の先生であっても,時として,専門外の事項に関する誤った理解(P37-)を免れることはできない,という一例であるかもしれません。
いずれにせよ,本書は,業務のクオリティコントロールやミス防止になじみのない方のための参考書として価値があると思います。
本書は,例えば,ミスを引き起こす個人的レベルの原因として
知識不足
伝承無視
理解不足
注意・用心不足
疲労・体調不良
等々を挙げます(P32-)。正論であると思いますし,日頃から業務のクオリティコントロールに腐心している方であれば,類似の分析に既に到達している場合も多いと思います。しかし同時に,これらの知識は,それ自体が直ちにミス根絶をもたらしてくれるものではなく,それに向けた分析や対策の手がかりとなるに過ぎないものであり,そういった分析や対策は,各自で工夫して実践してゆくほかないものであるとも思います。
ちなみに,本書(2014年1月第4刷)P197には「日本の裁判所でいくら勝訴したところで,外国企業に対してなんら訴求権(原文のまま)がない。すなわち,日本の裁判所における勝訴判決は,国際取引の現場では,まったく意味をなさない」といった記述があります。
"判決の訴求権"なる語は寡聞にして知りませんが,これはおそらく判決の執行力のことであって,そうであれば,わが国の裁判所の判決により,外国企業の国内資産に対する執行が可能となる場合があることはもちろん,国外においても,わが国の判決の承認・執行手続きは各国・各州において様々であることからして「まったく意味をなさない」場合もあれば大いに意味をなす場合もあるはずです。仮にそうであるとするなら,本書における上記断定的記述は,ミスの専門家である工学部の先生であっても,時として,専門外の事項に関する誤った理解(P37-)を免れることはできない,という一例であるかもしれません。
いずれにせよ,本書は,業務のクオリティコントロールやミス防止になじみのない方のための参考書として価値があると思います。
ミス東大加藤ゆりの 夢をかなえる勉強法
加藤ゆりさんの東京大学・名古屋大学の受験体験が
とても分かりやすくていねいに解説されており、
読むだけでもやる気になります!
大学受験のノウハウやテクニックにとどまらず、
加藤さんの人生哲学や仕事観・キャリア観などが凝縮されているので、
就活やキャリアデザインをはじめとした進路選択の際にも
役立つこと間違いなしです!
大学受験を控えた高校生だけでなく、
就活中の大学生や、若手社会人にとって、必読のオススメ本です☆
とても分かりやすくていねいに解説されており、
読むだけでもやる気になります!
大学受験のノウハウやテクニックにとどまらず、
加藤さんの人生哲学や仕事観・キャリア観などが凝縮されているので、
就活やキャリアデザインをはじめとした進路選択の際にも
役立つこと間違いなしです!
大学受験を控えた高校生だけでなく、
就活中の大学生や、若手社会人にとって、必読のオススメ本です☆
ラブ・リプレイ (『このミス』大賞シリーズ)
今までの作品より,ラブコメ要素が多くなっており,にやにやしながら読んでいました。
主人公だけでなく,登場人物のほぼ全員の恋愛が絡んでいます。
昼ドラのような状態ですが,本作はとてもさわやかで心地よく読めました。
ラブケミストリー以降,徐々に専門要素(有機化学)が薄れていると思います。
個人的にはもう少し,専門性の高い話も読んでみたいものです。
主人公だけでなく,登場人物のほぼ全員の恋愛が絡んでいます。
昼ドラのような状態ですが,本作はとてもさわやかで心地よく読めました。
ラブケミストリー以降,徐々に専門要素(有機化学)が薄れていると思います。
個人的にはもう少し,専門性の高い話も読んでみたいものです。