獣 (SPコミックス)
宮本武蔵の少年期(といっても昔は15で元服ですが)、まだ弁之助と
名乗っていた時の、13〜15歳の頃から関ヶ原までを描いた作品です。
この獣-シシ-を描く前に森先生が取り組まれていた腕~駿河城御前試合~ 1 (SPコミックス)の
影響が残っているのか、けっこう残酷なシーンや性描写が目立ちますが、
それがかえって弁之助の荒々しい気性や、この作品の世界観とうまくマッチして
いて良かったと思います。
弁之助の独特の心理描写や、姉であるおぎんと弁之助との禁断の関係など、
武蔵を扱う他の作品に無い大胆な展開もありますし、武蔵ファンの間で
賛否がはっきり別れそうな展開ですが、それでも人間臭さを包み隠さず、思いっきり
描いていらっしゃるという意味では見応えはあると思います。
カムイ伝 (1) (小学館文庫)のような世界観がお好きな方ならハマるでしょう。
ただ残念なのは、関ヶ原で物語が終わってしまうことです。
森先生は連載でこれからも獣-シシ-を描き続けるつもりだったそうですが、ある日
先生は編集さんに呼び出され、読者からの不人気を理由に急遽、連載終了を
告げられたそうです。
その時の無念な気持ちがありありと、後書きに書かれているのを見て悲しくなりましたが、
幸い森先生は今、『戦国自衛隊』の作画に取り組まれているそうですので、そこが
せめてもの救いでした。
名乗っていた時の、13〜15歳の頃から関ヶ原までを描いた作品です。
この獣-シシ-を描く前に森先生が取り組まれていた腕~駿河城御前試合~ 1 (SPコミックス)の
影響が残っているのか、けっこう残酷なシーンや性描写が目立ちますが、
それがかえって弁之助の荒々しい気性や、この作品の世界観とうまくマッチして
いて良かったと思います。
弁之助の独特の心理描写や、姉であるおぎんと弁之助との禁断の関係など、
武蔵を扱う他の作品に無い大胆な展開もありますし、武蔵ファンの間で
賛否がはっきり別れそうな展開ですが、それでも人間臭さを包み隠さず、思いっきり
描いていらっしゃるという意味では見応えはあると思います。
カムイ伝 (1) (小学館文庫)のような世界観がお好きな方ならハマるでしょう。
ただ残念なのは、関ヶ原で物語が終わってしまうことです。
森先生は連載でこれからも獣-シシ-を描き続けるつもりだったそうですが、ある日
先生は編集さんに呼び出され、読者からの不人気を理由に急遽、連載終了を
告げられたそうです。
その時の無念な気持ちがありありと、後書きに書かれているのを見て悲しくなりましたが、
幸い森先生は今、『戦国自衛隊』の作画に取り組まれているそうですので、そこが
せめてもの救いでした。
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坂口安吾の短編「桜の森の満開の下」「耳男」を下地にかかれた不思議な中世・日本の言葉の美しさ、不思議な妖しい世界を存分に見せてくれます。桜吹雪に巻き込まれたら、そこは既に中世・平安の時代です。
遊眠社の舞台を体験したことのない人はこれを見てください。本物の舞台にはもちろんかなわないけど、彼らのぶつかってくるようなエナジーを体験してください。何がなんだかわからないのに泣いてしまう。
この作品こそ、舞台にはまってしまう理由を証明してくれます。
坂口安吾の短編「桜の森の満開の下」「耳男」を下地にかかれた不思議な中世・日本の言葉の美しさ、不思議な妖しい世界を存分に見せてくれます。桜吹雪に巻き込まれたら、そこは既に中世・平安の時代です。
遊眠社の舞台を体験したことのない人はこれを見てください。本物の舞台にはもちろんかなわないけど、彼らのぶつかってくるようなエナジーを体験してください。何がなんだかわからないのに泣いてしまう。
この作品こそ、舞台にはまってしまう理由を証明してくれます。
HIDEKI B-Side STORY
西城秀樹の初期('73年)から最近('98年)までのカップリング(いわゆる「B面」)作品集…今でいう「裏ベスト」です。SMAPや山下達郎氏の「裏ベストアルバム」のヒットで脚光を浴びた「B面集」ですが、この作品のリリースは'99年(!)。西城氏(及びスタッフさん)って結構音楽的にもある面「先駆者」なんだよね…いかんせん、そういう取り上げられ方をして貰えない部分で、随分損をしているかも。♪IF(勇気があればc/w)は、A面より普遍的で、今聴いても遜色ない佳曲。♪子猫とネズミ(薔薇の鎖c/w)は、GSの薫り(歌い方も井上順っぱい)がします。♪カモンベイビー(白い教会c/w)はライヴ感覚そのまま(ロックキッズ必聴)。♪危ない橋を渡れ(もいちどc/w)は織田哲郎氏によるビーイング王道ロック。♪!モナリサ(シェイクマイデイc/w)はアレンジと歌が抜群。♪NEWYORK GIRLは英語ヴァージョン(このVerがベスト)。♪リフレイン…はおなじみユーミン様の名曲ですが、松任谷正隆氏がアレンジし直しています。「恐れ入りました」と脱帽する歌いっぷり。ユーミンファンの方も、毛嫌いせずに聴いて欲しいです。初期の作品には「青さ(リズムの甘さや声質の未熟さetc)」が耳につく感は否めません。しかしそれは、換言すれば、中期以降の作品の声質や歌唱(日本語の発音そのものも含めて)の、驚異的な成長との対比から、浮き彫りになってしまう「初々しさ」だったりもします。M-3♪愛の翼(バリーマニロウとの「腕の中へ」c/w:但しソロ曲。なんと作詞は吉田美奈子さん)の堂々とした歌唱と、その後に収録された初期の作品の対比が「人に歴史あり」といった感じ。惜しいのはアルバムタイトルとジャケ写(苦笑)。企画盤には違いないのだけれど、もう少しセールス狙って欲しかった…かなぁ。案外良い出来だったので、もったいない気がします。西城氏本人も「本当にやりたかったことをB面でやってきた」と公言しており、「『アイドル』と呼ばれたひとが、枠や制約の中でどう生き抜いてきたか」証明するような1枚でもあるだけに…。
腕KAINA~駿河城御前試合~(1)
雑誌連載も読んでいたが、森氏の「腕(かいな)」に対する意気込みと気合いを感じていました。そして、コミックスの装丁を見て、また意気込みと気合いに脱帽です。『駿河城御前試合』という、けっして目新しさがない作品を森氏の画力で圧倒させ、原作に忠実のようで森イズムを配する。その強力なコンテンツにこの意外性のコミックスの装丁。読んで面白く見て楽しい作品でした。
腕~駿河城御前試合~ 1 (SPコミックス)
雑誌連載も読んでいたが、森氏の「腕(かいな)」に対する意気込みと気合いを感じていました。そして、コミックスの装丁を見て、また意気込みと気合いに脱帽です。『駿河城御前試合』という、けっして目新しさがない作品を森氏の画力で圧倒させ、原作に忠実のようで森イズムを配する。その強力なコンテンツにこの意外性のコミックスの装丁。読んで面白く見て楽しい作品でした。