モーレツ宇宙海賊 6(初回限定版) [Blu-ray]
限定版パッケージは我等がアニキ、シュニッツァー!
中に隠れし通常パッケージはメインにアイ・ホシミヤを据えた白鳳ヨット部1年生4人組+キャプテン茉莉香。
アイは完全にこの巻の主人公で、主役の茉莉香を食ってます。
特典はブックレット3冊目と思いきや、キャラデザ原案のあきまんのイラストミニ色紙3枚セット。
ただそのうち2枚は既出デザインのもので、新規デザインは1枚のみ。
しかし女の子達が眠る中、なぜお前がいる、三代目!(爆笑)
さてこの第6巻からストーリーは原作を離れ、アニメオリジナルストーリーとなる。
構成は、前巻「白鳳海賊団編」の後日談になる第19話。
茉莉香が自分を見つめ直し、アイちゃんが大活躍の「ネビュラカップ編」の第20話&第21話。
そしてラストエピソードとなる「海賊狩り編」のプロローグ、第22話の4話である。
さて、この巻の評価はなかなか難しい。
まず第19話は、まずまず安定していた作画の質が正直一番崩れた回である。
特に前半にデッサンの狂い(食事シーンのグリューエルの目の位置が左右でズレがある等)といった致命傷に近いものが見られたのが残念であり、今回修正が行われていないのは更に残念極まりない。
前巻の第17話〜第18話でジェニーの矛盾を感じる服装を直したのであるなら、ぜひとも直して欲しかった部分である。
そして第21話では前の方の指摘もあるが、モブキャラでのももクロのキャスト起用である。
まぁ、キングレコード製作だし、主題歌も担当したから、しょうがない部分はあるが、あまりに棒すぎた為に、興冷め感はちょいとでかい。
キーになるキャラでの起用ではないが、BDにするなら、ここの部分はやはり副音声に回すべきで、ちゃんとした声優を使ったバージョンを見せて欲しかったのが正直なところだ。
とはいえ、話の質自体は相変わらず面白い。
第19話は、「白鳳海賊団編」での気疲れからヘロンヘロンになった茉莉香の大失敗から、白鳳女学院ヨット部と弁天丸クルーの初顔合わせ。(ミーサとケイン除く)
第20話では、アイのディンギーへのこだわり、それを見て自分の原点(なぜヨット部に入ったのか)を見つめ直す茉莉香を描写。
そして多くの人が待ち望んだであろうBパートの水着回!(ただ待ち望んでた人達の期待とはちょっと違ったような…(笑))
迎えた第21話は、ももクロ起用がなければ「神回」の声も高い傑作回。(それだけに余計に…)
レースのスタートシーンはサトタツ監督自身の「宇宙のステルヴィア」を思わせる華麗さ。
レース会場であるの風の凪星へのディンギー大気圏降下シーンは「機動戦士Zガンダム」のジャブロー攻略作戦の大気圏降下シーンを彷彿とさせる。
更に、レースに乱入し機銃掃射で襲いくるビスクカンパニーの飛行艇と、懸命の操舵でかわし続ける茉莉香のディンギーとの緊張感溢れる変則ドッグファイト。(茉莉香機は攻撃機能を持たない)
そして茉莉香のピンチに大気圏突入で真っ赤に機体をしながら登場する弁天丸。
しかし大気圏航行機能を持たない為、充分な反撃ができず苦戦する弁天丸に、救いの手を差し伸べるのはなんとアイちゃん。
風を詠み、弁天丸を導き、勝利を呼ぶが、ビスク機の最後の抵抗でアイ機は電装系全てダウン。
飛行はもう無理と思われたアイちゃんだったが、レース続行を望み、キャノピーを開放して有視界飛行へ。
風圧でいつもの犬耳帽子を飛ばされたアイちゃんの眼前には、広がる風の凪星の大きく開けた夜空の星々が。
そして流れる、小松未可子の「透明な夜空に」。
この脚本、演出、作画、BGMの見事な融合に、私個人は十何年ぶりにアニメで涙があふれました。
「白鳳海賊団編」では弁天丸を宇宙みかん箱(爆笑)に乗って見事に転がしたアイちゃん。
実は白鳳ヨット部で一番小さい体ながら、一番チート能力満載でした。
操船・操舵技術はケインもビックリの鮮やかさ。
そして風を詠み、話の冒頭で買った星座の本から星を読んで天測航法もこなす。
何より船を操る事を楽しんでいる。
将来はケインの後継者に、茉莉香の左腕に(右腕はチアキ)との声もあるが、彼女の本質的には自由な冒険家がベストのように感じる。
もちろんスポンサーは茉莉香(弁天丸)とジェニー。(笑)
この巻のラストを飾る第22話は、茉莉香達、海の明け星界隈の海賊達に迫る危機の序章を描く。
今までに艦船爆破のシーンのほとんどなかったこの作品だけに驚きの展開。
巨大な敵に謎の海賊船の登場。
そして「時は…来た!」
ラストエピソードは次巻の最終巻に続いていく。
高い評価を与えるに相応しいポイントがある一方、マイナス面も大きい。
その為、評価の難しい巻となってしまったのである。
最終巻である第7巻の特典は、これでブックレット3冊目が確定。
更にサウンドトラックCD付きの期待もある。
来月の発売を楽しみに待ちたい。
中に隠れし通常パッケージはメインにアイ・ホシミヤを据えた白鳳ヨット部1年生4人組+キャプテン茉莉香。
アイは完全にこの巻の主人公で、主役の茉莉香を食ってます。
特典はブックレット3冊目と思いきや、キャラデザ原案のあきまんのイラストミニ色紙3枚セット。
ただそのうち2枚は既出デザインのもので、新規デザインは1枚のみ。
しかし女の子達が眠る中、なぜお前がいる、三代目!(爆笑)
さてこの第6巻からストーリーは原作を離れ、アニメオリジナルストーリーとなる。
構成は、前巻「白鳳海賊団編」の後日談になる第19話。
茉莉香が自分を見つめ直し、アイちゃんが大活躍の「ネビュラカップ編」の第20話&第21話。
そしてラストエピソードとなる「海賊狩り編」のプロローグ、第22話の4話である。
さて、この巻の評価はなかなか難しい。
まず第19話は、まずまず安定していた作画の質が正直一番崩れた回である。
特に前半にデッサンの狂い(食事シーンのグリューエルの目の位置が左右でズレがある等)といった致命傷に近いものが見られたのが残念であり、今回修正が行われていないのは更に残念極まりない。
前巻の第17話〜第18話でジェニーの矛盾を感じる服装を直したのであるなら、ぜひとも直して欲しかった部分である。
そして第21話では前の方の指摘もあるが、モブキャラでのももクロのキャスト起用である。
まぁ、キングレコード製作だし、主題歌も担当したから、しょうがない部分はあるが、あまりに棒すぎた為に、興冷め感はちょいとでかい。
キーになるキャラでの起用ではないが、BDにするなら、ここの部分はやはり副音声に回すべきで、ちゃんとした声優を使ったバージョンを見せて欲しかったのが正直なところだ。
とはいえ、話の質自体は相変わらず面白い。
第19話は、「白鳳海賊団編」での気疲れからヘロンヘロンになった茉莉香の大失敗から、白鳳女学院ヨット部と弁天丸クルーの初顔合わせ。(ミーサとケイン除く)
第20話では、アイのディンギーへのこだわり、それを見て自分の原点(なぜヨット部に入ったのか)を見つめ直す茉莉香を描写。
そして多くの人が待ち望んだであろうBパートの水着回!(ただ待ち望んでた人達の期待とはちょっと違ったような…(笑))
迎えた第21話は、ももクロ起用がなければ「神回」の声も高い傑作回。(それだけに余計に…)
レースのスタートシーンはサトタツ監督自身の「宇宙のステルヴィア」を思わせる華麗さ。
レース会場であるの風の凪星へのディンギー大気圏降下シーンは「機動戦士Zガンダム」のジャブロー攻略作戦の大気圏降下シーンを彷彿とさせる。
更に、レースに乱入し機銃掃射で襲いくるビスクカンパニーの飛行艇と、懸命の操舵でかわし続ける茉莉香のディンギーとの緊張感溢れる変則ドッグファイト。(茉莉香機は攻撃機能を持たない)
そして茉莉香のピンチに大気圏突入で真っ赤に機体をしながら登場する弁天丸。
しかし大気圏航行機能を持たない為、充分な反撃ができず苦戦する弁天丸に、救いの手を差し伸べるのはなんとアイちゃん。
風を詠み、弁天丸を導き、勝利を呼ぶが、ビスク機の最後の抵抗でアイ機は電装系全てダウン。
飛行はもう無理と思われたアイちゃんだったが、レース続行を望み、キャノピーを開放して有視界飛行へ。
風圧でいつもの犬耳帽子を飛ばされたアイちゃんの眼前には、広がる風の凪星の大きく開けた夜空の星々が。
そして流れる、小松未可子の「透明な夜空に」。
この脚本、演出、作画、BGMの見事な融合に、私個人は十何年ぶりにアニメで涙があふれました。
「白鳳海賊団編」では弁天丸を宇宙みかん箱(爆笑)に乗って見事に転がしたアイちゃん。
実は白鳳ヨット部で一番小さい体ながら、一番チート能力満載でした。
操船・操舵技術はケインもビックリの鮮やかさ。
そして風を詠み、話の冒頭で買った星座の本から星を読んで天測航法もこなす。
何より船を操る事を楽しんでいる。
将来はケインの後継者に、茉莉香の左腕に(右腕はチアキ)との声もあるが、彼女の本質的には自由な冒険家がベストのように感じる。
もちろんスポンサーは茉莉香(弁天丸)とジェニー。(笑)
この巻のラストを飾る第22話は、茉莉香達、海の明け星界隈の海賊達に迫る危機の序章を描く。
今までに艦船爆破のシーンのほとんどなかったこの作品だけに驚きの展開。
巨大な敵に謎の海賊船の登場。
そして「時は…来た!」
ラストエピソードは次巻の最終巻に続いていく。
高い評価を与えるに相応しいポイントがある一方、マイナス面も大きい。
その為、評価の難しい巻となってしまったのである。
最終巻である第7巻の特典は、これでブックレット3冊目が確定。
更にサウンドトラックCD付きの期待もある。
来月の発売を楽しみに待ちたい。
1/1300 クリエイターワークスシリーズCW06モーレツ宇宙海賊 弁天丸 (CW06)
流石ハセガワ、細かいところまで再現度が高いです。
完成後に飾れるようにちゃんと台がついているところもいいです。
ブリッジは戦闘/通常の2つが選べます。
組み立て書と一緒に塗り方の説明書もあって細部まで弁天丸を再現できるようになっています。この塗り図を見るだけでもワクワクしました。
でも私は塗りが下手なので塗装しようかどうか悩み中です・・・。
この弁天丸をバックに茉莉香のねんどろを飾ってみたらかっこいいだろうなぁw
完成後に飾れるようにちゃんと台がついているところもいいです。
ブリッジは戦闘/通常の2つが選べます。
組み立て書と一緒に塗り方の説明書もあって細部まで弁天丸を再現できるようになっています。この塗り図を見るだけでもワクワクしました。
でも私は塗りが下手なので塗装しようかどうか悩み中です・・・。
この弁天丸をバックに茉莉香のねんどろを飾ってみたらかっこいいだろうなぁw
妖精作戦
妖精作戦 (ソノラマ文庫 (283))(1984年刊)、妖精作戦 (ソノラマ文庫)(1994年刊)、を経て、今年3度目の刊行。
中身につきましては他のレビューに任せまして、本刊と過去の版との違いについて。
1)表紙担当がD.K氏に変更。94年のときもイラストが平野俊弘氏から御米椎氏へ
変更になったので今回も変更したのでしょうが、どちらかに描いて欲しかった
というのが正直な印象。特に真田の顔イラストは御米版にしかないので。
こちらの方が今向きなんでしょうが、でしたらいっそのこと灰村キヨタカ氏や
菊池政治氏、少し古いがいとうのいぢ氏等、近年人気の高いラノベの絵師を
連れて来ても良かったのでは。
2)朝日ソノラマ文庫から創元SF文庫へ、一般レーベルに移ったためか、
挿絵は一切無し。
3)初版時の後書き、復刊時の「10年目の後書き」に加えて、本刊向けの
「27年目の後書き」収録。
4)後書きに因れば手直しは加えているそうですが…正直どこか判りません。
中身につきましては他のレビューに任せまして、本刊と過去の版との違いについて。
1)表紙担当がD.K氏に変更。94年のときもイラストが平野俊弘氏から御米椎氏へ
変更になったので今回も変更したのでしょうが、どちらかに描いて欲しかった
というのが正直な印象。特に真田の顔イラストは御米版にしかないので。
こちらの方が今向きなんでしょうが、でしたらいっそのこと灰村キヨタカ氏や
菊池政治氏、少し古いがいとうのいぢ氏等、近年人気の高いラノベの絵師を
連れて来ても良かったのでは。
2)朝日ソノラマ文庫から創元SF文庫へ、一般レーベルに移ったためか、
挿絵は一切無し。
3)初版時の後書き、復刊時の「10年目の後書き」に加えて、本刊向けの
「27年目の後書き」収録。
4)後書きに因れば手直しは加えているそうですが…正直どこか判りません。
ミニスカ宇宙海賊12 モーレツ終戦工作 (朝日ノベルズ)
中盤の戦略解説はさすがにダレましたが、全体的には楽しく読めました。
少なくとも個人的には8巻、10巻あたりよりはよほど良かったです。
海賊として「自由奔放」で「突飛な作戦行動」っぷりが存分に描写されているお話でもあります。
本作品は通して電子戦が好評ですが、今作では交渉のテーブルにおけるやりとりが
とても面白かったですね。
結末もいつものように(?)目まぐるしく展開し「え、そんなことしちゃうの!?」という驚きを与えてくれましたが、
よく考えてみると9巻でも似たような…というのが少々残念でもあります。
前篇(11巻)を読み終えた時点では何とも言えない消化不良な感じがあったのですが
(前篇なので当然ですが)それがしっかり解決した感じです。
総じて、シリーズ読者なら満足できる内容かと。
とはいえ、さすがにタイムトラベルネタはもうお腹いっぱいですね。
次巻は新たな展開を期待したいです。
少なくとも個人的には8巻、10巻あたりよりはよほど良かったです。
海賊として「自由奔放」で「突飛な作戦行動」っぷりが存分に描写されているお話でもあります。
本作品は通して電子戦が好評ですが、今作では交渉のテーブルにおけるやりとりが
とても面白かったですね。
結末もいつものように(?)目まぐるしく展開し「え、そんなことしちゃうの!?」という驚きを与えてくれましたが、
よく考えてみると9巻でも似たような…というのが少々残念でもあります。
前篇(11巻)を読み終えた時点では何とも言えない消化不良な感じがあったのですが
(前篇なので当然ですが)それがしっかり解決した感じです。
総じて、シリーズ読者なら満足できる内容かと。
とはいえ、さすがにタイムトラベルネタはもうお腹いっぱいですね。
次巻は新たな展開を期待したいです。
ミニスカ宇宙海賊12 モーレツ終戦工作
第11巻のは思い切り引きで終わったので、本巻が出てからまとめて読んでも良いのではとレビューに書きました。
やはり、このエピソードは2巻同時に出すべきだったと思います。そのくらい、全体としてのまとまりが良い。
以前、他のエピソードで3巻を費やしたことがあるので、今回もそうならないか心配でしたが、そうならなくて一安心。
さて、内容はもちろん、面白い。128頁のケインと百目のやりとりでわかります。ネタバレにならないように引用します。
百目「おれたちの船長って、大物だったんだな」
ケイン「なんだ、気付いてなかったのか?」
百目「大したタマだたー思ってたけどよ……」
ケイン「おれたちゃその大海賊の手下ってわけだ」
この会話がどんなシーンで交わされたものか、それは買ってからのお楽しみです。
ストーリーの展開も場面の切り替えもダイナミックです。今までは第1巻から3巻くらいまでが最高と思っていましたが、いやいやどうして。
このエピソードこそシリーズ最高傑作かもしれません。
加藤茉莉香の大活躍はもはや当然として、影の主人公は宇宙大学に進学したジェニー・ドリトルですが、こちらは活躍というより、ストーリー全体をコントロールする立ち位置にいます。本作に限ってはジェニー・ドリトル版のアナザーストーリーもありでしょう。
映画も円盤になりますが、本作こそ映画化してほしい傑作です。
やはり、このエピソードは2巻同時に出すべきだったと思います。そのくらい、全体としてのまとまりが良い。
以前、他のエピソードで3巻を費やしたことがあるので、今回もそうならないか心配でしたが、そうならなくて一安心。
さて、内容はもちろん、面白い。128頁のケインと百目のやりとりでわかります。ネタバレにならないように引用します。
百目「おれたちの船長って、大物だったんだな」
ケイン「なんだ、気付いてなかったのか?」
百目「大したタマだたー思ってたけどよ……」
ケイン「おれたちゃその大海賊の手下ってわけだ」
この会話がどんなシーンで交わされたものか、それは買ってからのお楽しみです。
ストーリーの展開も場面の切り替えもダイナミックです。今までは第1巻から3巻くらいまでが最高と思っていましたが、いやいやどうして。
このエピソードこそシリーズ最高傑作かもしれません。
加藤茉莉香の大活躍はもはや当然として、影の主人公は宇宙大学に進学したジェニー・ドリトルですが、こちらは活躍というより、ストーリー全体をコントロールする立ち位置にいます。本作に限ってはジェニー・ドリトル版のアナザーストーリーもありでしょう。
映画も円盤になりますが、本作こそ映画化してほしい傑作です。