精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)
児童書の中にも、大人の鑑賞に堪える作品は、少なくない。長編なら、たとえば、あさのあつこ著の「バッテリー」、あるいは、話題になったファンタジー「ハリーポッター」や「ダレンシャン」。そして、今年出会ったのが、この「守り人シリーズ」。秋の夜長、夢中になって読み進めた。10代であろうが、50代であろうが、おもしろいものは、おもしろいのだ。
9/19 精霊の守り人 9/23 闇の守り人 9/25 夢の守り人 9/29 虚空の旅人 10/3 神の守り人(来訪編) 10/8 同(帰還編) 10/11 蒼路の旅人 10/15 天と地の守り人(第1部) 10/18 同(第2部) 10/22 同(第3部) 忙しい日々を縫うようにして、楽しみにしながら読んだ。最終話の10巻では、満足感と同時に寂しさを覚えたものだ。
なぜこんなにはまったのか?理由の一つは、そのキャラクター設定である。主人公のバルサは、女用心棒で、冷静沈着の凄腕である。 しかし、決して若くなく、おばさん年齢であることが共感?を呼ぶ。かっこいいのだ。もう一人の主人公は、赤ん坊から登場するチャグム。彼は、王子として生まれ、否応なしに王子の道を歩むことになる。その他、二人の周りには、呪術師のトロガイやタンダ、星読みなど魅力的な人物が控えている。
理由の二つ目は、いろんな読み方ができることである。チャグムの心の葛藤、王子としての自覚の芽生え、優しく賢い統治者になってゆく成長物語と読めるし、バルサとタンダの静かな恋愛物語とも読める。「ロードオブザリング」のような国と国の駆け引きや戦争の物語の要素もあるし、現実の人間界「サユ」と精霊の住む世界「ナユグ」があるのは、「ブレイブストリー」と似た本格派ファンタジーでもある。
作者は、文化人類学者というだけあって、その筆致は、細やかで、納得性がある。10巻の大作であるが、物語は、ぶれることなく、エンディングを迎えた。私の好きなハッピーエンドで、安心して、本を閉じることができた。児童書だからと言って、子どもだけに読ませるには、惜しい作品である。とくに、ファンタジーが好みの大人の方に薦めたい。
9/19 精霊の守り人 9/23 闇の守り人 9/25 夢の守り人 9/29 虚空の旅人 10/3 神の守り人(来訪編) 10/8 同(帰還編) 10/11 蒼路の旅人 10/15 天と地の守り人(第1部) 10/18 同(第2部) 10/22 同(第3部) 忙しい日々を縫うようにして、楽しみにしながら読んだ。最終話の10巻では、満足感と同時に寂しさを覚えたものだ。
なぜこんなにはまったのか?理由の一つは、そのキャラクター設定である。主人公のバルサは、女用心棒で、冷静沈着の凄腕である。 しかし、決して若くなく、おばさん年齢であることが共感?を呼ぶ。かっこいいのだ。もう一人の主人公は、赤ん坊から登場するチャグム。彼は、王子として生まれ、否応なしに王子の道を歩むことになる。その他、二人の周りには、呪術師のトロガイやタンダ、星読みなど魅力的な人物が控えている。
理由の二つ目は、いろんな読み方ができることである。チャグムの心の葛藤、王子としての自覚の芽生え、優しく賢い統治者になってゆく成長物語と読めるし、バルサとタンダの静かな恋愛物語とも読める。「ロードオブザリング」のような国と国の駆け引きや戦争の物語の要素もあるし、現実の人間界「サユ」と精霊の住む世界「ナユグ」があるのは、「ブレイブストリー」と似た本格派ファンタジーでもある。
作者は、文化人類学者というだけあって、その筆致は、細やかで、納得性がある。10巻の大作であるが、物語は、ぶれることなく、エンディングを迎えた。私の好きなハッピーエンドで、安心して、本を閉じることができた。児童書だからと言って、子どもだけに読ませるには、惜しい作品である。とくに、ファンタジーが好みの大人の方に薦めたい。
精霊の守り人 コンプリート DVD-BOX (全26話, 650分) 守り人シリーズ 上橋菜穂子 アニメ [DVD] [Import] [PAL, 再生環境をご確認ください]
確かNHKで一昔前に作ったものだと思うけど
良くここまで綺麗に作ったなと思う。
立派な作品を低価格で観れるのは有り難い。
良くここまで綺麗に作ったなと思う。
立派な作品を低価格で観れるのは有り難い。
精霊の守り人 Blu-ray BOX [初回限定版]
地上波の再放送をたまたま見掛け、とても気に入りました。
登場人物一人一人、とても丁寧に表現されている様に思います。
小説であったり、漫画、アニメもそうなのですが、展開として
こうなって欲しいなという希望が少なからず湧くのですが、
この作品は展開に対しての希望を抱かず、身を委ね真っ白な
状態で楽しめました。
観賞した後、いろいろと考えさせられる作品でした。
昨今では貴重な作品だと感じました。
登場人物一人一人、とても丁寧に表現されている様に思います。
小説であったり、漫画、アニメもそうなのですが、展開として
こうなって欲しいなという希望が少なからず湧くのですが、
この作品は展開に対しての希望を抱かず、身を委ね真っ白な
状態で楽しめました。
観賞した後、いろいろと考えさせられる作品でした。
昨今では貴重な作品だと感じました。
闇の守り人 (新潮文庫)
待望の「闇の守り人」文庫版です。
前作「精霊の守り人」を読んだ方は、是非こちらも読んで欲しいです。前作の続きではありますが、この話単体だけでも楽しめます。主人公はバルサですが、彼女が自ら決着を着けに舞い戻った故郷で起こる事件、過去の因縁、そして養父ジグロの思い…。
全てが重なり合うこの話は、読んでいて胸が熱くなります。ただのファンタジーと侮らず、是非読んでみて下さい。
そして、ハードカバー、ポッシュ版をお持ちの方も是非!(自分も全部持ってます)
上橋先生の後書きに本当に胸が熱くなりました。そして現在アニメを制作している神山監督の解説にもびっくりです。
前作「精霊の守り人」を読んだ方は、是非こちらも読んで欲しいです。前作の続きではありますが、この話単体だけでも楽しめます。主人公はバルサですが、彼女が自ら決着を着けに舞い戻った故郷で起こる事件、過去の因縁、そして養父ジグロの思い…。
全てが重なり合うこの話は、読んでいて胸が熱くなります。ただのファンタジーと侮らず、是非読んでみて下さい。
そして、ハードカバー、ポッシュ版をお持ちの方も是非!(自分も全部持ってます)
上橋先生の後書きに本当に胸が熱くなりました。そして現在アニメを制作している神山監督の解説にもびっくりです。