「
太陽の牙ダグラム」、本作のコミカライズは
講談社「コミックボンボン」に掲載された「森藤よしひろ」版がファンの間で有名だが、秋田書店版テレビマガジンとでも言うべき「冒険王」紙上でも、幾多の有名ロボットアニメのコミカライズを手がけてきた「岡崎優」によって連載された。
当時約一年半の長きにわたり放映されたアニメ版にあわせ、コミカライズ作品としては異例の長期連載となった本作は発表より四半世紀の時を経て、ついに初の単行本化を果たした、これもサンライズという企業のもつ実績のなせる業と思うが、漫画の歴史の影に埋もれたコミカライズ作家達の作品がこういう形で世に出ることは、漫画界全体にとっても一漫画ファンにとっても喜ばしい事だ。
また、雑誌の版形が異なるため、単行本化が危ぶまれた「
装甲騎兵ボトムズ」も同時収録されたことも喜びに拍車をかける、
(ところで当時から気になっていたのだがダグラムの最終回のナレーション「そして牙をもつものはみんな死んだ、」「新たに生きるための死であった」は、森藤版でもつかわれており、アニメ版最終回には存在しない、ひょっとして脚本の準備稿に存在していたのだろうか?どなたか詳しい方、ご教授願いたい。)
ダイターン3、ザンボット3もまさかの復刻をはたしたこの上は、おなじく冒険王(後にTVアニメマガジン)に連載されたサンライズ作品、愛沢ひろし版ザブングル、杉山たかゆき版ダンバイン、エルガイム、アオキリン(シュン・タロー)版バイファム等も是非復刻して欲しい。(サンライズ作品ではないが増田ジュン版マクロス、オーガスも是非、)
雑誌内での人気に係わらず、TV放映とともに終了するのが運命のコミカライズ作品たち、こうして初めて単行本化されたことで「新たに生きる」事となったのだ。
「この度の復刻企画に尽力された方々、および時を隔てても魅力を失わぬサンライズ作品、そして数十年ぶりに本シリーズの表紙イラストを描きおこしたベテラン作家の先生方に敬意を表します。」