悪あがき
読んでみて、これは著名人の話題本でも、一プロ野球選手の単なる成功物語なんてものでも全くない。プロ野球選手としての仕事を30年間続けてきた山本昌という人間の生きざまが実直に語られており、職業人として共感と爽快な読後感を抱いた。実力と実績が厳しく問われるプロ野球の過酷な競争世界を生きる47歳の彼は「悪あがき」と言うけれど、それを継続する意思の源泉はどこにあるのだろうか。イージーゴーイングと対極にあるような、特急列車でもなく、ゴトゴトと走る「路面電車」のような生き方、その軌道を彼は一体どのようにして敷いてきたのか、今後もどこまで延長するつもりなのだろうか。興味深く、知りたいところである。その答えは、本書の、野球との出会い、キーになる人との邂逅、挫折、葛藤、転機、克服などの各章に、実に生身の人間ドラマとして語られており、感銘深い。圧巻は終章の「僕の思考法」だ。野球の仕事とファンを本当に愛すればこそ、今に全力投球する、それは「悪あがき」ではなく、人間としての崇高な挑戦といえる。思わず、がんばれ、山本昌!と声を挙げたくなる。
スーパー・デラックス
以前、所有していたCDですが、マイベスト版を作成して元CDは処分してしまったのですが…
最近、桜井センリさんの訃報に接し、『クレイジー・キャッツ』も犬塚弘氏ただひとりを残すのみとなってしまいましたネ。さびしい限りです。
で、懐かしくなって探してみたら、貴店で見つけましたので早速購入させていただきました。
有り難うございました。
とても満足しています。
最近、桜井センリさんの訃報に接し、『クレイジー・キャッツ』も犬塚弘氏ただひとりを残すのみとなってしまいましたネ。さびしい限りです。
で、懐かしくなって探してみたら、貴店で見つけましたので早速購入させていただきました。
有り難うございました。
とても満足しています。
133キロ怪速球 (ベースボール・マガジン社新書)
今日は、日本シリーズ最終第七戦、中日VSソフトバンク、ベンチの中には山本昌の姿はなかった。 年齢が自分より一つ下の四十歳代で現役で頑張っている姿に感銘を受けて本を読む事になりました。小学校から高校の野球生活、プロに入り、アメリカ野球留学(島流し)でのマイク生原コーチとの出会いとスクリューボールを決め玉として使える様になった事、200勝達成が最年長記録を更新した話へと展開して行く。趣味がラジコンと昆虫採集と幅広く、どちらも極めているのが凄い。お世話になったマイク生原コーチの葬儀で棺から自分の力では起き上れない位憔悴した姿には涙し、完全試合達成を森野選手のエラーによりノーヒットノーランで試合が終了した時のインタビューで、彼を責める事無く称え山本昌の人柄を感じました。最後に星野監督が、キャンプ初日に昌さんにブルペンで言った一言が受けました。是非本を手に取って確認して頂けばと思います。来年マウンドに元気な姿を見せてくれと信じて…。