この作品のDVD化を、出会ってから10年待ち続けていました。
セスト役は、メゾの名花、トロヤノス。この役に、彼女以上の歌手・役者はいません。
最初はLDを人に頼んでビデオにダビングしてもらい、その次に限定復刻版ビデオテープときて、諦めかけていた時にやっとDVDになりました。
史上最高のティートです。
ローマ遺跡ロケの美しい映像。
歌手陣の充実(アンニオ役のアン・ハウエルズも「アンニオ役者」としてたびたびこの役を演じている)。
そしてジャン・ピエール・ポネルの素晴らしい演出。
華麗な衣装。
これで、いつまでも楽しむことができます。

　このアルバムはロッシーニ・メゾ歌手の第一人者と言えるカサローヴァを中心に、テノールの期待の新星フローレスや現在もロッシーニ作品で活躍しているヴァルガス、そしてソプラノ歌手エヴァ･メイといった人たちとのデュエットを集めたものです。
　このＣＤを聴いてみると、その歌唱技術の確実さに加えて、ロッシーニ歌手たちの目覚しい活躍を耳で感じ取ることが出来ます。特にデュエットの一曲一曲にかけられた歌手たちの真剣さに圧倒される思いがいたします。
　それにしても、本当にロッシーニを歌える人が出てきているここ２０年の動きを知るためにもこのＣＤは重要な役割を果たしているものと思われます。

「セヴィリアの理髪師」を唄うフィガロのシーンは
すばらしい。
CDで聴くことは手軽にできるが、
どんなシーンかを知ることはDVDならではです。
全体的に作品が長くて中だるみしてしまいました。
星4つです