もっとたりないふたり ─山里亮太と若林正恭─ 5枚組(本編4枚+特典1枚) [DVD]
天才芸人の南海山ちゃんとオードリー若林さんによる番組です。
個人的にどはまりしています。中でもお二人の漫才は必見です。
また復活してくれることを願っています。
個人的にどはまりしています。中でもお二人の漫才は必見です。
また復活してくれることを願っています。
オードリーの小声トーク 六畳一間のトークライブ
春日さんの自宅で行われたトークライブを文字におこした本です。
ふたりの荒唐無稽な楽しいやりとりが沢山あり
オードリーのオールナイトニッポンを文字で読んでいるような感覚になりました。
一つ一つの話題が短いためサクサク読めます。
このライブの終了後にオードリーが
テレビで初めて漫才が出来るようになるまで約1年半もかかります。
読み終わったあとは
「こんなに面白い事をやっても成功するきっかけにならないってきついなあ」
としんみり思ったり
「ここでの頑張りがあったから売れたんだ」
とポジティブになったり
不思議な気持ちになります。
オードリーファンにはもちろんオススメですが、
広い意味で芸人が好きという方にも
芸人ゆえの切なさとかバカバカしさなどが味わえてオススメです。
ふたりの荒唐無稽な楽しいやりとりが沢山あり
オードリーのオールナイトニッポンを文字で読んでいるような感覚になりました。
一つ一つの話題が短いためサクサク読めます。
このライブの終了後にオードリーが
テレビで初めて漫才が出来るようになるまで約1年半もかかります。
読み終わったあとは
「こんなに面白い事をやっても成功するきっかけにならないってきついなあ」
としんみり思ったり
「ここでの頑張りがあったから売れたんだ」
とポジティブになったり
不思議な気持ちになります。
オードリーファンにはもちろんオススメですが、
広い意味で芸人が好きという方にも
芸人ゆえの切なさとかバカバカしさなどが味わえてオススメです。
社会人大学人見知り学部 卒業見込 (ダ・ヴィンチブックス)
文体が淡々としており温度感が低いのが特徴的に感じた(悪い意味で言っているのではない)。必ずしも冷静だけと言うわけではないし、適当に書き流しているのでもない。まじめに書いているのが伝わる。端的な文体から、文章を書くにあたり頭が整理されているのを感じる。
もともとの自意識や自分の性格をベースに置きつつ、社会との折り合いを見つけていく様が描かれている。そうする中で、葛藤しつつも、社会のルールに従ってみるのも楽しいという事実を実感したりもする。かと言って、大人として生きていくための論を説教くさく打っているわけでは決してない。
彼にとって以前ほど響かなくなったというニルヴァーナの音楽が今でも胸を打ち続ける僕にとっては、相成れないところや、成功した側の思想のように感じて苦しくなる部分もあった。でも必ずしもこの感情が著者を否定する物にはならないと思う。彼が売れていなければ(あるいは売れていないころは)、彼も僕も似たような感情を共有できた部分が多少はあったと思うからだ。高級なおいしい物を食べる意味を否定していた彼が、それを食べる意味やその存在の価値を理解した。僕は今もそれを否定している。彼は圧倒的なブレイクスルーを達し、多大な努力とともに歩を進め成長した。前に進めずにくすぶっている者から見れば、色々複雑な、苦しい感情になるのは道理だろう。
テレビで見る彼が時に歯切れ悪く、例えば高級料理レポで「これ……お、おいしい」(P.43)と言ってしまうときの、その背景にある感情を知り、非常に合点が行った。やはり自意識が強く、自分に誠実でありたいという、正直な人なんだなと思った。その後、その言い方によって『焼け野原にポツンと立つことになった』(P.43)とある。しかし、例えば井森美幸を僕は嫌いではないが、十人が十人彼女のように「やだー、もぅおいしいー!!」と明るく振舞っても、それはそれで面白くないだろう。てらいなく「イヤーうまいっすね!」と言うことで、過去に閉店間際を狙って半額おにぎりを買い続けていた自分や、100円ショップ常連の売れない頃からの仲間を裏切ることになるんじゃないかと葛藤する。しかし番組的には、楽しそうにおいしいと言わなければ…そういうギリギリの葛藤をする。これはある意味誠実さゆえの悩みだ。そんな自分の中だけの小さな小さな苦しみからひねり出した「これ……お、おいしい」というコメントだからこそ、彼という個性の味わいが出て面白いんだと思った。これは彼が、自分の誠実さに向き合って導き出したギリギリの落とし所、アンサーだったわけだ。だから僕は彼のそういうところは決して悪い物じゃないと思う。世の中にはそういう人もいる。経済や商業とは相容れにくいかもしれないが、深い味わいみたいなものは、表面的なところだけにあるのではない。葛藤から滲み出る汁の旨みや面白みもあるだろう。それに、マスに訴えるメディアなら、そういう心の部分だって大切にしなければいけないはずだ。
彼は文章の中でこんなことも書いている。仕事をしていく中で、『幼稚な自意識が揺さぶられ続ける毎日に僕は疲れ』、『己の矜持のようなものを徹底的に雑に扱ってやる』と『決心した』。『やってみると道が開けて楽しくなることを知』った。でも『本音は何も変わってない』。そのことに『申し訳ない気持ちになる』、しかし先輩は笑いながら言う、本音が変わってないことは『バレてるから大丈夫だよ』(P.130-131)。
面白いやり取りだと思う。自分のことを「俺は性格が悪い」と言うような類の人の真面目さがにじみ出ている。それを見守る先輩のサラッとした言葉も温かみがある。本人が『本音は何も変わっていない』と言うように、決心しても自意識や性格は捨てきれる物ではない。同時に僕はやはり、そもそもそれを捨て去らないで欲しいとも思う。
ブレイクスルーと多大な努力によって以前よりも自分の居場所を掴んだ彼は、葛藤しながら、しかし『やってみる』ことで社会の良さも知りながら、これからも歩を進め成長していくのだろう。僕など知ることのない世界を見る。そしてそれは、進めずにくすぶっている者から見れば、痛みと敵意と羨望と自己否定を含む、複雑な、苦しい感情になるのは道理だろう。彼にあまり響かなくなったニルヴァーナを、僕は今もすごく好きで大切に思っている。それが僕に響かなくなる日は来ないと思う。
変な文章を書きましたが、彼の文章にさっぱりとした正直さや誠実さを感じ取ったことと、内容に引き込まれ短い間で読み切ったことを最後に改めて付け加えておきます。
もともとの自意識や自分の性格をベースに置きつつ、社会との折り合いを見つけていく様が描かれている。そうする中で、葛藤しつつも、社会のルールに従ってみるのも楽しいという事実を実感したりもする。かと言って、大人として生きていくための論を説教くさく打っているわけでは決してない。
彼にとって以前ほど響かなくなったというニルヴァーナの音楽が今でも胸を打ち続ける僕にとっては、相成れないところや、成功した側の思想のように感じて苦しくなる部分もあった。でも必ずしもこの感情が著者を否定する物にはならないと思う。彼が売れていなければ(あるいは売れていないころは)、彼も僕も似たような感情を共有できた部分が多少はあったと思うからだ。高級なおいしい物を食べる意味を否定していた彼が、それを食べる意味やその存在の価値を理解した。僕は今もそれを否定している。彼は圧倒的なブレイクスルーを達し、多大な努力とともに歩を進め成長した。前に進めずにくすぶっている者から見れば、色々複雑な、苦しい感情になるのは道理だろう。
テレビで見る彼が時に歯切れ悪く、例えば高級料理レポで「これ……お、おいしい」(P.43)と言ってしまうときの、その背景にある感情を知り、非常に合点が行った。やはり自意識が強く、自分に誠実でありたいという、正直な人なんだなと思った。その後、その言い方によって『焼け野原にポツンと立つことになった』(P.43)とある。しかし、例えば井森美幸を僕は嫌いではないが、十人が十人彼女のように「やだー、もぅおいしいー!!」と明るく振舞っても、それはそれで面白くないだろう。てらいなく「イヤーうまいっすね!」と言うことで、過去に閉店間際を狙って半額おにぎりを買い続けていた自分や、100円ショップ常連の売れない頃からの仲間を裏切ることになるんじゃないかと葛藤する。しかし番組的には、楽しそうにおいしいと言わなければ…そういうギリギリの葛藤をする。これはある意味誠実さゆえの悩みだ。そんな自分の中だけの小さな小さな苦しみからひねり出した「これ……お、おいしい」というコメントだからこそ、彼という個性の味わいが出て面白いんだと思った。これは彼が、自分の誠実さに向き合って導き出したギリギリの落とし所、アンサーだったわけだ。だから僕は彼のそういうところは決して悪い物じゃないと思う。世の中にはそういう人もいる。経済や商業とは相容れにくいかもしれないが、深い味わいみたいなものは、表面的なところだけにあるのではない。葛藤から滲み出る汁の旨みや面白みもあるだろう。それに、マスに訴えるメディアなら、そういう心の部分だって大切にしなければいけないはずだ。
彼は文章の中でこんなことも書いている。仕事をしていく中で、『幼稚な自意識が揺さぶられ続ける毎日に僕は疲れ』、『己の矜持のようなものを徹底的に雑に扱ってやる』と『決心した』。『やってみると道が開けて楽しくなることを知』った。でも『本音は何も変わってない』。そのことに『申し訳ない気持ちになる』、しかし先輩は笑いながら言う、本音が変わってないことは『バレてるから大丈夫だよ』(P.130-131)。
面白いやり取りだと思う。自分のことを「俺は性格が悪い」と言うような類の人の真面目さがにじみ出ている。それを見守る先輩のサラッとした言葉も温かみがある。本人が『本音は何も変わっていない』と言うように、決心しても自意識や性格は捨てきれる物ではない。同時に僕はやはり、そもそもそれを捨て去らないで欲しいとも思う。
ブレイクスルーと多大な努力によって以前よりも自分の居場所を掴んだ彼は、葛藤しながら、しかし『やってみる』ことで社会の良さも知りながら、これからも歩を進め成長していくのだろう。僕など知ることのない世界を見る。そしてそれは、進めずにくすぶっている者から見れば、痛みと敵意と羨望と自己否定を含む、複雑な、苦しい感情になるのは道理だろう。彼にあまり響かなくなったニルヴァーナを、僕は今もすごく好きで大切に思っている。それが僕に響かなくなる日は来ないと思う。
変な文章を書きましたが、彼の文章にさっぱりとした正直さや誠実さを感じ取ったことと、内容に引き込まれ短い間で読み切ったことを最後に改めて付け加えておきます。
クイック・ジャパン96
ももいろクローバーZのリーダー、百田夏菜子氏のインタビューのために買いました。写真が14ページ、インタビューの文章が8ページですが、ももクロファンならこれだけのために買う価値があります。
インタビューの内容は、夏菜子氏が業界に入るようになったいきさつから、あかりん脱退後の心境の変化、実はセンターが大好きというわけではないなど、普段の全員で答えるインタビューでは出てこない話が載っています。3歳から新体操をしていたという話は有名(?)ですが、オーディションに合格した後、事務所では演技の練習をしていてダンスの練習はしていなかったということには驚きました。
他にも、あかりん脱退後はしおりんが夏菜子氏の背中を押しているというエピソードも載っていたのですが、普段のイメージからは逆に思えていたので、これも興味深かったです。
ももクロZ以外にもTIGER&BUNNY監督のインタビューや、ピンキージョーンズを作曲したNARASAKIさんがメンバーをしているバンド「特撮」のインタビューも載っており、楽しめました。
インタビューの内容は、夏菜子氏が業界に入るようになったいきさつから、あかりん脱退後の心境の変化、実はセンターが大好きというわけではないなど、普段の全員で答えるインタビューでは出てこない話が載っています。3歳から新体操をしていたという話は有名(?)ですが、オーディションに合格した後、事務所では演技の練習をしていてダンスの練習はしていなかったということには驚きました。
他にも、あかりん脱退後はしおりんが夏菜子氏の背中を押しているというエピソードも載っていたのですが、普段のイメージからは逆に思えていたので、これも興味深かったです。
ももクロZ以外にもTIGER&BUNNY監督のインタビューや、ピンキージョーンズを作曲したNARASAKIさんがメンバーをしているバンド「特撮」のインタビューも載っており、楽しめました。