ウエスト・サイド物語 [VHS]
やっぱりめっちゃ緻密にできた大戦後アメリカに舞台を移した「ロメオとジュリエット」。って知ってて、なぜかなかなか最後まで見てない。で、見れないのね。ウンチクを傾けるにはいいが、あまりに良くできた筋書が退屈。やっぱブロードウェーとか宝塚で連続公演してるレビューで配役がどうの「今日の」踊りが歌ができがどうのって見るしかない感じ。
大戦後のアメリカの状況のウンチクなら今も迫ってくるんだが。ナチの迫害を逃れ着の身着のままでやってきたポーランド系移民。粗食に耐える農民に都会ニューヨークの風は厳しく、豊かなアメリカを実感するに至らない。一方、二次大戦・対共産圏・キューバに対する橋頭堡だったプエルトリコ。徴兵で間に合わなかった兵力として大量に受け入れたプエルトリカン達はしかし、夢の国アメリカを見てもう故郷に帰らなかった。埋めがたい民族対立間で生まれたトニーとマリアの恋。
で、音楽。バーンスタインが大向こうをうならせ、かつポピュラーとしても成立させた出世作。冒頭のシンフォニックダンスは変拍子だし、指パッチンに金管バリバリ。いやぁ現代アメリカです('60sデスガ)。
彼が若い男の子好きだったのは有名らしいが、そうすると可愛がられた小澤征爾とかヨーヨー・マって一体...しかしこの映画でその趣味が遺憾なく発揮されているっていうか...チャキリスの格好いいこと!男達の群舞がバシバシにきまっていること!ナタリー・ウッドを始め、女優達の何とも色気のないこと!まぁクラシック畑の人は、みんなニジンスキーの「牧神の午後」とか「春の祭典」とかの延長線上で舞踊音楽を語りたかろうから、仕方ないのかなぁ。
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
このアルバムを購入したのは2度目で、1度目はもう15年位前だと記憶しております。バーンスタインのピアノは技術も超一流。心の奥底に響き、まるでガーシュイン本人が演奏している様に聞こえます。譜面の読み込みが素晴らしくテンポ感や情感などが直接心に入ってくる様です。特にガーシュインは彼の十八番でもありこのアルバムのトラックが一番完成度が高いと思っております。彼の演奏は譜面が踊りだします! このアルバムは音質もかなり良く、壮大なレンジ幅で楽しめる物だと思います。
3大テノール 世紀の競演
おなじみ ドミンゴ カレーラス パバロティ それに メータ とくれば 出来が 悪い わけがありません!
どれを とっても 超一流!
それに みなさん おまちかねの オ・ソレ・ミオ の パバロティ 対 ドミンゴ、カレーラス 対決 も ありますよ!
3大 テノール を 初めて 聴かれる方は この CDから 入られたら いかがでしょう?
ウエスト・サイド物語
この作品ほど、劇場体験を要求される映画はないでしょう。
TVやビデオで観てても、機会があって劇場でやっていれば飛んでいきます。
そしてシネスコ大画面に感動したあとは、このサントラです。
劇場鑑賞後の追体験にはもってこいのオイシい内容です。
セリフも入っていたりして、サントラの醍醐味が味わえます。
ウエスト・サイド物語 (コレクターズ・エディション) [DVD]
我ら団塊の世代のアメリカとの出会い、ミュージカルとの出会いとして、その衝撃の大きさは計り知れない作品。
冒頭、70mm大画面一杯に鮮やかなカラーが次々に移り変わり、
今やスタンダードとなっているエルマー・バーンスタインの名曲の数々が流れる。
やがてその背景に隠されている幾何学模様が実はニューヨークの鳥瞰であることが判る。
カメラはマンハッタンから次第に下町に移動する。
そしてウエストサイド、ズームアップするカメラ、屋外のバスケット・コート、いきなり指を鳴らすジェット団と
ラス・タンブリンの横顔の大写し。
静から動への見事な転換、唐突にダンスと唄が始まる意外性、こんなの初めて観た!なるほどこれがミュージカルか、
ジョ−ジ・チャキリスの鞭のように俊敏な身のこなし、プエルトリコという名前も初めて聞いた、
・・・これはもう、カルチャーショック!
みんな必死で指を鳴らし、ベルトのバックルをわざとずらし、何回観たかが合い言葉になった。
アメリカのマイナーな部分の物語であるにもかかわらず、そのかっこよさ、そして豊かさに
60年代初頭のアジアの島国少年少女達は心底シビれ、圧倒されたのだった。
ラララ、アメリカ!翳りなき、あの頃のアメリカ!
現代版ロミオとジュリエット役にナタリー・ウッドとリチャード・ベイマー。
後にナタリー・ウッドは確か事故で水死しましたね。幸薄い可哀想なナタリー!
リチャード・ベイマーは、他に「史上最大の作戦」の軽いGI役があるくらいで後はパッとしなかった。
チャキリスは、このあと「ブーベの恋人」が良かったですね。