ライゼ・ライゼ
男!
ムキムキの男たちが、厚みのあるヘビーな曲を送ってくれました!
Keine Lust は超パワフル!
Morgenstern はとても温かいバラード、詩も素晴らしいので日本訳があるやつをお進めします!
個人的にはAmerikaを高校生に合唱コンクール歌ってもらいたい。
クライマーズ・ハイ [DVD]
迫真の演技が光るドキュメンタリーのような映画です。
御巣鷹山の現場に上り、死体が散乱した戦場のような情景を見て、
錯乱してしまう記者。
過去の「大久保・連赤」事件報道の栄光にしがみつく新聞社内の
古い世代の妨害に遭い、怒りを爆発させる主人公。
などなど、そのリアリティーに圧倒させられました。
1985年の日航機墜落事故を事件記者の立場から見る、という目の
付けどころも素晴らしいと思います。
結果的に辛口評価になってしまったのは、
新聞社内の政治的な争いばかりがクローズアップされ、記者にとって
「何を伝えるのが正義なのか」という点が少しおろそかにされているように
感じたからです。
地元群馬で起きた事件だから、地元紙が1面シリーズを続けなければならないのか。
地元紙だから情報量で他紙に遅れを取ってはならないのか。
全国紙にスクープ合戦で抜き勝つ事が、地方紙記者の使命なのか。
もう2度と無いような大事件だから「燃える」のか。
けっきょく、何を伝えるのが記者の「正義」なのでしょう。
記者達をここまで駆り立てたのは、いったい何だったのでしょう。
そこを深掘りして、ラストシーンの感動までつなげて欲しかったです。
何となく、一般社会から遠く離れた「記者の世界」という閉ざされた世界の
中での出来事のように感じました。
私はそこがどうしても気になって☆3つにしてしまいましたが、
気にならない人にとっては文句無く☆5つの映画だと思います。
沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)
昨日公開となった映画を見た。原作を読んでから映画を見るとがっかりするとよく言われるが、
よく出来た映画だった。だからと言って映画を見て筋を知ってしまうと本がおもしろくなくなる
かというとそういうこともない。むしろ3時間超と映画としては長いとはいえ、文庫本で5巻と
いう長い小説ではどうしても取捨選択してはしょわらずを得ないので、映画を見てから読むと映画
で描写できなかったディテールが分かり、面白さが増す。
この本で扱った航空会社は政権交代もありほぼ公的資金注入が決まった。本と映画で描かれた
官的体質のゆえである。映画制作の構想・企画は政府による再生が明らかとなる前であったはずだ。
その時機を得た先見性には脱帽だが、10年も前にそれを見越したような予見を内包したこの本は
すばらしいという言葉を超越している。山崎豊子おそるべしとしか言いようがない。映画と本、
双方お勧めですが、映画にはハンカチが必携です。
「白い巨塔」で育った者の読後感です。
by 左門 新
三つ星レストランには、なぜ女性シェフがいないのか
女はなぜ素肌にセーターを着れるのか
Reise Reise
独産重量級変態ヘヴィ・ロック・バンド。2005年発表4th。
日本では、DVD「ラムシュタイン的変態シネマ」と同日発売。
重量感は過去最高ではあるが、スピードや勢いがやや足りないようにも思う。
ただ、国内盤ではさすがにカットされているが、1985年8 月12日に起きた日本航空123便墜落事故のボイスレコーダーの音声がオープニングに収録されていたり、ドイツで実際に起こった食人事件を題材にした曲があったりと、内容的には猟奇趣味たっぷりの安心クオリティ(笑)
特に#6"Amerika"は、動画サイトなどでPVを観てもらえばわかるが、風刺やら皮肉やらのレベルをはるかに逸脱した誹謗中傷ソングといっても過言ではない。
初期の頃に比べて曲は丸くなった感は否めないが、思想的には過去最高にヤバいアルバム。