オジー・オズボーン&ジェイク・ [VHS]
「罪と罰」TourはDVD化されましたがこれはやはり無理か…しかし内容は最高!リズム隊の二人もこちらの方が巧いし、ジェイクの躍動感が凄い。ピッキングは物凄い大振りで迫力がハンパではない。にもかかわらずリズムの切れ、アドリブの閃きは素晴らしく鳥肌が立つ。
全編良いが「BARK AT THE MOON」のアウトロの異常なストレッチフィンガリング、「自殺志願」のクラシカルなコード分散によるギターソロはインギー系の連中と異なり力でねじ伏せる感があり感動する。
ランディは音楽の才能はあったがロック向きではなかった。ザックは剛腕でありながら器用で最高だったが、手癖で弾きまくり過ぎた。ザック以上にハードヒッターながら制御が利きステージ映えしたジェイクが私は歴代最高のギタリストだと今でも思っている。
ブリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説 レガシー・エディション
ブラックサバスを脱退したばかりのオジーのソロとして、衝撃的なデビューとなったこの作品。
今回同時発売となった“ダイアリー・オブ・ア・マッドマン ライヴ・エディション ”と共に、
こちらもファンにとっては涙なくして聴けない作品です。
後にはランディーの死…印税のトラブルによるベース&ドラムの完全差し替え等々…
2ndアルバムと共に今でも話題に事欠かないこの超名作が今回は嬉しいことに未発表音源をプラスし、
なおかつリズム隊はボブ・ディズリーとリー・カースレイクのオリジナル音源での復活です。
2002年のリズム隊差し替えリマスタリング盤と同様に、ランディーのギターパートがクリアーになっています。
明らかに不自然だった“アイ・ドント・ノウ”冒頭の効果音も、ばっちりオリジナルに戻っています。
特に流麗なピッキングによるボブの芸術的ベースは、ランディーの乾いたギターサウンド、
オジーの中〜高音域のボーカルライン、そしてクラシカルな雰囲気漂う曲にしっくりときます。
また、マイク・ボーディンのドラムはハイハットの音がメタリックでやや耳障りでしたが、
やはりリー・カースレイクだとその辺がバランス良く安心して聴けます。
(10) ユー・ルッキン・アット・ミー、ルッキン・アット・ユー:
〜ランディーがかつてクワイエット・ライオット時代に書いた “Breaking up Is a Heartache ”を
上手にアレンジした佳曲。ギターソロの部分が結構好きです。
(11) グッバイ・トゥ・ロマンス (2010ギター&ヴォーカル・ミックス):
〜オジーのボーカルとランディーのギターパートのみのMixですが、あまり物足りなさを感じさせません。
これほどまでに心に響く美しい旋律の曲だったのかと、改めて感激してしまいます。
(12) RR(Randy Rhoads guitar solo):
〜わずか1分そこそこのランディーのギターソロ。ライヴでも弾かれていないフレーズの数々に、
またしても胸がしめつけられました。
あれから約30年の年月を経て、まさかこんな音源が新たに聴けるとは思ってもいなかったので感慨もひとしおです。
かつての企画物LP“ジ・アザー・サイド・オブ・オジー”にも収録されていた“You Said It All”の
ライヴバージョンも収録されていればさらに完璧でしたね。
極悪レミー 通常版 [DVD]
活動35周年を迎えたモーターヘッドのレミーを捉えたドキュメンタリー映画です。
自宅でのインタビューや地元LAのクラブでゲームに興じる姿も、メタリカとの共演(95年、09年)を
含むライヴ映像もとにかくカッコ良すぎ。今年65歳というのが信じられない位のエネルギーと、さら
に磨きこまれた貫録が充ちてます。驚いたのは、第二次世界大戦時のドイツの駆逐戦車ヘッツァー
(稼動状態の実物!)に搭乗するシーン。彼がWW2のドイツ軍を中心としたミリタリーマニアという
のは知ってましたが戦車兵制服に身を包みキューポラに収まる『レミー戦車長』の姿は似合い過ぎ。
コメントを寄せるゲスト陣もメタリカ勢にオジー御大、アリス・クーパー、スラッシュにスコット・イアン、
デイヴ・ナヴァロにニッキー・シックス、マット・ソーラム、デイヴ・グロール(スタジオでの共演映像も
あり)・・・と豪華すぎる面々。ストレイキャッツのスリム・ジムやクラッシュのミック・ジョーンズも賛辞
を寄せており、レミーが幅広い人々に支持されてきたことが実感できます。他にも貴重なホークウイ
ンド時代のライヴ映像などもあります。
劇中で垣間見える、義理と人情に篤くファンを大事にする姿はまさに『男が惚れる男』。痺れます。
とにかく文句なしに最高のロック・ドキュメンタリー。ファン諸兄には絶対のお薦めです。
※劇中『R&Rの起源』について語るレミーの背後にレインボウの『ライジング』が飾られているの
は、ロニーを悼む気持ちからでしょうか?こういうさり気ない優しさも胸を打ちます。
極悪レミー OVERKILL EDITION(初回限定生産) [DVD]
世界中探してこれほどまでに極悪感をかもし出せる人間はいるでしょうか。
カッコ良すぎます。
還暦を過ぎた老人なのに、この身にまとうオーラは一体何なのでしょう。
中指を立てた姿がこれほど似合う老人はそうザラにいません。
あのメタリカが爪の先ほどに小さく見えます。
レミーは極悪だけど神様なんでしょうね。
アイ・アム・オジー オジー・オズボーン自伝
面白かった。
特に最初のブラック・サバスの前身であるアース時代から1stの発表、そしてヘヴィメタルのゴットファーザーと呼ばれるまでの過程が、労働者階級出身のメンバー全員のヘヴィメタル版『成り上がり』で、ひとつの音楽ジャンルを創りだしたその時代の「熱さ」を感じることができた。