猫鳴り (双葉文庫)
沼田まほかるの3作目の作品です。
前二作では緻密な筋立てで人間の情念の色を鮮やかに描いた沼田氏ですが,本作ではさらにストーリーテリングから人間描写へと舵をとりました。
1匹のかわいくない風貌をした猫をめぐる中篇3編がおさめられています。
子猫のときからヒキガエルのようで,大きくなっては大きくなりすぎて「猫ですか?」と尋ねられる猫「モン」。
モンの周りの人間はいろいろな闇を抱えています。
闇に光をモンがもたらすわけではありません。
ただ一番暗いところをほの暗さがやさしく包むだけです。
芥川賞も直木賞もどちらでもとれる名作。
妊娠を希望するカップルに不妊治療や妊娠前から知っておきたいことを説明したDVD「望妊治療」
いろいろな本も出てますし、よく雑誌では特集も組まれていますが、今までは自分のカラダのことなのに、なんとなく分かった気になっていただけだったようです。このDVDを観てよく分かりました。
やっぱり、映像で説明されると分かり方が違いますね。40分ほどの映像は一気に観てしまいました。
そして、Q&Aもたっぷりあって、知りたいことを丁寧に教えてくれてます。知りたいところの検索もできて、そこだけ何度でも観れるのも便利です。
本当は、こういう解説のDVDは面白くないだろうと思ってましたけど、内容も濃くて、つい見入ってしまいました。このDVDはお薦めします。
ママのおなかをえらんできたよ。
小学校に勤める知り合いから薦められ購入しました。目からウロコでした。最近の社会情勢、子どもに対するニュースは暗いもので、「子どもは親を選べない」かわいそう、とかそういうことを思ってしまいがちですが、子どもは大人を見て生まれてくるんですね。親は子どもに「育ててもらってどの口きいてるんだ?」と言ってしまうこともあるでしょうが、親だって子どもにそだてられてるんだと。。。この本を読めばそういう言葉は出てこないですね。