Ommadawn
チューブラベルズ、ハージェストリッジと合わせ、初期3部作として人気の高いアルバムです。アルバム構成も、他の2作同様、part1、2からなる全1曲となっています。彼のサウンドを一口にいうのは非常に難しいのですが、フオーク、英国音楽の要素を多分に取り入れたシンフォニックロックとでもいえば良いでしょうが、静かな導入部から、徐々に盛り上がっていく様を捕らえて、プログレっぽいともいえると思います。
このアルバムも他2作同様、特定のフレーズが、楽器を変えたり、強弱を変えたりしながら繰り返されており、アンビエントミュージックに通じる心地よさを持っていますが、外部のミュージシャンによるパイプ、アフリカンドラム、コ-ラスがフューチャーされており、牧歌的、刺激的要素も多分に含んでいます。
決して全ての方がハマる音楽ではないと思いますが、ハマると抜け出せない魅力あるアルバムです。
Islands
87年発表の12作目。マイク・オールドフィールドは特に好きなアーティストで、未だに頻繁に聞くのだが、最も愛聴しているのがこの作品。私個人としては87年度のベスト・アルバムだと思っているのだが、当時の音楽雑誌の評価は全てにおいて厳しく、批判そのものを超えて怒りのようなものを感じる中傷じみたものまであったほどだった。この作品は明るく開放感に満ちた美しい世界を持っており、それは従来のマイクの作品とは懸け離れていたものだった。彼が多くの人に期待され、それを裏切った作品であることは明らかであり、あの批判のオンパレードは逆に言えば、当時たくさんのファンがライター諸氏にいたことの現れだったのだろう。本作はフェアライトを駆使した打ち込みをベースとした作品であり、マイク自身も後に、休暇を終えて帰ってきたら機械が勝手に音楽を延々に鳴らし続けていて、あんなものは音楽ではないと思った・・・といった内容のネガティヴな発言をしており、本作の後は従来の作風に戻ってしまっている。しかし、本作の素晴しさは聞けば分かると思う。大作の1.からラストにまで美しいことこの上のない世界が広がっている。1.のイントロからエンディング近くの希望に満ちあふれたギター・ソロ、そして終わった後の余韻・・・そしてボニー・タイラーの歌う2.ケヴィン・エアーズののんびりとしたヴォーカルが素晴しい3.(ちなみにこの曲はケヴィンのアルバムでも再演されて、彼のカム・バックのきっかけとなった) と全てが素晴しすぎる。トロピカルだが、何故か冬が良く似合うため、私は毎年初雪が振ると必ず聴いている。初雪が降るまで我慢して聴かないようにしているほど好き。マイク自身も失敗作だと思っているようなので、今後もこの作風は出てこないかもしれないと思うと残念でならない。彼の新境地の第一歩になるはず作品だったのだけどな。
マスタリング・データマイニング 理論編―CRMのアートとサイエンス
初心者には難しいでしょうね。
実際そこそこ精通している私ですら、読みにくかったです。
この値段でこの内容はちょっとROIが低いですね。
内容はもっぱらデータマイニングの目的である推測と分類の理論的解説です。推測であれば、ニューラルネットワーク。分類であればクラスタリング、アソシエーション、ディシジョンツリーです。
データ加工における学習用と検証用データの解説は親切だと思いました。そこは一読の価値ありですかね。
でも、やはりこの内容にこの値段はちと高い。類書が少ないせいでしょうかね。
(500)日のサマー [DVD]
映画雑誌で軒並み高得点でおすすめ映画になっていたので、気になる映画では
ありました。
それほど有名な俳優が出ているわけでもなく(失礼!)どこがいいのかなと思って
見ていましたが、見事にドはまりしました。以降何度も鑑賞して、悦に入っています。
映画の構成や音楽がおしゃれで、音楽のPVを見てるような気もしましたし、恋愛の
場面がリアルですぐに入り込めました。
この映画がいいと思える一番は主役の二人の俳優だと思います。サマー役のゾーイ・デシャネルは小悪魔的な女性を上手く演じていました。トム役のジョセフ・ゴードン・レビットは恥ずかしながら、この映画で初めて知りましたが、何て上手い役者なんでしょう。ラスト近い場面でサマーからある告白をされた後の顔は本当に秀逸!
この場面は何度もリピートしてしまいました。(この後、「インセプション」と「キルショット」をたて続けに観たのですが、全く違う役柄でビックリしました。)
とにかく、恋愛の教科書として、昔した恋の失敗の回顧として、みればいいと思います。この映画は本当にお勧めです。
Songs of Distant Earth
あまりにも好みすぎて、お店の方にアルバムタイトルと、アーティストを聞いて購入しました。
マイクの他のアルバムは聴いた事がない新参者なので、
作品の傾向とか、難しいお話は、正直よくわかりません。
ただ言えるのは、聞きやすく、非常にまとまった完成度の高い1枚ということです。
追って、他の作品も聞いて行きたいところです。
私にとって、マイクを知るきっかけになった1枚。