タクティクスオウガ 運命の輪 オリジナル・サウンドトラック
以前発売されたサウンドトラックを彷彿とさせるピクチャーレーベルには、1枚目にデニム、カチュア、二枚目に二人のランスロット、3枚目にアゼルスタンとラヴィニスが。加えてライナーノーツが欲しかったあの絵なのでファンなら絶対持っておいたほうがいいと思います。
曲も元の雰囲気を残しつつオーケストラ調にアレンジされており、ゴージャスな感じ。以前より長くなっている曲もあります。UnitMarch,Fghit It Outは燃えます。
4枚目のボーナスディスクには10曲(SFC版)が収録されています。こちらは8cmミニディスクです。パッケージはタロットカードが表に、内側にゲーム中の美麗な背景CGやスクリーンショットが並べらており、ヴァレリア島地図も配置されています。内容的には星5つですが、パッケージが紙製で耐久力に不安があるのと、個人的に大好きなTheme of Cygnetが収録されていなかった(まあこれはオリジナル版でも未使用でしたので仕方ありませんが…)という事で星4つです。
ファイナルファンタジータクティクス獅子戦争公式コンプリートガイド (SE-MOOK)
PS版の手元用攻略本として使わせてもらいました。作りが丁寧です。誤字・誤植もほとんどありません。
「公式」ではあります。が、「コンプリート」とは言えません。ただの「ガイド」です。インターネット上にはもっと細かく、重要な情報を掲載したサイトがいくつかあります。それと比較するのは酷ですが、これ一冊でやり込みプレイをするには情報量が足りない。
あくまで手元用。やり込みプレイはしない。という方向けの本です。
自分としては、SPRGなので、せめて各種ダメージ計算式は載せてもらいたかったという事で★★★★です。
ヒーローズ オブ マイト&マジック 4 日本語版
このシリーズはRPGだけで、SLGは初めての挑戦でした。
コンピュータのシミュレーションゲームは、ボードゲームに比べてシステム的に稚拙なものが多く、えてして時間をかけて、まめに作業をすればクリアできるというシステムが多いのですが、このゲームの場合はあまり時間をかけると敵が強大になるので、結構いい線を行っているといえるでしょう。
システム的にも、反撃が1回しかできない点などは、うまく包囲戦術を再現でき、インターセプトも再現されている点はいいと思います。
難点としては、スタック制限が再現されておらず、補給システムがないため、空間を無視した大部隊が編成でき、かつ戦闘以外での移動があまり意味をもたなくなってしまうことでしょう。
また、都市の防御力が弱すぎるので価値は少なく(すぐ取り戻せる)、戦力を分散しなければならないというジレンマが再現できていません。結局、せっかく、複数の部隊を作れるのに、最終的には全力での決戦になってしまうのはそのせいです。
これらの点を改善できれば、ボードゲームのクォリティに近づけるいいゲームになるでしょう。
ヒーローズ オブ マイト&マジック 3 完全日本語版
Windows95対応になってますが、(私の場合)互換モードで遜色なくプレイできました。
とりわけ強調したい長所は、先ずゲームバランスです。CPUもやや強く、一人で遊んでも
手ごたえ充分でした。そして「HMM3」は、モンスターのアップグレードという特色ある工夫が
施されています。同一モンスターでもアップグレードすることによって、より強力になり、
そしてグラフィックも変わります。そして音楽は実に神秘的です。
タクティクスオウガ 運命の輪(特典なし)
リメイク作品として、もともとあった良さを残したまま、新しい楽しみも盛り込んだ
良いリメイクだと思います。ただ、全体的に面倒くさいというか、作業的な部分が増
えてしまったのが残念な感じです。
難易度などは、原作と殆ど変わらないように思います。むしろ、久しぶりなせいか、
敵が容赦なく殺しにくるので、難しくなっているようにも感じます。
SFC版では弓が反撃を受けず、強かったですが、今作では、敵がカウンタースキル
を持っていない限り、敵は反撃してきません。このおかげで、直接攻撃キャラの活躍
の場が増え、バランスが良くなったように思います。
ただ、やはり弓は強いです。全体的に移動力が低下したのと、弓の攻撃範囲が原作以
上に広くなったためだと思います。
キャラの育成については、スキルシステムのおかげで、幅のある育成ができるように
なったと思います。まずはどのスキルから覚えるか優先順位を考えながら育成するの
がかなり悩ましく楽しいです。
チャリオットシステムは、ターンを戻せるという、反則気味の新しいシステムで、最
初は使わないつもりでいましたが、早くも1章でリセットする場面があり、試しに
使ってみたら、こんなに便利なことはないという感じです。でも、ウォーレンレポート
という戦歴のようなものには使用した回数が残ってしまいます。
上級者の方はチャリオットを使わずにクリアするという目標を立てれば、かなりやり
がいがあると思います。
それから、このチャリオットシステムは、初心者の方にもかなりお勧めです。ターン
を戻すと、自分のとった行動が再生され確認できるので、どこがだめだったのか、ど
う改善すればよいのかがとてもわかりやすいです。リセットするより間違いなく上達
が早くなります。オウガ初心者というより、シュミレーションゲーム初心者の方に
とっても優れたシステムなのでお勧めします。
音楽、グラフィックについては、SFC版の良さを残したまま、より豪華になった感
じです。ゲームのテンポはローディングも殆どなく、戦闘場面はSFC版よりテンポ
が良くなっています。
追加されたシナリオも良くできていると思うし、新キャラも魅力的なキャラが多いと
思います。
ここからは不満点です。
今作はクラスごとに装備できる武器、防具が細かく設定され、レベルの制限もありま
す。そのため、買い物の時にどのクラスがどのレベルから装備できるのか確認する必
要があるのですが、確認画面のクラスや、文字の表示が非常に小さく、確認が非常に
面倒で、わかりにくいです。また、現在装備しているものとの比較もできません。こ
れはスキルについても同じで、どのクラスがどのスキルを共有できるのか確認したり
するのが面倒でわかりにくいです。
また、戦闘前の編成についてですが、武器、防具の装備や、スキルの設定なども手順
が多く、時間がかかります。魔法の習得などスキルを覚えて、セットして、魔法書を
使って覚えてと、段階が多すぎるように思いました。
戦闘場面でのテンポは良くなったのに、編成は原作よりややこしく、めんどくさくな
り、テンポが悪くなったように思います。
今作からのクラスごとのレベルアップについても、序盤から使用できるクラスについ
ては、新しく入ったキャラクターもすぐに戦力にすることができ、メリットを感じら
れますが、中盤くらいから使用できるようになるクラスについては、他のクラスのレ
ベルに追いつくのが大変です。
新クラスはレベル1からという仕様もあり、装備を整えるにもレベル制限で弱い装備
しかできず、ショップに初期装備を買いに行ったりと、本当にめんどくさいです。
新しいクラスが使えるようになり、どんなスキルが使えるのかというのはとても楽し
みな部分であると思うんですが、そこに行き着くまでが大変で、原作のトレーニング
以上の作業感を感じてしまいました。これはデメリットかなと思います。
個人的には説得で仲間にしたモンスターユニットに好きな名前をつけられなくなって
しまったのが非常にがっかりでした。
とても楽しくプレイしていますが、長く遊びたいと思う分、遊びやすさの面で煩わし
く感じてしまう部分があるのが残念です。