サマーウォーズ オリジナル・サウンドトラック
ごくまれにある名作のサントラです。
数少ない2回映画館に足を運んだ作品でもあります。
友人から借りて、どうにもカッコイイ7曲目KING KAZMAに引かれて購入してしまいました。
2曲目のOverture of the Summer Wars
なんかも、いかにもメインテーマって感じがステキです。
山下達郎さんの曲が入っていないのがやはり残念ではありますが、それでもいいサントラだと思います。
結局、DVDの発売が待ちきれなくて、空気だけでも味わいたくって買ったんですが後悔なしです。満点。
時をかける少女×pinky.st『紺野真琴ピンキー』(通学路バージョン)
自転車がセットというのが、劇場版のファンにはうれしいです。箱に入れたまま飾るも良し、組み立てて飾るも良し、顔の造形も「元気突っ走り少女」のイメージがよく表現されています。自転車も造形が丁寧で、とても良い一品だと思います。
秒速5センチメートル [Blu-ray]
いわゆる一人でもアニメを作れることを証明したことで有名になった
「新海誠」の作品である。
「ほしのこえ」「雲の向こう、約束の場所」と、
作品の傾向的に「ファンタジーを絡めた少年少女の恋とその後」
といったのが同じようにおもえて、劇場公開時見る気にならなかったのですが、
先日NHKのBSハイビジョンで放送されることを知り、
実家で録画(自宅は会社の寮でデジタル環境ではないのだ)したのを見た。
すごかった。
ストーリーははっきり言って、
前述のとおり(ファンタジー的要素はないが)なのだが、
CGのクオリティが全然違う。
いままでのは「一人でもここまでできるんだ。すごいなぁ」
ぐらいの感想だったが、これは違った。
もちろんこれは新海監督一人で作ったものではないのであるが、
押井守をはじめ日本の他のアニメーション作家とは映像の視点がまったく違う。
いうなれば、アニメで実写を描こうとしているように思えた。
厳密に言うと、人物はいわゆるアニメキャラです。
しかしながら、それ以外の書き込み、こだわりがものすごい。
特に第一話の電車関係の書き込み方は素晴らしい。
車両の金属の質感や、券売機、案内板など、ホントに実写のように感じるぐらいだった。
そして、桜、雪、星、雲の美しさといったらありませんよホントに。
(海はもう少し頑張りましょう)
ストーリーにも触れておけば、ちょっと30代独身男性が言うのは恥ずかしいですが、
「キュン」ときます。
が、第三話(特にラストの落ち)はそれだけでは無い
「悲しいすがすがしさ」を感じました。とってもいい出来です。
次回作が楽しみです。
サマーウォーズ [DVD]
面白い作品としての雰囲気を持っていたと思います。
少年の成長や、二人の恋や、家族が(そして世界が)力を合わせていく姿勢や、
おばあちゃんの意志が受け継がれていく尊さなど、
大切なものがしっかりと詰め込まれていました。
夏のエンターテイメントとしてはうってつけだと思います。
ただ、他のレビュアの方々もおっしゃっていた通り、
ディテールのあまさや強引さ、そして内容の浅さは否めません。
オズの世界観にしても敵役の行動パターンにしても、
あまりに作り手のご都合主義だと思います。
主人公の少年もいっけん地味で現代の青年を象徴しているように見受けられますが、
その能力が特異すぎて観客として距離を感じてしまいます。
(その点においてエヴァの碇くんとは似て非なる存在でした)
批評させてもらいましたけど、じんわりきてしまう場面もありました。
だから、感覚的に訴えてくるような魅力はあったと思います。
でも、嫌いな人はぜったいに嫌いでしょうね。
ストーリーな安易さとか、完成度以上に称賛するような宣伝活動も。
時をかける少女
第1に、「時かけ」の本質を生かしたまま、質の高いドラマに仕上がっています。
「時かけ」を脚色したドラマや映画は数多くありますが、この完成度はNHK少年ドラマシリーズ「タイムトラベラー」以来です。
(NHKでの放送当時、小学5年生でしたから明確に記憶してます)
第2にスタッフ、キャストが豪華。
演出は、「パラサイトイブ」「催眠」「感染」の監督、落合正幸、「僕の生きる道」「ウォーターボーイズ(TV)」の佐藤祐市。
脚本は「踊る大走査線」でブレイク直前の君塚良一。ドラマの質が高いのは納得でしょ。
音楽は宮崎、北野両監督御用達の久石譲。ちゃんと久石節が聞けます。
キャストは和子=内田有紀、深町君=袴田吉彦、吾朗ちゃん=河相我聞。
加えて、和子の妹=安室奈美恵、和子の親友同級生=鈴木蘭々、和子のバスケ部のチームメイト=菅野美穂。
他に、森本レオ(和子父)、吉沢京子(和子母)、佐藤B作(福島先生)、森口瑤子(英語教師)、塚本信夫(深町父、MAT初代隊長)、原作者の筒井康隆まで住職役で登場。
これはフジ土8の「僕たちのドラマシリーズ」の最終作、このビデオは全5回を120分に編集した総集編ですが、このドラマの良さは堪能できます。
(福島先生と奥さんのドラマや他の丁寧な描写が味わえる、全長版のDVD発売が待たれますが・・・)
「時をかける少女」ファンと特に「NHK少年ドラマシリーズ」ファンにお勧めします。