ヴォーリズ評伝
本書は近年、建築家としても注目を集めるヴォーリズの生涯を、本人の自伝を含め国内外に残る資料から解明した学術論文の要約版。本書は、キリスト教徒としてのヴォーリズが何を想い、どう行動したかの解明に焦点が当てられ、世に知られる彼の功績も、信仰の実践として論評が加えられている。
本書の記述は比較的淡々としているが、キリスト教徒としてのヴォーリズの信念の強さと忍耐強さ、寛容さが、ありありと伝わって来る。彼が信仰実践の場として設立した近江兄弟社も、長い年月を経るにつれて一般の法人と同様な経営を余儀なくされ、彼は晩年、自らを「失敗者」と評し大きく落胆するが、その志の高さ、清さには深い敬意を抱かざるを得ない。心の底から、「主」の存在を実感していなければ出来る事ではない。
夫婦共々、若くして宗派、教義にとらわれる危険(組織の論理、財の誘惑、功名心へ陥る危険)を見抜き、来日後は宗派に属さず、宗派を作らず、自ら設立しや近江兄弟社を「教会の給養者」とし、その伝道方法については「福音の実践であって説教は第二」とし、更に、
>私達は基督教的実業によって隣人に基督教的生活をあらわさなければなりません。
と、企業活動自体も収益のためでなく、所謂「隣人愛」の実践でなければならないとした。
信仰を貫くため宗教法人(という税金対策)は作らず、愚直に企業の登記だけで信仰を実践しようとした。その志の高さは、どんな神を信じる人間にとっても、道標になるのではないか?
THE BEST(4)奥村愛【HQCD】
BESTだけあって奥村さんを知るアルバムとしては、入門編としてよいアルバムだと思います。
ロングトーンが非常に美しく、癒される曲が多いように思います。お奨めですよ。
ヴァイオリンサミット 2006 [DVD]
私はヴァイオリン奏者ではありませんが、
葉加瀬太郎さんのヴァイオリンは好きでよく聞きます。
「クラシック」というジャンルに
とらわれない人たちを集めてのコンサート。
クラシックあり、アイリッシュあり、ジャズあり!
インタビューや舞台裏、練習風景などが収録されています。
毎年やってほしい、と思うコンサートでした。
Maria (CCCD)
なんというか微妙なアルバムですね・・・
車で聴くには聴きやすいんですけど部屋でじっくり聴くには辛いものがあります。
木の質感とか艶っぽさはまったく感じられなくて作品としては星一つか。
彼女独特のビブラートもあれれ?って感じで一言で言えば全体的に平坦な印象です。
移籍前にこの選曲で演ってほしかったなぁ。
でもBGMにはほんといいです。
ラヴェンダーの咲く庭で
最近、内外のヴァイオリ二ストを良く聴いています。が、さほどクラシックを聞き込んでいない私には、むずかしい解釈の必要がないほうが単純に楽しめるようです。あっと驚くとか、情熱的とかいうわけではありませんが、選曲、日本人好みの音色でほっと一息したい時に聴いています。親しみやすさ、選曲を考えると他の人にお勧めしたいと感じました。