サクラ大戦 漫画版(9) <完> (マガジンZコミックス)
帝都転覆を目論む黒之巣会の総帥・天海僧正との戦いまでを描いた第9巻。(第一部・最終巻)
マガジンZ休刊ということで葵叉丹との最後決戦がマガジングレートに持ち越しになりましたが、ここまで6年間「サクラ大戦」というビッグタイトルを丁寧に描いてきた政一九先生に、お疲れ様と言いたいです。
漫画版は原作ゲームの筋はほとんど曲げずに、かつ続編作品や歌謡ショウ(舞台)で取り入れられたキャラクターや設定を細やかにフィードバックしているため、サクラファンには非常に嬉しい内容でした。小ネタ満載だったので補完性も高いです。
しかし、1コミックとしてみるとそこまで面白い作品とは、まだまだ言えないと思います。戦闘の迫力やシリアスな展開での興奮にいまいち欠けるし、場面の切り取り方が平凡なところや随所随所でのテンポ悪さも若干気になりました。絵は非常に上手いのに、その良さを出し切れてない「もどかしさ」を全体的に感じました。
第二部は「対降魔部隊」の過去、破邪の血の秘密、聖魔城の復活と最後決戦などなど、今までの伏線や魅力的な設定が全貌を現し、ゲームでは特に手に汗握った部分です。ぜひ、「ドラマチックアドベンチャー」を体現する劇的な展開をみせてほしいです。第二部、期待して待っています。
サクラ大戦 漫画版第二部(1) (KCデラックス)
待ちに待った第二部ですが、まだ1巻なので謎が謎を呼ぶ展開になっています。
お正月気分を吹っ飛ばず、降魔の来襲と光武の大破。
本編ゲームでも印象深い「あのお正月」が1巻の舞台です。
漫画用にアレンジされているエピソードもありますが、逆に「さらりとした会話のみ」だったエピソードが深く掘り下げられているあたりに、作者のこだわりと粋を感じます。
本当に続きが楽しみですねぇ。
サクラ大戦 漫画版第二部(2) (KCデラックス)
完全にタイミングを逸している漫画です。
これが非常に残念。もし人気絶頂のころに漫画化していたらと思うと
残念でなりません。歌謡ショーも打ち止め、カフェも撤退、SEGAのHP
は更新もままならずでサクラ対戦関連のニュースは耳に入りにくくなって
おります。唯一パチスロで話題に上がるくらい・・・あ、例のフォーカス
で知名度上がりましたね・・・
往年のファンが「あ、新刊が出たんだ」と言って買うくらいでしょうか。
それだけだとしても連載が継続されているんだからその数はかなりの物に
なるんでしょうね。
丁寧に書き込まれていますし(隔月ですからかね)悪くない作品なのですが・・・
広井さん、ここは原作に絶対忠実と言う第一条件を緩和してあげても
いいんじゃないでしょうかね?