ふたりのロッテ [DVD]
いい映画ですねえ。内容もよければ、音楽もいいし、風景もいいです。特に前半のスコットランドの景色はなんともいえないくらいきれいです。
子供がキューピッド役をやって離婚した両親を結びつける話です。それも親たちがやさしいから子供もやさしいんでしょう。離婚して別居した双子が入れ替わって、作戦開始。ここのところはもう面白いのなんの。育った環境が違うから性格も違うのです。結局両親ももとのさやに戻るのですが、最後に父親に育てられた子供の方は賭けをします。別れ際、渡した手紙にはパパの口癖の「人生には急停車が必要なときがある」と書いてあったんです。やるねえ。そのとおりになっちゃった。なんというか、楽しい、心温まる映画だと思います。大のお勧めです。
ふたりのロッテ (ケストナー少年文学全集 (6))
もし、両親のことで悩んでいたり(どちらか一方がいないとか、けんかが多いとか)、兄弟のことで悩んでいたり、(一人っ子でさびしいとか、きょうだいが多すぎるとか)、家族に関することで考え事をするようになったとき、ちょっと手にとって読んでもらいたい名作です。
わたしは、ドイツという国や子どものキャンプ、離婚とはどんなことか、お料理をする、お手伝いをするってどんなことなのか、自分のうちとはちがうなあと感じながら、どんどんロッテとルイーゼの気持ちになっていきました。そして、両親が大人だからといって、子どもの自分の気持ちを確かめずに勝手な事をしてほしくないと本当に思いました。
わたしたちみんなの心の中に、もう一人のロッテは必ずいると思います。
Das Doppelte Lottchen
エーリヒ・ケストナー著「2人のロッテ」原書。入門書や絵本レベルを卒業し、手頃な副読本を探している1〜3年目のドイツ語学習者にお勧めの一冊。両親の離婚で赤ちゃんのとき引き離された双子の女の子が林間学校で偶然出会い、衝突し、双子と分かって仲良くなり、入れ替わり、そして・・と、小説作りのセオリー(起承転結)で展開する他愛ないストーリーなのだが、読み進むほどになぜかジーンとなって引き込まれてしまうのがケストナー。 DRESSLER社のハードカバーは、装幀、紙質、活字ポイント、挿絵すべてが良く調和し物理的に心地良く読める。ドイツ語学習者にとって幸いなことに、OETINGER社から原書のスクリプトを忠実に短縮編集したCDがある(47分)。欠点は余りにも抜粋し過ぎだが、絶妙の配役・迫真の朗読は、それを補って余りある。会話に使える表現多し:ISBN:3789101362。 ごく最近、edel Kids版で映画からの68分CDが出たのでとりよせてみた(9783898556293)が、残念ながら原書からは全く離れてしまってサブテキストには使えない(それ自体は悪くないが)。 なお、DERSSLER版で敷居の高い人にはKLETT社の簡約版も(挿絵は酷いが)意外と内容はまともなので先に買ってもいい:3126756808。 対訳には、岩波から邦訳あり。なお、邦訳を買うときは簡訳版でないか注意が要る。
ファミリー・ゲーム [DVD]
オープニングから、QE2が大写し。これは夢物語と堂々と宣言してから、ラストまで2時間以上夢物語を持続させている、近年ほとんど見かけない正統派の映画です。ストーリー、出演者、FSX、音楽などすべてが完璧な映画です。
ふたりのロッテ (岩波少年文庫 2013)
私は子どもの頃に高橋訳で、夢中になって読みました。しかし、我が子に読み聞かせると、表現が古風なので、ぴんとこない様子。
試しに池田訳を読み聞かせたところ、こちらは現代の文章なので、一生懸命聞いています。
大人にとっては、読み比べも楽しいですよ。