インセンティブ 自分と世界をうまく動かす
個人的にはごく具体的なアドバイスが面白かった。
曰く、高級レストランでは、魅力的に思えない料理を注文せよ。
車の助手席に座って子供に運転を教える際、彼・彼女の最大限の動揺を
誘う言動を駆使せよ(笑)。駄目なやつ、さえないやつが発言する会議には
きちんと出席すべきである。しかし、なかでも私が最も気に入ったのは、インドの
路上でのおカネの恵み方だ。決して、手を伸ばしてきたり、哀れみを訴えたり、
子連れや障害のある人々、プラカードをもった人々に施しをしてはいけない。
恵みを求めず、単に寝ているような人に与えよと。
ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
NYの治安が良くなったのは、一般的には「Broken Windowセオリー」に則って落書きや、地下鉄の無賃乗車を徹底的に取り締まったからだ、と言われていますが実はそんなことは全く関係なかったことが、本書では統計的に説明されています。さらに日本の相撲に八百長があるのかを統計的手法で検証するなど(結果としてどう見ても、「ある」という結論になりましたが)、読んでいてワクワクしてきます。
一見常識と思われていることが、こういった分析方法を使って再考してみると、実は異なる結論になるという点に驚きました。
企業経済学 (プログレッシブ経済学シリーズ)
大学院修士1年から初めて経済学を学び始めています。授業で使う教科書として購入しました。
これまでずっと理系だった私ですが、むしろ理系だからこそ数字には強いはず。
ということで、この本では計算式や図が比較的多く、順を追って経済とは何かを解説しているので、
比較的すんなりと学ぶことができました。