プリンセスチュチュ 2(deux)<初回限定バレエ音楽収録CD付> [DVD]
好きになったら本当に好きになる作品だと思います。お話はもちろんですが、絵がとてもきれい(これは本当に重要!)で各話安心して見入ってしまいます。
王子様、プリンセス、愛という言葉にも気恥ずかしさがなくて自然に感じられますし、随所笑わせてくれるのも魅力なのです。
「可愛くて、不思議で、ちょっと怖い?」のキャッチフレーズのこのアニメ必見です。最後にもう一回。好きになる人はホントに好きになる!!
プリンセスチュチュ 1(un)<初回限定バレエ音楽収録CD付> [DVD]
全26話完結(第一部1~13話、第二部14~26話)のFANTASTIC BALLET ANIMATION。TV放送時から注目していたが、それも、もはや過去になりつつある。一見すると魔法物に思えるが、新たなジャンヌを開拓している。OPはチャイコフスキーの胡桃割り人形がフューチャーされた素敵なスコアーで、是非フルトラックで聞いて頂きたい。作品全体も『白鳥の湖』を原典としつつ、そこにオリジナルストーリーを幾重にも重ねた魅力ある物語に仕上がっている(正にtutuの意味そのもの) 秀脱なのは様々なクラシック音楽を実に注意深く作品中に導入している点だろう。音楽が見る者の心に共振し、感動を呼ぶ効果を、これほどエレガントに表現しているアニメを見た事が無い。絵においても、CGが違和感無く導入され、舞台を思わせる画面レイアウトは近年出回っているアニメと比較してもワンランク上をいっている。 原案の伊藤郁子は同時にキャラクターデザインと作画監督を担当しているが、女性がここまで中核に位置する作品は今まで無かったと思う。TV放映時、第二部が15分(一回の放送が一話の前半、そして後半だけ)だったのには愕然となったが、予算と局枠確保のシビアな現実の中で、スタッフが腐らず、クオリティを維持したままエセルさんの言葉通り『物語が終わる事は必然』へと駆け抜けた職人技を、称賛せずにはいられない。 今、周囲を見渡した時、いまだ、このアニメを超える良質で丁寧に裏打ちされたTVアニメーションが登場していない事を残念に思うが、ここしばらく、このクオリティを抜く作品は出て来ないだろう。最後に、この作品のプロデューサー2人は、この様な中途半端な形で世に送り出した事を反省するべきだ。映画、TV業界で優れたプロデューサーが育成できず、オリジナルストーリーを送り出せない事実は、コンテンツが増えるデジタル放送時代に逆行する、非常事態といわざる得ない。96点
プリンセス チュチュ - Morning Grace / 私の愛は小さいけれど
僕はアニメは未視聴ですが,岡崎律子さんの作品であることから聴きました。
OPの『Morning Grace』は,クラシック調のとても優雅で上品な曲です。まさに‘妖精の歌声’というのが第一印象でした。
間奏で『くるみ割り人形』のフレーズが流れてきたときは驚きましたが,それも見事に全体にマッチしています。
EDの『私の愛は小さいけれど』もOP同様クラシック調です。曲の出だしを聴いたとき,個人的には越路吹雪の『ラストダンスは私に』をイメージしました。
岡崎さんらしさは,このEDのほうに濃厚に表れていると言えます。少女の瑞々しくも情熱的な恋心が美しく歌い上げられていますが,その奥に岡崎さん自身の生き方が織りこまれているように思えます。特に,三番の歌詞の
♪ なくしたのなら探しにいこうって 私は思うの
もしも すべてを失うことに なろうと かまわない ♪
というフレーズです。これは,後の岡崎さんの遺作とも言うべき『For RITZ』中の「メロディ」の歌詞,
♪ やがて 覚悟が芽生えていた
この夢のためならば 他を捨ててもかまわない ♪
というフレーズに通じる心意気を感じます。
両曲に共通するのは,オフヴォーカルバージョンの素晴らしさです。えてして,いかにも‘カラオケ’といった感じに陥りがちですが,きちんと創り込まれているため,ヴォーカルなしでも十分に鑑賞に堪える仕上がりになっています。
派手さはありませんが,美しい楽曲です。岡崎さんのアルバムに未収録ということもあり,お薦めです。
プリンセスチュチュ 1(un) [VHS]
『ある事故がきっかけで心を失ってしまった男の子:みゅうとのためにバレエを踊る』のが目的のこの作品。ありきたりなテーマだと思ってなめてはいけません。実にこだわりの深いアニメなのです。
例えば『グランフェッテ』を知っていますか? これは片足でするターンのことをいうんですが、2話で32回これがあります。この32回というのは実はバレエの中でも超有名曲『白鳥の湖』で見せ場になる部分。他にも曲の内容からストーリーが作られたと思えるものや曲にあわせて踊りを踊るなど、バレエをちょっとかじっただけの作品ではありません。
なかなか味のある深い作品になりそうですよ。
プリンセスチュチュアニメ公式ガイドブック 卵の章 (チャンピオンREDコミックス)
思った以上に本のサイズが小さく、薄かったので第一印象はガーン!という感じでした。
でも、実際に中を見てみると、各話のダイジェスト、声優インタビュー、
バレエの基礎知識、製作スタッフへのインタビュー、使われた音楽の解説等、
本当に細かいところまで書かれていて、満足できる一冊でした。
特に、バレエの知識がない私でも分かりやすく書かれてあったので、安心して読めました。
「プリンセスチュチュ」が好きで、もっと作品のことを知りたいと思われる人にはお勧めの一冊です。