イノセント【字幕版】 [VHS]
個人的にビスコンティの作品中で最も好きな作品。バート・ランカスターやヘルムート・バーガーなど華のある俳優は出演していないものの、主演の二人は極めて魅力的です。しかし特筆すべきはそのストーリー展開と、ラストでしょう。主人公を見つめるビスコンティの突き放した描写があまりに衝撃的で、数年前銀座でのリバイバルで初めて見た際には見終わったあとしばらく席を立てませんでした。放蕩三昧の主人公と貞淑な妻、孤独に耐えられなかったその妻が愛人の子を産んで、主人公はその子を雪の日にわざとベランダに放置して凍死させてしまう。そして・・・というようなとんでもないストーリーです。細部の徹底描写はもちろんビスコンティですのでいうまでもありません。
「ベニスに死す」や「家族の肖!像!」ではまった人はぜひご覧になることをお勧めします。とっても深い映画です。
Girl Crazy [VHS] [Import]
今まで日本では、部分的にしか見られませんでしたが、全編のみるとまた面白味が違いました。
ミッキーとジュディーの8作目?位になりますが、ジュディーが「可愛い」から「綺麗」になっています。
最後の「アイ・ガット・リズム」は圧巻で、よくこの頃には、バズビー・バークレイは飽きられていた、時代遅れだと言われたりしますが、そんなことないです。非常に興味深い。カット割のテンポがグッとスピーディーになっていて、流行った「ムーラン・ルージュ」(2001)の原型だと言って過言ではないイメージです。
また、1943年の作品、戦時中の作品という見方をすると、また違った意味も読み込める。
居心地のいい簡単生活〈2〉
同じ著者の上下巻なのかと思いきや著者、訳者ともに
全く別の本でした。
「いかにも翻訳本」らしき文体の『ー簡単生活』よりも
まるで日本人の生活達人が著したごとき調子でさわやかに
読ませます。
☆一つマイナスは「パーティを開く」「お気に入りの布を買って
タペストリーを作る」などの内容がフルに働いて子育て中の
人には余裕ないかなーというところで。
リタイヤ後、お洒落で充実の時間を過ごしたい方には
指南の一冊です。
テディとアニー〈3〉遊園地はだいきらい
絵がかわいくてネットで購入したのですが、内容が少しわかりにくく、子供の反応もあまりよくありませんでした。絵と内容がちょっと合ってないのでは、その訳では理解が難しいのではと思う箇所が数カ所ありました。
ウェイク・オブ・マゼラン
クリス亡き後のSavatageは作曲面で不満の残る作品も出しましたが、今回はすごい。
マゼランの子孫が現実に起こった事件に直面するという社会派のコンセプトは今までどおり、
暗くシリアスで感動的に盛り上げる、ハリウッド映画のような直球ドラマ路線の到達点とでもいうべき出来栄え。
なにより曲がいいです。キャッチーさもフックもあり、ストリングス等の豪華なアレンジも空回りせず、まさに大作映画を見ているような興奮が迫ってきます。
これはミートローフのロックライダーシリーズに匹敵するシアトリカルロックの傑作なのではないでしょうか。