太宰治作品集
値段で購入を躊躇っている皆さん、その気持ち分かります。
私もさんざん悩んだ挙句「1CLICK」をクリックしたときは、
「やっちゃったかなー」と思いましたもの。
でも、聴いて納得。これは値段以上の価値がありますよ。
いなかっぺいによる津軽なまりの朗読も聴きごたえたっぷり。
「畜犬談」「きりぎりす」「皮膚と心」「葉桜と魔笛」などは、
小品だからと安易に選ばれたのだろうと思ってあまり期待せずに
聴きましたが、なかなかどうして。まったく聴かせます。
「畜犬談」なんかはそのまま落語としても通用するのでは?
岸田今日子による「ヴィヨンの妻」、
奈良岡朋子の「斜陽」全編朗読は、まさに贅沢なひと時。
名優たちが自分のためだけに朗読してくれる、
特別な時間を満喫することができました。
天空の城ラピュタ [Blu-ray]
今日、手元に届き早速観てみました。 ラピュタは、 テレビ放送 DVDのレンタル で何度も観ているのですが、Blu-rayでの今回の商品化は、私なりにはかなり満足のいく商品となっていると思います。 とにかく、ほかの規格に比べて色の深みがあり、Blu-rayの性能を見せつけられました。 ナウシカのBlu-rayのパッケージは、保管の際、不具合な点が見受けられたそうですが、ラピュタの場合には問題なくディスクを収納出来ます。 ジブリ作品の中でも1番好きなラピュタがBlu-rayで商品化され、私のみならず、多くの皆さんが満足出来る仕上がりになっていると思います。
朝比奈隆 / ブラームス・チクルス - 交響曲全集&協奏曲全集 [3DVD-BOX]
満足です。
朝比奈隆さんのブラームスの世界をたっぷりと堪能させて頂きました。
中でも藤川真弓さんとのヴァイオリン協奏曲は圧巻です。
ライブでここまで弾けるヴァイオリニストが世界に何人いるのかと
思わせるだけの圧倒的な演奏でした。正に感涙ものです。
90年のわりには映像が少し荒いのが残念ですが、演奏の素晴らしさを
損なうようなものではありません。まさに気骨のある演奏です。
仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ ディレクターズカット版【DVD】
劇場版はテンポ重視で爽快、このディレクターズカット版(以下DC版)は重厚でしっとりした印象を受けた。それぞれ、けっこう味わいの異なる作品に仕上がっていると思う。
DC版で追加された場面がどこなのか、という点に話題が集まりがちだが、今回のDC版では劇場公開版から単にシーンを追加しただけではなく、地味ながらいろんな箇所でカット尻の長さなどが調整されているのがポイントだ思う。各所で余韻をコントロールすることでドラマ性が強化され、全体の印象が味わい深く変化していると感じた。私見だが今まで映画のディレクターズカット版というと、せっかくの作品が冗長な印象になっただけとか、あるいはほんの少しのシーン追加程度だったりであまり良いイメージがなかったのだが、この商品は購入してよかったと思えた。坂本浩一監督はいつもサービス精神旺盛で、アクションシーンの素晴らしさは言うに及ばず、ドラマの面でも深くかつ分かりやすく映像として表現できる、希代のエンターテイナーであると思う。サービス精神はオーディオコメンタリーでも発揮されており、いろいろ喋ってくださって聞き応えタップリだった。
追加シーンの合計は約20分間に及ぶが、撮影した素材のうち構成に配慮してDC版にもあえて入れなかったシーンもあるとのこと。劇場公開時にカットした部分を安易に復活させたり撮ってあった素材を詰め込んだだけというのではなく、明確な狙いを持って再構成されている、誠実で真摯なディレクターズカット版に仕上がっていると思う。そういうことを仮面ライダーの映画できちんとやってくれた坂本監督と制作関係者に感謝したい。
まあディレクターズ版にも収録されなかった未公開素材まで収録したボーナスディスク付き真の完全版みたいなのが1年後とかにブルーレイで出るような気がしないでもないですが、個人的にはその時はまたその時、買うかどうか考えればいいや。
あえて苦言を言うなら、追加されたラストシーンが安いホラー映画のラストみたいだったのが個人的にちょっとやめて欲しかった。ここだけ、話題を取ることを目的に無理やり追加した感じに見えてしまった。