ピエタ 1 (YOUNG YOUコミックス)
最初に読んだときには何か精神的に負い目のある少女達が惹かれあってるだけの痛キレイなお話なのかと思いましたがでも。途中からそのほのかな好意が同性愛を通り越して守りたいという思いや運命にまで突っ走っていってしまう、つまり佐保子がこの巻の最後で言う「私達が出会った意味」に思い至るとそれまでの物語の見方ががらりと変わってしまいます。最初第2巻が入手できず「まあいいか。とりあえず第1巻だけでも」と軽い気持ちで手を出したのが間違い。今はそのまだ見ぬ第2巻に思いを巡らして恋心のように煩悶する毎日(マジに日常生活に影響を及ぼしています)。久々に出会った罪な本です。
野ばらの森の乙女たち(1) (講談社コミックスなかよし)
予想以上に百合濃度が高い。設定はありがちだが、完成度も高い。 話のテンポが非常に早く、臭い表現もないので気持ち良く読める。 ただ2巻で完結してしまうのは少し寂しいところ。
ブルーナ クラシックのお部屋 コーラスのお部屋
ヴェルニゲローデは元東独のハルツ山地のふもとにある小さな田舎町で、この合唱団はヴェルニゲローデ音楽学校の中・高生たちによるコーラスである。録音は約30年前、「ベルリンの壁」が崩壊する以前、たとえ物質的には西側諸国より恵まれない世の中でも、心の暖を摂るためのかけがえない手段として音楽・芸術が位置付けられ、国家事業として音楽家が養成されレコード作りが行われていた、まさに「古き良き時代の」ドイツを彷彿とさせてくれる、かけがえない遺産と言えよう。民謡集なので聴けばすぐに心に浸み込んでくる人懐っこく楽しい曲ばかりだが、編曲のすばらしさ、呼吸のまさにぴったりと合った若者たちのさわやかなアカペラのハーモニーは聴く者の耳を驚かせ、H.ヘッセが描くごとき麗しくも繊細な青春の放浪の世界へと誘ってくれるようだ。人気の高いブルーナのキャラクターのシリーズでこの合唱集が使われたことで、クラシックにふだんは縁がない日本の子供たちにも、このすばらしいコーラスが身近になってくれることを願いたい。いや子供だけでなく、あらゆる方たちにお聴きいただきたいと思う。
楽勝!ハイパー・ドール6.4
もしパードルの連載が再開されるとなればまたそこの雑誌が潰れる事になるのだろうか? そうなると平成のダーティーペア、引き取り手もままならないことよ。仮にこの先完結まで延々このペースで続けられるとファンも楽ぢゃないね。作者が音を上げるか読者が見放すかのいたちごっこだよね〜。しかし天下のAmazonでどーじんし売っちゃっていーのかよ。
愛唱歌集
異国で暮らす老母が日本の歌を恋しがるので買った。
日本の歌のCDは由紀さおりとか島田裕子とかが主流だったが
鮫島さんは本場でリートを歌ってた人だけあって
すばらしい。癖のない、素直で澄んだ声であるので飽きないで
聞ける。いろんな類似企画のCDがあったがデンオンの録音のよさ、
選曲、ピアノの秀逸さでこれを選び、今も大満足している。
ブックレットの字が小さいのが唯一の難点。