Led Zeppelin
僅か30時間で録音したとは思えない、轟音へヴィ・ロック・アルバムの記念すべき誕生アルバム。ペイジの素晴らしいブルースの解釈で、完璧に計算し尽くされたサウンド、つくりは特筆に値する。特に;コンパクトにしてキャッチーな“グッド・タイムス・バッド・タイムス”に“コミュニケイション・ブレイクダウン”、実験的にして豪快な“幻惑されて”と、既にゼップの二面性が成立している点は、ちょっと怖気づいてしまう。やっぱりゼップははじめから特別な存在だったんだ、と思わせてしまう、そんな出来過ぎデビュー・アルバム。
Led Zeppelin 4: Zoso
これからZEPを、またすでにロックを聴いておられる若いリスナーの方にぜひ聞いていただきくて、今更ですがこのアルバムの書き込みをします。
今更というのは、このアルバムのリリースをタイムリーに経験した我々の世代にとっては、ロック史に燦然と輝く名盤の地位を、数十年前に得た
アルバムであることが周知の事実なのに、今になって感想を書き込むなど恐れ多いとの気持ちがあるためです・・・。
名盤といわれたこれほどのアルバムであっても、発売当時にさかのぼれば専門誌をいえども高い評価ではありませんでした。
この事がファンの一人として、ずっと心に引っかかっていました。 例えば日本を代表するある音楽雑誌の71年12月号は今でも所有してますが、
「天国への階段」がこの新作に対してマイナス評価の要因だった、という信じられない事実を知っていただきたいのです。
”ソフトな路線には ズッコケル ”(本文そのまま)と、プロとしての感性を疑うような表記がありました。
このアルバムは91点、「ライヴ/フリー」が95点、「真夜中の青春/アル・クーパー」が70点、私が出会った運命のグループの「バードマニア/バーズ」
にいたっては30点でした。 ZEPとバーズを得点で比較するのも無理な話ですが、誰もが認める人気グループの新作なので、仕方なく高めの評価で
91点にしましたといった書かれ方で、長年にわたり不信感を持ち続けていました。 (「イマジン/ジョン・レノン」は100点でした。)
偶然ですが「バードマニア」の国内初盤の解説はその評論家氏でありました。
ZEPと言えばグループの存在そのものや、音楽的な重要性を総合的にみて歴史にその名を残しているわけで、4作目にしてすでに別格の存在でした。
音楽なので好みが別れることを念頭においたとしても、世界中が認めたロック史に残る名曲「天国への階段」に対してのプロの評価としては、あまりに
お粗末。 賛否がわかれた前作のトラッド志向に対する否定的評価の部分を、さらに延長しただけの安易な評論であったと思わずにいられませんでした。
「天国への階段」は前述の評価がはずれてくれて良かった、まさにロック史に残る重要な作品だったのです。 ソフトな出だしが新作当時の期待に
反していたため、プロでさえ歴史的な誤評論を残してしまったのだと考えます。
酷評した評論家氏も十分聴き込む前に出稿されたわけですから、雑誌の新譜紹介というのは、うわべの印象が文章になってしまう危険を持ち合わせている
のだとつくづく思います。
後世に残る作品であっても、当初は一流雑誌でさえこの様な評価があったという事実。 世界中のリスナーからは絶対的な賛辞が寄せられ、それに勝る
ものはありません。
レッド・ツェッペリン写真集 狂熱の日々 (P‐Vine BOOKs)
有名な写真ばかりであり、もちろんツェッペリンのみならずロックバンドのイメージを代表するものばかりである。それぞれのページが、切り離して壁に貼っても申し分ない。そのくらい恰好いい写真集である。
この評価以外にない。
レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
旧盤は、LD同様、画面サイズが4:3、音もPCM 2chのみ。
もっと早い時期でのリリースが望まれたが、
本作は、映画館で上映された如き仕様でリニューアル。
是非、5.1chサラウンド環境、大画面で楽しみたい。
これぞ、完全版。
まだまだ、御大の手元にあるであろう、ZEPの他の映像メディア(本作のような加工品ではなく「本生」)の発売を望みたい。
インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》 [DVD]
天才エンターテイナー、《スティーヴン・スピルバーグ》監督による、娯楽冒険活劇の傑作です。この映画に関しては、理屈を言っても、あまり意味がないのかも知れません。むしろ、無条件に楽しむべき映画なのでしょう。でも、一つだけ気になることがあります。失われた《モーセの聖櫃》を開けた時に現われる、《あれ》はいったい何なのでしょうか?正直言って、今でもそれが気になります。でも、それ以外は、単純に楽しい映画です。娯楽好きの人に、オススメします。