永遠の一日 (海外文学セレクション)
入り込むまでに時間がかかってしまった。
この本の舞台はすべて1993年の11月1日である。その中で違った年齢のスペンサーとヘイゼル。
それを違う場所の別人なのかどう考えればよいのかわからなかった。
しかしおそらく変に考えず同一人物ととっていいようだ。
こんな構成も慣れていくと良いものだ。
うまい具合に二人のこれまでを少しずつあちこちちりばめられていて、最後には不可解だったこともわかるようになっている。
初めのほう理解できず何度か読み直した自分がばかだった。
あと、しょうがないことなのだが時々ある訳文っぽい文が少し気になった。
話の内容的にはなかなか好きだし考えさせられる部分もありよかったので星四つにした。
永遠と一日
あなたは、時間とよばれるものについて考えた事がありますか?それは進むものでなくましてや戻るものではない。私の耳をとおして感じるこの映画のサウンドトラックは、どの空間から流れてきたものなのだろう? 永遠という言葉の意味するものはまた、そこにあるものなのかないものなのか。長く『続く』ものを永遠とするのも、また終わりのないものをそうとするのもいいでしょう。
私たち言葉をもつものが与えたこれらの概念の浮雲的な、超空間的なあやふやさを映画の場面とともに響かせてくれるCDです。
永遠と一日 [DVD]
ギリシアの青い海。ゆったりと流れる河。アルメニア国境付近の雪・・・。自然が生み出す美しさが、主人公アレクサンドルの死を静かに受け入れようとしている。
現実と過去が彼の幻想の中で交錯する。白いカーテンを開くと、そこには懐かしい浜辺が待っている。そしてまた今や去った家族や親戚がいる。彼はそこへ行こうとしているのだろうか。-永遠の時間が流れるその場所へー
永遠と一日
初めての藁科作品として読みました。めちゃくちゃ面白かったです!ウイーンに住む、瀬川幸子という主婦が主人公。二人の義理の息子を育てているしっかり者の女性。ある日、市場での買い物の途中で、魔法の青めがねを買ってしまう。過去や、本の中にも行ける青めがね。幸子は家族に内緒で不思議な、危うい旅を重ねる。そして、ついに亡くなった弟に会う旅にでる。さあ、そこからが大変。こちらになかなか戻れない・・・。でも、最後は、私、泣けました。読み終わってしばらく、本を抱きしめました。 この人の本、もっと読みたいです。