同人音楽の頃から、ぺーじゅんさんが作られる曲はどれも素晴らしいと思っていたのですが、この曲は、ぺーじゅんさん自信が原作を読んで創られたというだけあり、しっとりとした切ないメロディーは、とても「シゴフミ」という作品にあったものとなっています。アリプロのOPの方が激しい曲なので、両極端な感じがまた好いですね。私は此方の方が好きだったりします。

死後の世界から死者の手紙を届ける。それがシゴフミの配達人である少女・フミカの役割であるが、死後の世界からという設定が何とも言えない気分にさせる。
また、展開もライトノベル的に感じられ（原作はライトノベルでは無い）、且つアニメとしてもそれぞれの話が一話完結型で飽きさせないものである。しかし、各話の終わりには残酷な世界が待っている。こうした残酷な展開のアニメというと「ひぐらしのなく頃に」等を想像するが、あちらは相対的に残酷であるのに対し、こちらは部分的に残酷型なものだけになおさらそのギャップというか落差が見る者にショックを与える。そうした意味でも結構インパクトのある作品だ。

ありそうでなかったパ-ソナリティの掛け合いがおもしろい。アニメは見たことないですが今年聞いたラジオCDでは1,2を争うほど楽しめました。シゴフミのアニメとはほとんど関係ない話しが主ですのであしからず。

非常に安くお値打ちです。amazonnの予約割引使えばもっとお安くなります。

作品自体は13話と短いですが作品のテーマは感じられると思います。

エモーションでここまで安く出来るならもう少し他の作品のベストを安くして欲しいです。
ガンダムSEEDとかね

７年越しの掘り起こし作品。アニメ化もされたとの事ですがアニメは見ないのであくまで小説を軸にレポート

ライトノベルというと大抵の作品は異能を持った主人公をどっしりと中心に据えてその活躍を描くという
「主人公軸」の物語がほとんどですが、中にはこういった主人公が一歩引いた位置に据えてゲストキャラを
メインに描く作品がある訳ですが、こういう作品は大好物です

主人公は死んだばかりの霊の生者に対する想いを手紙という形にして届ける郵便配達夫のフミカ。彼女が出会った
死者と彼女が手紙を届ける先に居る生者の想いの交錯を中編三本構成で描いてます。今回取り上げるのは心中を
誓い合った二人の女子高生、若い天才マジシャンと彼のアシスタント、フランス人ハーフのフェンシング少女と
彼女のコーチにして父親となっています

先日読んだ「花の佳音 (メディアワークス文庫 あ 8-1)」は主人公のキャラ付けがくど過ぎて個人的には
今一つな出来でしたが、本作の主人公フミカは思いを交わす死者や生者と距離を取っているため、くどさが感じられない
＝ゲストキャラの物語を邪魔しない程よい存在感を保っています

やはり、このタイプの作品はゲストキャラの人生を短編中でいかに描き出すかが肝ではないかと思われますが、本作はその点で
上手く纏めてあるかと。短い作品の中で死者の想いや、その背景にある生前の人生を豊かに描き出しています。その上で残された
生者が思いを伝えられた際の表情の描き方も中々に上手い

主人公が無双する作品が悪いとはいいませんが、こういったゲストキャラの人生の豊かさを上手く纏めた作品がもっと増えて欲しいと
思うわけです