従来のいわゆる“刑事物”ドラマでは、長年培われた勘、地道な捜査、刑事の人柄や人情、運など、視聴者の側からすると抽象的で分かりづらいものが鍵となってストーリーが進み、犯人を逮捕、事件を解決することが多かった。
類似ジャンルの作品とは一味違う。この作品ではそういったものを一切否定し、勘に頼らない“科学力”を駆使するプロ集団・科学捜査研究所が難事件に挑む。科学による地道な捜査は一見地味であるが、順を追って科学的裏づけがしっかりと描かれるため、犯人に至るまで物語の進行に説得力がある。
科学捜査研究所、通称・科捜研のメンバーは、優秀ではあるが曲者揃い、それぞれのキャラクターも立っており、その中心となってメンバーを引っ張る主人公も上手く描かれている。

「科捜研の女」のファンで「機動警察パトレイバー」のファンの方がどれだけいらっしゃるかわかりませんが「川井憲次」さんの音楽です。私には女性の主人公がチームと共に成長していく物語ということもあり「大人版のパトレイバー」という印象を受けました。「科捜研」のマリコさんのほうが「パトレイバー」の泉野明より年上ですが二人は性格が似ている気がします。

沢口靖子さんの演じる主人公「榊マリコ」の性格の設定（科学的なアプローチで事件を解決していくことに情熱を持っている）は変わっていませんが、時期的には最初の離婚歴があり元のご主人は県警のエリートという設定が無くなった頃からの音楽になります。
今シーズンで科捜研のメンバーの土門美貴役の加藤貴子さんが番組を去っていますが、研究員や刑事役で登場した方のテーマも収録されています。初期の頃に小林稔侍さんが演じていらっしゃった「木場のテーマ」や内藤剛志さんが初期に演じていた研究員の「武藤のテーマ」から現在の刑事役「土門のテーマ」までファンにはたまらない選曲です。出演されていた深浦加奈子さんにもテーマがあったなら是非聞きたいと思います。

現在、放送中のシリーズで第１０シリーズですが各シリーズが９話から１０話と短いので放送が終わると物足りなさを感じてしまいます。これからはこのＣＤを聞いて次のシーズンを待ちたいと思います。

まずものすごく滑舌がいいですね。びっくりしました。
その代償というのかなんなのかパワーは少々足りないかな？
エディターとかDAWで調声すればある程度どうにかなるとは思いますが。
ちょっと鼻声チックな高域がチャーミングです。一目惚れです。